夫に、配偶者が亡くなった後の人生を考えてほしくて手に取った「没イチ」

マンガ
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こんにちは。妻です。

今日は、配偶者と死別してしまった方を指す言葉がタイトルとなっている『没イチ』という漫画を紹介します。

本漫画は小谷みどりさんの著書『没イチ パートナーを亡くしてからの生き方』がきっかけで誕生しました。本書は、旦那さんを突然死で亡くした小谷さんが「悲しみは癒えずとも亡き人の分も人生を楽しむススメ」を同じ境遇の方の体験談とともに一冊にしたもの。
その中に書かれている様々なメッセージに、漫画:没イチ著者のきらたかしさんおよび編集部が共感したことがきっかけで全3巻の漫画になりました。

配偶者やパートナーと死別しても、残された側は生きていかなければなりません。亡くなった人の分まで人生を楽しむ、そんな思いが本漫画にも込められています。

夫は「人生120年時代」と言ってわたしたち2人が120歳以上生きれると信じて疑いません。しかし人はいつどこで死ぬかわかりません。わたしが先に死ぬ可能性もあるし、夫が先に死ぬ可能性もある。それをわかりやすく時には笑いも交えながら教えてくれるのが今回紹介する『没イチ』です。

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あらすじ

主人公の白鳥学(しらとりまなぶ)は45歳で突然、愛する妻を亡くします。
家事のほとんどを任せきりだったため、フツーの日常生活を送るのにも悪戦苦闘。
急逝してから半年、落ち込んでいる学を見かねた高校の同級生がとある場所へ学を連れて行きます。
それがきっかけで、学の人生がみるみる変わり始めます。

…学の身に何が起こるのか、どういう風に変わっていくのか、気になった方はぜひ読んでみてください。

感想

主人公の学は突然奥さんを亡くしますが、半年間一度も涙が出ませんでした。

姑からは「(具合が悪かったなど何か異変に)気づけなかったの!?」「(お葬式の)最後まで泣かんかったねぇ」など散々言われ、周りからも学は冷たい人だと思われていました。

しかし、ある出来事を機に涙が出ないのは死別のショックで感情が麻痺しているからということを知ります。そして、感情を取り戻すために日常生活を安定させることから始めます。
学は元々、「俺がやってもどうせ…」という消極的なタイプでしたが、積極的に家事・仕事や身の回りに起こる人間関係などの問題解決に取り組むようになりました。

そうこうしていると学はいつしか、妻が死んだという事実から心が逃げてしまっていると感じます。そして、今は亡き妻のこと改めて知ろうと、妻のことをいろいろと調べていくことにします。
その中で、奥さんが当たり前のようにしてくれていたことや学自身が知らなかった昔の妻について知ることになります。自分を想ってくれていたことが分かり、感謝の心が生まれ、感情が戻り始めます。

本漫画を通じて、残された側は辛いとばかり思っていましたが、亡くなった人の分も前を向いて生きていくことの大切さを学びました。

考えたくはありませんが、パートナーが亡くなり自分がひとりになる可能性は誰にでも起こり得ます。必ず訪れるその時のために、またパートナーが残された側になった時のことを考えて、『没イチ』を読んでひとりで生きるための準備をしてみてはいかがでしょうか。

ではまた。

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この記事を書いた人

インナーカラーがやめられない。
座右の銘は日々成長。

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