現代版「人を動かす」他人とうまくやっていきたい自己中人間のための実用テクニック集

他人とうまくやっていく|アラン・ピーズ/バーバラ・ピーズ 実用書
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うちの妻が「話を聞かない男、地図が読めない女」という本を紹介していましたね。この本、僕が紹介したのですが、僕は昔に読んでいたので最近のフェミニズムにすごく違和感を覚えています。

夫

ちょっとここからフェミニズムに対する愚痴なのでできれば読み飛ばしてください。

例えば、女性政治家や女性役員の割合をこれくらいにしよう、とか。あとは選択的夫婦別姓とか。
まあ色んな意見があると思いますが、僕はそれこそ男女差別じゃない?って思います。

政治家なんて特に、男女関係なく誰でも立候補できるわけです。それなのにおじさんばかりというのは、そもそも女性がやりたいと思っていないからなんじゃ…それを無理やり何割とか目標掲げられても、女性にとってはいい迷惑なんじゃないの?って感じです。

じゃあ工事現場の作業員の女性比率、5割を目標にするの?それに賛成する女性どれくらいいる?って話です。

「話を聞かない男、地図が読めない女」を読むと、男性と女性はそもそも違うのだから、平等にするのはそもそも無理、というのがよく分かります。

ちなみに平等という話になると、コロナ対策に対する助成金、協力金とかもよく問題視されますよね。
大企業も小規模の飲食店も時短要請に協力したら一律で○万円とか。大企業からしたらそんなもん雀の涙でしょうし、1人で回している飲食店なんかからしたらもらいすぎ、みたいなやつです。

この辺の問題って、平等と公平を履き違えているから起こると思うんですよね。平等ってみんな一律にってことだと思いますが、前提条件が違う以上、公平ではないですよね。でも公平さを重視したら前提条件に従って対応を変えるということなので、平等ではなくなる。

フェミニズムの課題は、この平等と公平の区別がちゃんとできていないから起こっているんじゃないかな…って思ってしまいます。

妻は洗濯が好きだから洗濯は優先的にやってくれます。僕は料理が好きなので、料理をする比率は僕のほうが多いと思う。行政関係の手続きはだいたい妻に任せきりですが、資産管理とかは僕が中心にやっています。
で、これを「平等」にしようとして役割も責任も負担も完全に分担して、良い生活が送れるかというと…無理ですよね。
我が家は平等ではないかもしれませんが、お互いの能力や興味によって公平ではあるんじゃないかなと思います。

そう考えると、女性政治家の割合を〜みたいな議論は、工事現場の現場労働者や自衛隊の女性比率と同じくらいバカバカしい。日本ではあまり想定できない事態ですが、もし戦争になって徴兵制が必要になった時、フェミニストたちはなんていうんでしょうね。

夫

っと、今日はフェミニズムの話ではないしこれ以上書くと炎上しそうなので止めときましょう。
今日は「話を聞かない男、地図が読めない女」の著者、アラン&バーバラ・ピーズ夫妻の著書「他人とうまくやっていく」の話です。

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現代版「人を動かす」人間関係の実用テクニック集

デール・カーネギーの「人を動かす」

デール・カーネギーの「人を動かす」はご存知だと思います。僕も20歳ごろに出会ってからもう何度読み返したかわからないくらい読みました。僕はコピーライティングを専門に勉強していた時期があるのですが、そのときは「人を動かすを7回読むまで1文字も書くな」と言われていました。
90年近く前の本ですが、それくらい多くの人に今でも影響を与えています。

夫

僕はガチで7回以上読んでいますし、一部ですが写経(本書の内容をそのまま書き写すこと)もしています。人生に影響を与えた本は何百冊もありますが、その中で特に重要な10冊を上げるとしたら必ずランクインする本です。

