こんにちは。本日は「20代で始める大好きなことの見つけ方」という本を紹介します。
この本は本田健(ほんだけん)さんが書いており、過去には「ユダヤ人大富豪の教え」や「20代にしておきたい17のこと」などを出しており、出す本すべてベストセラーとなっているのだとか。
わたしも「20代にしておきたい17のこと」を22歳ぐらいで購入して読みましたが、その中に書いている内容をふーん・へえー・そうなのかー、という程度で読んでいたためほとんど実践できず、あっという間に30歳を迎えました。
あなたは今、大好きなことってありますか?
この質問にすぐ答えれる方はもうこの記事は読まなくていいです。このサイトには様々な本の紹介を書いているので、そちらを読んでいただいた方がいいかと思います。
でも、答えれなかったあなたにはぜひ読んでほしい。
わたしは現在30歳ですが、自分がやりたいことや好きなことがわかりません。
今日は同じように思っているあなたへ、わたしがこの本を通じてイメージしやすかった項目をピックアップし、大好きなことを見つけるキッカケをお伝えできればと思います。
やるだけで楽しいことを考える
この本の序盤では子どもの頃を思い出したり、学生時代に熱中したことを振り返るという項目が挙げられていました。
あなたは先生に褒められたことや学生時代に死ぬほど頑張ったこと、思い出せますか?
スッと思い出すことができる方は、その内容が大好きなことを見つけるキッカケになるかもしれません。
でも、子どもの頃の記憶なんて曖昧な部分が多いですよね。わたしも小・中学生で何をしていたかなんて思い出せません。いや、ひょっとしたら思い出したくないのかもしれませんが…
わたしと同じく、そんな子どもの頃のことなんて思い出せないよというあなたはやるだけで楽しいことを考えてみましょう。これは過去を振り返るのではなく、今現在の生活から大好きなことを見つけるというものです。
あなたには、イメージしただけで、ワクワクしたり、ついニヤッとしてしまうような楽しいことが何かありますか?
はい、一旦ここで考えてみましょう。
………イメージしただけでワクワクしたりニヤッとしてしまうような楽しいこと、思いつきましたか?
どんな些細なことでも構いません。何か一つでも頭に浮かべばOKです。そこから掘り下げていきましょう。
ちなみにわたしは、音楽ライブに行く前日や当日・行った翌日、仕事中にもれなくニヤニヤしていることが一番に思い浮かびました。
ライブをする側ではなく、観る側の立場で楽しんでいるので、音楽を支える仕事を調べると大好きなことが見つかるのかもしれません。例えばこのサイトのように、音楽に関する記事を書くライターをしてみるのもありかもしれませんし、アーティストを支えるマネージャー業に携わってもいいかもしれません。
また、普段から観に行っているライブハウスの音響や照明などに関わっても面白いかもしれませんし、そもそも観るのが好きなら自分の好きなバンドを生み出したり、ライブハウスを立ち上げちゃってもいいかもしれません。
このような形で何か一つ以上、思い浮かんだものを広げていくと大好きなことを見つけやすくなります。
万が一、ここで何も思い浮かばなかったあなた、大丈夫です。大好きなことの見つけ方はまだまだあります。
感情がかきたてられることに気づく
筆者は”大好きなことは、あなたがずっと意識せずにやっていることが多いもの”と述べています。どうやら気がつかずに自然にやっているため、人に言われるまで気がつかないケースがあるとのこと。ではここで一つ質問を。
あなたが、人に頼まれることは何ですか?
