コンビニで見つけた本紹介|「今を生きる」人の心に刺さる世界の名スピーチ50選

実用書
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最近、夫が資産形成の本をたくさん読んで紹介しています。資産形成とは自分の資産を増やす目的で貯蓄や投資をすること。ひょっとしたら「この夫婦はとにかく節約しているんだろうなー」と思われた方もいるかもしれません。実際は携帯料金や保険代といった大きな支出以外は特に気にせず使っています。ケチケチしてたら人生つまらないですからね…今日はそんな我々が近所のコンビニへ行った際、購入した本を紹介します。

コンビニエンスストア略してコンビニ。便利ですよね。

24時間営業のところが多いので夜中にお腹が空いた時も寝巻き姿でふら〜っと行けますし、食品だけでなく洗剤などの日用品やストッキングなどの衣類も充実。他にも電気料金など公共料金の支払いやチケットの購入・引き取り、最近では荷物の発送・引き取りまで行えます。

もう便利すぎてなくてはならない存在。

余談ですが、わたしの母は元コンビニ店員。学生時代はカウンターFF(FFはファーストフードの略で、レジ前に置かれているレジ前に置いてある唐揚げや肉まんなどのこと)をよく買ってきてくれました。地元でよく行くコンビニスタッフとめちゃくちゃ仲が良く、お客さんがいないときは話し込むことも。「娘さん帰ってきたんだね〜」と知らないスタッフに声をかけられることも多いです。母のコミュ力すげえ…

また、会社によってアイスやサラダなど食品の種類が異なっていたり、同じ会社でも利用するお客様により置くものを変えているため、全く同じものがないという点も魅力。

わたしはその中でも本のコーナーがすきです。コンビニに置いてある本は「ページに文字がゆったりと入っている」「イラストや写真・図が多い」「分厚くない」ものが多く、普段読書をしない人でも手に取りやすいものが多くあります。

今日は引っ越し前に近所のコンビニで購入した『「今を生きる」人の心に刺さる世界の名スピーチ50選』をご紹介します。

著者は鉄人社編集部。他にもコンビニに置いてある本をたくさん出版しています。

ちなみに、コンビニに置いてある本ですが、テープで留められていたり透明の袋に入っている場合があります。理由はずーっと立ち読みしていたり本を乱暴に取り扱ったりマナーの悪いお客様が多いから。本が立ち読みできるかできないかが、治安が良いか悪いかを判断する一つの基準となります。

本書は、古今東西を問わず、今の時代を生きる人々の心に響くスピーチ50本を収録したものだ。
夢の実現、反戦、追悼、引退、被差別、人権。
目標が定まらないとき、岐路に立たされたとき、私生活や仕事で躓いたとき、ここで取り上げた言葉は、あなたに何かしらの指針を与えてくれるに違いない。

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贈る言葉

この章では主に大学の入学式や卒業式でスピーチされたものが紹介されています。

アップル創業者 スティーブ・ジョブズ

ハングリーであれ。愚か者であれ。
スタンフォード大学卒業式 祝辞 2005年6月12日

有名な言葉なので既に知っている方も多いかと思います。ジョブズは自分が生きてきた経験から、と3つの話をします。

1.点と点をつなげる

ジョブズはリード大学に通っていましたが、たった半年で退学します。理由は両親が一生かけて蓄えたお金をひたすら浪費しているだと感じたから。
退学を決めてからは面白い授業だけ受講することにします。

リード大学では当時、全米でおそらく最も優れたカリグラフィー(文字を美しく見せるための手法)の講義があり、ここで私は、ひげ飾り文字や、文字を組み合わせた場合のスペースの開け方も学びました。

<中略>

もちろん当時は、これがいずれ何かの役に立つとは考えもしなかった。ところが10年後、最初のマッキントッシュを設計していたとき、カリグラフィーの知識が急によみがえってきたのです。そして、その知識を全て、マックに注ぎ込みました。美しいフォントを持つ最初のコンピューターの誕生です。

<中略>

我々は今やっていることがいずれ人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと信じるしかない。運命、カルマ、何にせよ我々は何かを信じないとやっていけないのです。

2.愛と敗北

ジョブズは21歳で共同創業者のウォズニアックと共に、ジョブズの両親の家のガレージでアップルを創業します。
そこから一生懸命働きますが、マッキントッシュを発売した1年後の30歳で会社から解雇されます。
その後、NeXTという会社を起業・ピクサーを立ち上げ、妻と巡り合います。
やがてアップルがNeXTを買収し、ジョブズはアップルに舞い戻ることができました。

最悪の出来事に見舞われても、信念を失わないこと。自分の仕事を愛してやまなかったからこそ、前進し続けられたのです。皆さんも大好きなことを見つけてください。

<中略>

やりがいを感じることができるただひとつの方法は、素晴らしい仕事だと心底思えることをやることです。そして偉大なことをやり抜くただひとつの道は、仕事を愛することでしょう。好きなことがまだ見つからないなら、探し続けてください。決して立ち止まってはいけない。本当にやりたいことが見つかったときには、不思議と自分でもすぐわかるはずです。素晴らしい恋愛と同じように、時間が立つごとによくなっていくものです。