「人を動かす」もまたいつかIntro Booksで紹介したいと思いますが、「他人とうまくやっていく」はその現代版とも言うべき内容。

正直、重複する内容が多すぎて「人を動かす」を繰り返し読んだ身からすると少しがっかりする部分もあります。ですが、より今どきでわかりやすい。帯に「人間関係に関するとびきり実用的なテクニック」と書かれている通り、読んでその次の瞬間から実践できる具体的なことがたくさん書いてあります。
「人を動かす」はもう少し抽象度が高くマインドセットが中心です。だからこそ世紀が変わっても必要とされ続けているのでしょうが、「他人とうまくやっていく」くらい具体的な本もそれはそれで価値があります。

そしてなにより、人間に対するとびっきり重要な核心をついてくれる。さすがアラン&バーバラ・ピーズ夫妻。ということで、そのへんの話から始めましょうか。

毎回のことながら、本書を読んで特に僕に響いたところをかいつまんでいるので、気になったらぜひ本書を手に取ってください。たぶん、この記事を読む100倍くらいの学びがあります。

対人関係は100%、自分次第

本書のプロローグで面白いエピソードが紹介されています。簡単に書くと、、、

ベニスとベローナの間にある宿に、一人の旅人が立ち寄った。宿の主は旅人に「どちらに行かれるのですか?」と聞いたら、「ベニスからベローナに引っ越すのです」と応えた。続けて旅人は「ベローナにはどんな人達が住んでいるのですか?」と尋ねると、宿の主は「ベニスに住んでいるのはどんな人達でした?」と聞き返した。
すると旅人は「ひどい人達でした。薄情で、よそよそしくて。だから引っ越すんです」と答えた。すると宿の主は「なるほど。ベローナに住んでいるのも同じような人たちです」と答えた。その日の夜、別の旅人が今度はベローナからベニスに引っ越すために宿を訪れた。宿の主は同じように「ベローナに住んでいる人はどんな人達でした?」と聞くと、その旅人は「素晴らしい人達でした。人情深くて、温かくて、親切で。あの街を離れるのは辛いです。」と答えた。すると宿の主は「なるほど。ベニスに住んでいるのも同じような人たちです」と答えた。

面白いエピソードですね。何が伝えたいか分かりますか?
宿の主は、一人目の旅人に対しても二人目の旅人に対しても「同じような人たちが住んでいる」と答えました。しかし二人の旅人はお互いの街に全く違う印象を言っています。

結局、全ては自分次第、ということです。その環境をどのように自分が解釈するか。「7つの習慣」風に言うなら、刺激と反応の間を本人がどのようにコントロールするか次第なので、実際にどんな人たちかはどうでも良いのです。

夫

くわしくは僕が書いた「7つの習慣」の記事を読んでね

このマインドセットがなぜ本書で重要なのか。

他人とうまくやっていく上で変わるべきは100%自分だということです。自分が変わらなければ何も変わらないし、周りが何も変わらなくても自分が変われば人間関係が変わるのです。

本書を読むときだけでないですが、全てにおいてこのマインドセットは大切にしたいですね。
やっぱり、人生において不満や不安がある人は、多くを他人のせいにしています。他人のせいにするから、自分ではどうすることもできないと考え、不満や不安が溜まり、しかも解決することができない。

自分の見方次第です。他人にいらついたり、なんかうまくいかないなと思ったときは二人の旅人のエピソードを思い出しましょう。

一人目の旅人はベニスの人たちを「ひどい人たちだ」と言いました。主は「ベローナも同じですよ」と答えましたね。
二人目の旅人はベローナの人たちを「素晴らしい人たちだ」と言いました。主は「ベニスも同じですよ」と答えました。

何が違うのか?二人の旅人が、周りをどう見ているかです。今、周りに不満があるなら、転職しても、引っ越ししても不満はなくなりません。逆に今、周りに満足しているなら、どんなところに転職しても、引っ越ししても、良い人間関係が築けるでしょう。

人間が考えていることは自分のこと

本書でいちばん大切な教えはセクション0の「人間の3つの本質」という章にあります。正直、この章、数ページしかないのですが、ここだけちゃんと読み込めば本書のエッセンス、大トロはもらったようなものです。

