読めば引っ越したくなる「吉祥寺だけが住みたい街ですか？」

住みたい街ランキング上位の吉祥寺。

吉祥寺は渋谷や新宿・東京駅などどこへ行くにも交通の便が良く、商店街や大型店舗・飲食店も多く、井の頭公園が近くで自然に触れることもできるため、人気の街。

そんな吉祥寺という街に憧れを持っている方も多いのではないでしょうか。

今日はそんな住みたい街ランキング上位の吉祥寺に対し、吉祥寺以外にもいい街たくさんあるよと教えてくれる『吉祥寺だけが住みたい街ですか？』をご紹介。

ちなみに同名で2016年にドラマ化されました。

この漫画は一言で言えば、読めば引っ越したくなる街ぶらラブな不動産漫画。

作者はマキヒロチさん。

過去には『いつかティファニーで朝食を』を描かれており、現在はスケートボードをテーマとした漫画『スケッチー』を連載中。

今はコロナ禍でなかなか街ぶらというわけにはいきませんが、いつか何も気にせず街ぶらできるようになる日へ向け、行きたい街を探してみませんか？

おうち時間充実のため、住みたい街を探してみませんか？

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あらすじ

不動産漫画ということもあり、主な登場人物は不動産を営んでいる双子の女性2人。

• 重田 都子（しげた みやこ）
  └双子の姉。内向的。
• 重田 富子（しげた とみこ）
  └双子の妹。社交的。

元々は両親の会社でしたが、交通事故で亡くなったことをキッカケに家業を継ぐ形に。

そんな重田不動産へ部屋探しに来るのは「住みたい街No.1＝吉祥寺」の幻想を抱く女子ばかり。
やって来る女子たちの要望を聞き、吉祥寺にある物件を紹介・内見へ行くも家賃・家の面積・周りの治安の悪さなどでいまいちな顔をするお客さん。
重田双子は「じゃあ吉祥寺やめよっか」と吉祥寺以外の街を半ば強引に紹介します。

…とこの流れががだいたい1話ずつ繰り返されます。

また、話の中で重田双子が暮らす実家が雨漏りしたりお風呂が壊れたりと老朽化します。このままの状態で住み続けるのは厳しいと、重田双子はリノベーションを考え始めます。

賃貸更新を機に引っ越しする人・恋人との別れや離婚を機に引っ越す人・上京する人・実家を離れたくて引っ越す人…様々な理由で引っ越す女性たちがどんな街に住むのか、そして重田双子の実家リノベーションは最終的にどんな形となるのか、それはこの漫画を読んでみてください。

感想

様々な想いや悩みを持つ女性に対し、住むのにぴったりの街を紹介する重田双子。

わたしがお客さん側だったらと考えるとちょっと迷惑な不動産屋さんですが、街にある飲食店や商店街・公園など紹介してくれるのでこの街も、あの街も、紹介されている街の魅力がたっぷり詰まっていてどれもいい街だな〜と感じることができる漫画です。

最後に、『吉祥寺だけが住みたい街ですか？』の中で印象に残った話を一つ紹介して、終わりたいと思います。

ある日、重田不動産にやって来た女性に対し、いつも通り吉祥寺以外の街を紹介する重田双子。
街にある水族館やスポーツ施設・競馬場を巡りますが、その女性から出る言葉は「”でも”○○なんですよねえ」。
物件を見せたときも”でも”と、もっと普通の間取りがいいと言われます。

その女性に「吉祥寺がいいって言ってるのに無理矢理連れてきてごめんね」と謝る富子。

ただ 1つ気になったんだけど
”でも”って言わないほうがいいんじゃないかな
こんな今日会ったばかりの不動産屋がおせっかいだと思うけどさ
“でも”って楽しかったこともいいなって思ったことも
全部消しちゃう言葉だと思うんだ
今日 店でアンタの話聞いてたら
もっと知らない景色を見せたいなって思ったんだ

＜中略＞

またうちらに物件探してほしいようだったら連絡してよ

引用：吉祥寺だけが住みたい街ですか？ 4巻

この女性は「もう”でも”は言わず変わりたい」と決心し、紹介してもらった吉祥寺ではない家を選び、引っ越します。

このような形で引っ越しすることを機に、なにかが変わる女性が多く登場します。

仕事や恋や将来…なにかしら悩みを持っている女性は現実世界にもたくさんいるかと思いますが、住む世界はお引っ越しで簡単に変えることができる、そう教えてくれます。

全6巻と短めの漫画でゆる〜くまったり読めるので、興味を持った方はぜひ読んでみてください。

ではまた。

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