はい、ここでスマートフォンやパソコンを一旦閉じましょう。もしくは目を閉じて、考えてみてください。
思い浮かんがことがあなたが得意なこと・大好きなことである可能性が非常に高いです。
ちなみにわたしは、仕事上で思い浮かんだものがありました。これ調べといて・この数値出しといて、と言われたり、やっかいな案件を頼まれることが多いです。
やっかいな案件とは、業務をする上で先輩や上司に教えてもらうルールやテンプレで解決できない案件のことで、正直、非常に面倒くさいです。
でもそれは違う目線で考えると、そんなしがない一般職のわたしに頼むということは、この人なら対応してくれると思われている・信頼されていると捉えることができます。まあ、突発的に起こるものなので、本来やらなければならない自分の業務が終わらず、残業しなければならないこともありますが、それでも信頼されているという点が大きいため、不満はあれど今もその職場で働いています。
という感じで、何か頼まれることがある人はそこに才能が眠っているのだそう。頼まれることが思い浮かばなければ、人からありがとうと言われることを考えてみてもいいかもしれません。
そのありがとうと言われるために行っている何かが、気づいていない才能を使った可能性があります。
人の役に立っているという感情は、その人自身をも幸せにするものだと筆者は語っています。人から言われるありがとうという言葉を通じ、自分の感情を動かす何かを見つけることができれば幸いです。
とはいっても現在はコロナ禍。この影響で仕事もできないし、頼まれることなんて特にないよという方もおられると思います。ではここでもう一つ質問です。
あなたは感情的にイライラさせられることはありますか?
これはイメージしづらいと思うので、一つ例をご紹介します。とある30代の女性の話です。
付き合っている彼が前々から行ってみたいと言っていたお店に行くこととなりました。そのお店は雑誌やテレビなどでよく取り上げられる評判のお店でした。
そんな評判のお店に一歩足を踏み入れた途端、彼の機嫌が悪くなってしまいました。「この青色のテーブルにオレンジの壁紙はないだろ、椅子の形もありえねえ」などとブツブツ言っています。
…あなたは彼がなぜ機嫌が悪くなったか、わかりますか?
彼はインテリアに興味があり、大好きだからこそそのお店のダサいインテリアを見た途端に腹が立ってきたのだとか。
これが感情的にイライラさせられるということです。人は自分の大好きなことが軽く扱われたり、ないがしろにされていると、感情的にイライラするものなんだそうです。
では、この内容を踏まえたうえで、改めて先ほどの質問を考えてみましょう。
あなたは感情的にイライラさせられることはありますか?
ちなみにわたしは、自分が携わるスペースを汚されることに対してイライラします。
例えば料理をするとき、汚れがちなガスコンロ周り。自分が汚した分はもちろん自分で掃除しますが、人が汚したガスコンロ周りを片付けなければならないという状況に非常にイライラします。
なんであなたが汚したスペースをわたしが片付けなきゃいけないの?ってなります。だってガスコンロ周りの掃除って結構面倒くさいじゃないですか。時間が経ったこびりついた汚れを落とすのは場合によっては至難の業です。
…こんなこと人から見ればしょうもないことだと思いますが、この真っ先に思い浮かんだものがまさに感情的にイライラさせられることなのでしょう。イライラはマイナスイメージに捉えられがちですが、自分の大好きなことは何かを知る協力なバロメーターにもなるのだそうです。
先ほどのわたしのガスコンロ話で考えると、汚されることにイライラしているので、自分がいる空間を大事にする傾向にありそうです。確かによくよく考えてみると、住んでいるマンションのエントランスにチラシが落ちているとなんで近くに置かれているゴミ箱に捨てないんだとイライラしながらもゴミ箱に捨てますし、職場で自分が使っていない空いている机が汚れている時は自分のスペースを掃除するついでに掃除をします。ということはここから広げていくと大好きなことが見つかるかもしれません。
とまあイメージできる人もいればなかなかピンとこない人もいると思うので、ここでは、ありがとうという感謝やイライラなど、感情がかきたてられることが大好きなことを見つけるキッカケなると気づくことができれば大丈夫です。
さて、次にいきましょう。
親がやっていたことを思い出す
親というのは、その人の才能や環境を整えてくれる人と筆者は述べています。
ということで、ここでは親がやっていたことを思い出してみましょう。親がやっていたことって具体的になんやねん、という方もいるかと思います。ここで言うやっていたこととは、「親の現在の仕事」や「好きだったこと」「得意だったこと」を指します。親ではイメージしづらい方もいらっしゃるかもしれないので、その場合は祖父母や親戚でも構いません。
とにかくあなたと少なからず血の繋がりのある人のことを思い出すことで、自分との共通点が見つかり、それが大好きなことを見つけるキッカケになるのだそうです。
ちなみにわたしは、親のことを考えてみました。父はどちらかといえば人とはあまり関わらず一人で黙々と仕事をしている人で、母は人と接することが好きで常に誰かと話して仕事をこなす人、2人は正反対だなーと感じました。
そしてわたし自身、人と話すことは好きですが、共通の話題がなければ自分から話しかけにいくことができません。また、一人で黙々と仕事をすることも苦ではなくむしろ集中できて好きです。
こういった形で親や祖父母・親戚から受け継いだもので自分の才能に繋がっているケースがあるのだそうです。
わたしのように共通の話題がある人と話すことは好きで、一人で黙々と仕事をすることも好きという人は、そういった仕事を探せばいいんです。
意外なところで自分の大好きなことを見つけるキッカケになることがわかったところで次の項目です。
大好きなことに対しての不安を解消する
そもそも人は”大好きなことに不安や心配を抱くようになっている”のだと筆者は述べています。
多くの人たちは、失敗するのがイヤだから、大好きなことをやって結果が出ない、あるいは才能がないことがわかってしまったらイヤだから、できるだけ大好きなところに近づかないようにしているのです。
あなたもこのような経験、ありませんか?