それはなにか。

「人間にとって最大の欲求は、自分を重要な存在だと感じ、感謝されたいと思うこと」
「人が興味を持つのは、何よりも自分自身」
夫

全く同じことをデール・カーネギーの「人を動かす」でも言ってましたね。この2つ、紙に書いて机の前に貼っておきましょう。

自分を重要な存在だと感じ、感謝されたいと思うこと。いわば承認欲求的なものでしょうか。これは人間にとって最大の欲求です。食欲、性欲、睡眠欲の三大欲求より強いんです。
なぜなら三大欲求は満たすことができますが、この欲求はそう簡単に叶えられませんし、一度叶えても絶えず湧き上がるものだからです。
三大欲求はだいたいの生物に共通する基本欲求ですが、この欲求は人間にしかありません。なので、最も人間らしい欲求と言えますね。だからこそ対”人”関係において重要なのです。動物だったら餌付けが効果的かもしれませんが、人間相手だとそうはいきませんからね。

コミュニケーション、対人関係においては、相手について話さないといけません。
人が自分のことを話している時、聞いている相手はそんなことに興味はなく、自分のことを話したい、自分について聞いて欲しいと思っています。なので、私達が話題にすべきは、相手の気持ちや相手の家族、相手の友人や相手の仕事、相手の意見や相手の持ち物について。

当然あなたも自分を重要な存在だと感じ、感謝されたいという欲求を持つ一人の人間ですが、他人とうまくやっていきたいなら、その欲求はぐっとこらえて、相手について話しましょう。

ぐっとこらえると言っても、僕やあなたがこの欲求を満たしてはいけない、という話ではありません。一旦ぐっとこらえることで、人間関係が良くなり、回り回って「自分を重要な存在だと感じ、感謝されたいという欲求」を満たすことができます。

具体的に見てみましょう。
マザーテレサは全生涯を他人に捧げました。ガンジーもインド独立という自分の枠を超えた大きななにかに対し活動し続けました。ワシントンやリンカーンもそれぞれその時のアメリカ国民のために、全身全霊を捧げたはずです。

しかしそれは「自分を重要な存在だと感じ、感謝されたいという欲求」と矛盾するものではありません。
マザーテレサは他人に奉仕することで、自分自身も強い満足、幸福感を感じていたはずです。

こういう言い方をすると批判する人、気分を害する人もいると思いますが、僕は本書で書かれているアラン&バーバラ・ピーズ夫妻が言うことはかなり真実に近いと思うので、あえて言いますね。

マザーテレサもガンジーも、ワシントンもリンカーンも、「自分を重要な存在だと感じ、感謝されたいという欲求」を満たすために行動していたのです。

その欲求の満たし方が、他人や自分より大きなものに向かっていたというだけ。マザーテレサは他人にあれだけ奉仕したからこそ、時代を超えて尊敬され続けている、つまりみんながマザーテレサを重要な存在と思い、感謝しているのです。

だからアラン&バーバラ・ピーズ夫妻は、自分を優先することを恥じる必要はないと言います。むしろちゃんと自分を優先しよう。他人を優先するということは相手に期待するということなので、相手にとっては負担になるし、だいたい期待を裏切られてがっかりすると言います。

これについても完全に同意。僕は自己中心的な人間が大好きです。自己中心的な人間は自分を大切にしますよね。でも自分を大切にするためには、周りの環境も良くないといけません。多くの人に支えてもらわないといけません。だからこそ、自己中心的な人は周りも大切にできるのです。

一方、自分を卑下して他人を優先する人は、無責任です。自分を卑下するので自分の周りの環境も悪くなりますし、そんな状態で他人に奉仕してもだいたい迷惑でしょう。

夫

一人ひとりがちゃんと幸福、満足、最高の人生を追い求めれば、全体が良くなるはず。これは僕の人生哲学でもあります。

なので、人間は本質的に自分のことしか考えていないということを理解しましょう。そして、僕らは自分自身を大切にしましょう。そしてなにより、自分自身を大切にするために、他人も大切にしましょう。

僕はこれが本書でいちばん大切なことだと思います。

ということで、自分を何より大切にするために他人とうまくやっていく具体的な方法を見ていきましょうか。

本書の最初の数ページでメインディッシュは終わって、あとの9割はデザートだと思っているので、結構さらっといきます。テクニックとして実践する場合はここからが重要ですが、まあこのマインドセットがあれば後は臨機応変にすれば大丈夫。

