こんにちは。妻です。
わたしは会社のお昼休憩や電車通勤時、病院や待ち合わせの待ち時間など、ちょっとした時間は漫画アプリを使って漫画を読んでいます。
ちなみにわたしが使っている漫画アプリは『マンガMee』『少年ジャンプ+』『マガポケ』の3つ。小学生の頃に読んでいた少女漫画を読み返したい、今流行りの少年漫画が気になるから手軽に読みたい、たまにはハラハラする青年漫画を読んでみたい…というわたしのわがままをすべて満たしてくれています…笑
その一方、アプリで読んで何度も読みたい!と思った漫画や、本屋さんなどのお店で見かけて気になった漫画については、紙で購入しています。
今日はわたしがアプリではなく紙で手にして読んだ漫画『まじめな会社員』を紹介します。
作者は2019年にデビューした新人漫画家冬野梅子(ふゆのうめこ)さん。
過去作は『マッチングアプリで会った人だろ!』や『普通の人でいいのに!』。『普通の人でいいのに!』はあまりにもリアルな自意識描写がTwitterを中心に話題となりました。
今回紹介する『まじめな会社員』は、結婚せずにいることに対する周りの厳しい目だったり、孤独やまじめさについて、リアルに描かれています。このリアルさが読者に共感を生んでいます。
余談ですがこの漫画、2022年11月28日に放送された『行列のできる法律相談所』で年イチマンガ(今年のNo.1漫画)として紹介されていたみたいです。夫が「この間買ってた漫画が紹介されてるよ!」と興奮していました。ちなみに夫は途中まで読みましたが、よくわからない漫画と言っていました。笑
あらすじ
タイトルにある『まじめな会社員』は主人公のことを指しています。
- 菊池あみ子(きくちあみこ)
30歳、東京で契約社員をしている。
仕事が生きがいというわけでもなく、ただ生活のためにまじめに働いています。また、恋愛や人間関係は鬱々とすることばかり。
そんなとき、世界にコロナがやってきます。
コロナにより、人間関係や恋愛など生活が少しずつ変わっていき、自分の生き方も見つめ直していくあみ子。
あみ子はどう変わっていくのか、それは…
あみ子=わたし?!妻が共感したシーン3選
主人公:菊池あみ子はまじめに頑張って生きているだけなのですが、その頑張りが人から見るとなぜか誤解を生んでしまいます。
”まじめ”だから故に誤解を生んでしまうのですが、読み進めていくと「あみ子はわたし…!?」と錯覚するくらい共感しました。心が苦しくなり、吐き気をもよおしながら最後まで読みました…
ということで、ここからはわたし妻があみ子に共感したシーンを厳選して3つ、紹介させていただきます。
一人前の大人になったのに、この何か足りない感じ
あみ子は5年、彼氏がいません。
しかしこのことは「世間から阿鼻叫喚、だから人前では絶対に言わない」と決めており、友だち3人にしか話していません。
ひとりでどこにでも行けるしなにかしらで楽しむことができる一方、ひとりでは何か足りない感じにモヤモヤし、彼氏を作るべくマッチングアプリに手を出します。
しかし、アプリを利用して1年経つも彼氏はできず…そんな状況に、あみ子はこうつぶやきます。
もう欲しいのかもわからない…
引用:まじめな会社員 1巻 より
出会いの場はあっても、上手くいかなければ「もう何してるんだろうか…」となるんですよね…わたしも昔、異性との出会いを求めてイベントやパーティーなどに参加していたのですが、笑いのネタになるようなことしかありませんでした。。しかもわたしは結果、出会いの場に行かずとも職場で完結…笑
チョイスミスってがっかりされたくない、ハズしたくない
あみ子は契約社員としてオンラインショップアプリの問い合わせに回答するメールサポート業を行っています。
仕事は単調、たのしくもないけど不満もなく、職場の人とはたまに会話はする程度。あっという間に時間が過ぎていくのでストレスもなく、人間関係に困ることもありません。
ただ、ここで一緒に働く1人の女の子が気になっていました。
ある日、その子と話す機会があり、”読書が好き”という話で盛り上がります。
あみ子は「何かおすすめあります?」と聞くと、逆に「どんなの好きですか?」と質問されてしまいます。
どんなの どんなのっていうのが正解なんだろ
引用:まじめな会社員 1巻 より
仲良くなりたい子に嫌われたくないから「共感してもらえること言わなきゃ…」となる気持ち、めちゃくちゃわかる…!ここを間違えてしまうと、今後話せなくなるかもしれないですからね…そして頭真っ白になって適当な返ししかできないという…
充実した真面目な読書会ができるかは私にかかってる!
あみ子はある日、知人から読書会に誘われます。
あみ子はこの会をキッカケに「誰かのいつメンになる!誰かの仲間になる!」と固い決意をもち、お洒落をして会場に向かいます。
会場に着いてからはみんなと盛り上がれる話をして場を盛り上げようと頑張ります。
その中で、編集業やライターをしている男性と1対1で話す機会ができました。
あみ子は(素人だけど本関係の仕事に興味とリスペクトがあることが伝われば)と興味がある話であれば質問で返し、返ってきた内容に尊敬の念を表します。
しかし、あみ子が席を外した途端、「いや〜あ…まいったナ…」「なんかライターになりたいとかでいろいろ聞いてきたよ」と迷惑そうにぼやかれてしまいます。
そのぼやきを聞いた男性の後輩にあたる人が、あみ子と2人きりになったタイミングで「編集とかライターって言うと近づこうとする子ってよくいるんだけど、あんまり変なことしないでほしい」と言い放ちます。
あみ子はそんなつもりで話していたわけではなく、編集業やライターをしている男性が自分の隣にいたから話しかけなきゃ失礼だろうと話していただけなので、ショックを受けます。
私はライターになるために人脈作りで近づいたミーハーな厄介者?
誰かのいつメンになりたくて頑張ったけど
あの場に溶け込もうと思って奮闘したつもりだったけど
気がついたら世界から締め出しをくらっていた?
引用:まじめな会社員 2巻 より
みんなに「良い会だったな」と思ってもらえるよう律儀に行動しただけなのに…言われて反論するわけではなく、ショックを受けるという点がまじめな人ですよね…あみ子の頑張りを見ていると泣きそうになりました…
まじめに働くことがすべてではない
ということで、今回は漫画『まじめな会社員』を紹介させていただきました。
あみ子はとにかく”まじめ”で、就活もやりたいことを選ぶのではなく、自分でもできそうなこと・馴染めそうな世界を選択してきました。
やりたいことを「やりたいです!」というと笑われてしまうと思っており、挫折することが目に見えて夢を持とうともしなかったのです。
そんなあみ子が、ある出来事を機に「やりたいことを見つけてアナーキーに生きる」と決意して行動していく描写があります。
わたしも誰から言われたわけでもなく、勝手に”まじめに生きなければならない”と思っている節があるので、あみ子のようにやりたいことを見つけて動こうと思いました。
といっても考えすぎて動けないことが多いので、やりたいことを見つけるんじゃなくて、とりあえずやってみるのがいいのかもしれません。夫もとりあえずやってみたら?とよく言っているのですが、『まじめな会社員』を読んでその意味が少しわかった気がします…
読み進めていくと辛い部分もありますが、あみ子が心の中で考えていることが面白く描かれていたり、あみ子に共感を持つ方は学びになる部分もあるので、気になった方はぜひ読んでみてください。
ではまた。
この記事を書いた人
- インナーカラーがやめられない。
座右の銘は日々成長。
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