わたしはやりたかったけど諦めたことがあります。それはデザインです。
わたしは商業高校出身なんですが、その授業の一環で使ったPhotoshopやIllustrator・PremiereというAdobeソフトでデザインの楽しさを知り、職業訓練校でさらにデザインを学ぶ道を選びました。
でも結局、デザイン関係の仕事には就きませんでした。自分にデザインの才能がないと思ったからです。
デザインの授業はパソコンを使うものばかりだと思っていたのですが、空間デザインやデッサンなどの授業もあり、それが苦でした。そして20人弱いる生徒全員が自分より才能あふれる人ばかり。なのに当時、デザイン業は不況でなかなか仕事が見つからず、終了式(卒業式)の時に就職が決まっている人は4分の1にも満たないという結果でした。
このように、大好きなことを前にした瞬間に様々な理由で急に怖くなり、心が折れてしまうのだそうです。苦々しいこともいっぱい出てきて辛いですが、この封印している大好きだったことを解いていくことが大切なんだそう。
そしてそれを知ったうえで、生まれる恐れや不安のエネルギーを反転させ、ワクワクのエネルギーに変える技術さえ身に付けられれば、見える世界が変わると筆者は言います。
先ほどのわたしのデザイン話で考えると、才能がない・デッサンなどパソコンを使わず実際に鉛筆を持って描くデザインが苦手・仕事が見つからないという嫌な気持ちや不安がたくさん書かれています。ということは、「自分で一から十まで考えてデザインする」ではなく、「自分ではない人が考えたある一つのものをわたしがパソコンでデザインする」であれば考え方が変わり、ワクワクするかもしれません。また、「なにかのデザイン」というざっくりした見方ではなく、「自分の好きなもののデザイン」という形であれば、見える世界が変わるかもしれません。
決して過去の封印したものを大好きになれといっているわけではなく、知らないうちにかかっている思考の制限を外すことを意識すると、見える世界が変わり、大好きなことが見つかりやすくなります。
「大好きなこと」ってなんなんだろう
他にも大好きなことの見つけ方はいろいろありますが、わたしがお伝えするのはここまで。
どんな方法で大好きなことを見つけるのか、また大好きなことを見つけた後はどうしたらいいのか、気になった方はぜひこの本を買ってみてください。
大好きなことって本当に人それぞれだと思います。幸せの数が人の数だけあるように、大好きなことも人の数だけあるはず。
実はこの本を読んでもまだわたしは胸を張って言える「大好きなこと」を見つけていません。見つけてないんかいと思わずツッコミを入れた方もいるかと思いますが、今回わたしが伝えたかったことは大好きなことを見つけるために自分自身ときちんと向き合うことが大切という点。
人生は一度きり、どうせ生きるなら好きなこと、いや、大好きなことをして生きたいじゃないですか。嫌いなことを無理してする必要は決してありません。
あなたが、そしてわたしが、自分自身と向き合い、大好きなことを見つける日が来ることを願います。
ではまたいつか。
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インナーカラーがやめられない。
座右の銘は日々成長。
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