他人とうまくやっていくテクニック

さてここからはスピーディに。本の要約ブログだと思って読んだら結構関係ない話とか、僕の個人的な意見とかが多くて読み疲れているかもしれませんから。
全部で28のテクニックが紹介されていますが、そこからかいつまんで紹介。

本音で褒める

褒めるって大事。個人的には「感謝する」って言葉のほうがふさわしいと思います。
褒めるって上下関係がないと成り立たない対応ですから…子どもを褒めることはあっても、子どもに親が褒められることはないですよね。部下を褒めることはあっても、上司が部下に褒められることはない。
そういう意味では誤訳な気がします。出版社に問い合わせてやろうか。

どう褒めれば(感謝すれば)いいかは、それ専門の本もあるので重点的に鍛えたい場合はそうした本を読むのも良いですね。
大切なことは、相手の名前を呼んで、どこがなぜ良いのかを伝えてることです。

夫

妻よ。僕がIntro Booksで書いている記事の誤字チェック。ありがとうね。誤字が多い僕だけじゃこんなブログは運営できなかったよ。

聞き上手になる

聞き上手になれと言われてなれたら苦労はしない。「多弁は銀。沈黙は金」なんて当然知っているが、それでも喋りたいんじゃい!って人も多い。僕がまさにそう。喋りだしたら止まらないのは、このブログを呼んでいるなら感じ取っているかもしれませんね。
とはいえ、それは僕だけじゃないらしい。人は話す3倍のスピードで考えるそうです。つまり、人の話を聞いている間、退屈なんですよね。「人を動かす」では確か、「人は人の話を聞いていない。人が話している間、次に自分が話すことを考えている。」みたいなことが書かれていた気がします。

とはいえ、「自分を重要な存在だと感じ、感謝されたいという欲求」を満たしてあげないといけないので、やっぱり自分が何を話すかより、ちゃんと相手の話を聞くほうが重要なんです。

なのでマインドセットとしては、「とにかく相手の話を聞き出してやろう」と思っておきましょう。何も考えずただ相手の話を聞くのは退屈。それはもうどうしようもないから、せめて自分が何を話すのか考えるのではなく、相手から何を聞き出そうか考えておきましょう。

アイコンタクトや相槌、アクティブリスニングなどいろんなテクニックがありますが、こうしたテクニックを意識的に活用すれば人の話を聞くのも退屈じゃないかも。そこまで言うとちょっと嫌なやつすぎますが…

話が面白い人になる

夫

アラン&バーバラ・ピーズ夫妻よ。それができたら苦労はしないぜ…

見出しを見た瞬間そう思いましたが、アラン&バーバラ・ピーズ夫妻によると話が面白い人には共通点があるそう。それは「相手が一番関心を持っていることを話題にする」ということ。
つまり相手自身のことを話題にするのが上手い人が、話が面白い人というわけです。

そう考えると僕の記事はかなり僕の事だらけなので、あなたにとってはあんまり面白くないかもしれないですね。僕は読んだ本を好き勝手アウトプットしているので楽しいですけど、もう少しあなたについて考え書いたほうが良いかもしれない。

ちなみに、あなたはこのブログをスマホで見ているんですか?僕はいつもPCで見ているんですが、スマホで見るとこのサイト、ちょっと表示速度が遅いんですよね。
まあ「僕はPCだしまあいっかー」じゃなくて、「あなたがスマホで見ているなら、スマホの表示速度も改善するか」と考えるようにします。

話が面白い人になる具体的なテクニックとしては、相手に興味を持ち、「私は」という主語を使わず、相手が自分のことについて話せるタイプの質問に絞る、ことが大切だそうです。

あなたは、どうやってこのブログにたどり着いたんですか?
あなたは、なんでこの本に興味を持ったんですか?
ここまで読んで、あなたが一番面白かった部分はどこですか?