3.死について

ジョブズは膵臓がんで亡くなりますが、がんと診断されたときに人はいずれは年老いて消えゆくことを実感したと言います。

あなた方の時間は限られています。だから、本意でない人生を生きて時間を無駄にしないでください。

<中略>

そしてなにより大事なのは、自分の心と直感に従う勇気をもつことです。

3つの話をした後、ジョブズはこう言います。

ハングリーであれ。愚か者であれ。私自身、いつもそうありたいと思っています。そして今、卒業して新しい人生を踏み出すあなた方にもそうあってほしい。

音楽プロデューサー つんく♂

あなたの代わりはいないんだ。
近畿大学入学式 祝辞 2015年4月4日

つんく♂は近畿大学の卒業生。この入学式の式典で初めて、咽頭がんによって声を失ったことを公表します。

なぜ、今、私は声にして祝辞を読み上げることが出来ないのか…それは、私が声帯を摘出したからです。去年から喉の治療をしてきていましたが、結果的に癌が治りきらず、摘出するより他なかったから、一番大事にしてきた声を捨て、生きる道を選びました。

<中略>

私も声を失って歩き始めたばかりの1回生。皆さんと一緒です。こんな私だから出来る事。こんな私にしか出来ない事。そんな事を考えながら生きていこうと思います。
皆さんもあなただから出来る事。あなたにしか出来ない事。それを追求すれば、学歴でもない、成績でもない、あなたの代わりは無理なんだという人生が待っていると思います。

シンガーソングライター レディー・ガガ

人に優しく。
バーチャル卒業式「ディア・クラス・オブ・2020」祝辞 2020年6月7日

2020年は世界的に新型コロナウイルスの感染が拡大しました。そして、5月25日に米ミネソタ州ミネアポリス近郊でアフリカ系アメリカ人の黒人男性ジョージ・フロイドが警察官の不適切な拘束方法によって死亡する事件が発生しました。

この出来事から改めて人種差別について考え、レディー・ガガはこう言います。

今はこの国が変わる大きな歴史的瞬間なのです。社会が根本から変わるときなのです。時間はかかるでしょう。忍耐も必要です。でも、必ず良い方向に変わります。

<中略>

黒人社会がずっと耐え忍んできた組織的な弾圧や心身への暴力への怒りを考えると、大自然が心に浮かびました。この国の人種差別が、大木が生い茂る大きな森に見えたのです。国と同じくらい古い木々。差別の種から生まれた木々です。偏見の枝を伸ばし、抑圧の葉をつけて、暴力の根を地中深く張り巡らす木。巧みに広がり絡む遭う根っこは、正体を見極めようとする者を押しのけてしまう。それが私たちの森。それが私たち。何世紀もの間、この社会が助長してきた価値観です。
人種差別を自然にたとえるのは、差別がそれほど身近なものだから。

差別という病を根こそぎにするには3つのものが必要です。この考えは私の信仰と、自然への思いや、人類への希望から生まれました。3つのものとは、時間十分な努力神の恵み。新しい森を作るには必要です。この国の人々が心身共に癒され躍動するために、変化を遂げた種子の森を独創的な新しい方法で育てるのです。そこに神の恵みが加わり、母なる自然の優しさを選んでくれれば、時間と努力を費やすかは私たち次第です。

大事な問題に直面したとき、私には価値観があります。今、何が必要か?私の答えは「優しさ」のひと言です。

優しくいるのは難しい。クラスに意地悪な子はいる。友だちや家族や他人や学校の先生の中にもいる。自分が意地悪をすることもある。優しさのない世の中と感じても、人々が優しくなれないわけじゃありません。優しさのない時代であっても、優しくなることはできます。優しくなりましょう。

数分のスピーチで得るものは大きい

以上、短いですが『「今を生きる」人の心に刺さる世界の名スピーチ50選』を紹介させていただきました。

名スピーチと呼ばれるものはこういった書評ブログを見るのではなく、ぜひ自分の目で見てほしい。いつも言っていますが、興味を持った方はぜひ手に取ってみてください。

ただ、この書籍、本としては少々読みづらいので可能であれば購入前に立ち読みいただくことをお勧めします。

入学式や卒業式の祝辞って、正直わたしは覚えていません。でもこの本で、たった数分のスピーチでも得るものが大きなことを学びました。(もっとちゃんと聞いていればよかったなあ…)

コンビニで本を探したり見るのは結構おすすめです。本屋さんと比べると本の数が少ないので迷いづらく、ちょっと本を読んでみたいな〜と思っている人でも手に取りやすい。しかも本以外に欲しいものがあれば一緒に買えます。ぜひあなたの身近にあるコンビニの本のコーナーを見てみてください。ひょっとしたら新たな本との出会いのきっかけになるかもしれませんよ…!

ではまた。

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この記事を書いた人

インナーカラーがやめられない。
座右の銘は日々成長。

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