こんな感じですかね。ぜひコメントで教えて下さい。

相手に同意する

これはすごく苦手。どちらかというとディベートしてガンガン戦いたいタイプ。隙さえあれば否定と肯定に分かれてディベートしようぜ!と言いたくなる。

ただ僕もあなたも「他人とうまくやっていきたくて」本書を手にとったはず。ディベート本能にはおとなしくしてもらって、まず同意することから初めましょう。

妻

昨日も鶏肉だったし、今日は魚のほうがいいんじゃない?

夫

確かに昨日も鶏肉だったから今日は魚のほうがいいと思ったんだけど、ぜんぜん違う味付けの鶏肉料理を作りたいんだよね。

こんな感じかな。まず相手の意見を肯定し、それを否定することなく自分の意見を伝える。おお、これはディベートでも使えそう。

不安や恐怖を克服する

いきなりコミュニケーションと違う話になりましたが、人間関係において大切なマインドセットです。僕は超楽観主義者。明日は今日より良い日になる論者なのであまり不安や恐怖はないのですが、妻に向けてこの事実を伝えよう。

  • 不安の87%は実現しない
  • 不安の7%は実現する
  • 不安の6%は自分の力でどうにもならない

復唱お願いします。不安の87%は実現せず、6%は自分の力でどうにもなりません。実現して自分で対処できるタイプの不安は7%だけ。

つまり、不安に思うだけ無駄ということです。ちなみに本書では不安の正体を「嘘の証拠が本物に見える」という身体反応だと言います。
起こってほしくない状況のことなんか考えても無駄。だってほとんどは起こらないし、起こっても大体は自分ではどうしようももないことなんだから。

だからもっと楽しいこと考えようぜ。

スピーチで人の心を動かす

人前に立って話す機会は少なからず誰にでもありますよね。ここでかっこいいところを見せれたら尊敬されるし出世するし結果も出せるしと良いこと三昧。だからこそスピーチやプレゼンに関する本が大量にあって、誰もが学びたいと思っているんです。
僕は以前セミナー講師とかもしていたので割と得意な方ですが、本書ではメチャクチャ簡単なスピーチの原則的な流れを教えてくれます。

  1. やれやれ…スピーチが始まるとほとんどの人は「また退屈なスピーチが始まるな」と考えている。だからこそ最初はドラマティックでユーモアのあるエピソードなどで心を惹き付ける必要がある。
  2. なぜその話を?…最初に心を惹き付けることができたら、次になぜその話を聞く必要があるのか、つまり聞き手にとってなぜそれが重要なのかを伝える。
  3. たとえば…スピーチの骨となるメッセージを具体例を交えて伝える。3つのポイントに分けるなどが効果的。
  4. それで?…スピーチを聞いた後にどうすればいいのかを伝える。これがなければ聞き手は「良い知識が得られたな」程度にしか思ってもらえない。
夫

セミナー講師しているときにこのことを知っておきたかった。

すごい。汎用性があるテンプレートです。例えば、Intro Booksを多くの人に読んでもらいたい、という目的でスピーチする場合のことを考えてみましょうか。

僕と妻は真逆の哲学を持っています。例えば僕は超楽観主義者で、悪いケースのことは基本考えません。世界はどんどん良くなりテクノロジーは日々進歩しているので、僕たちは120歳まで健康で元気で生きることが当たり前になると思っています。一方、妻はいわゆる「繊細さん」。将来の話や人生観についての話をして決着がついたことは一度もありません。
しかし、そんな二人の唯一と言っていい共通点が、「読書」です。
だから僕たちは夫婦で「Intro Books」というブログを立ち上げました。全く考え方が違う二人が本を紹介することで、あなたのような読書好きに対して、より多くの価値を届けられると考えたからです。似たような本や同じような本を紹介することもあります。あなたは僕が書いた記事が好きかもしれませんが、他の人は妻が書いた記事が好きかもしれません。
いわゆる書評サイトや本の要約コンテンツではなく、全く違う感性をもつ二人が、それぞれ感じたことをアウトプットすることで、「本を読む」ということに対して新しい気づきを与えられるかもしれません。
例えば、僕が書いた「お金の大学」と妻が書いた「金持ちフリーランス 貧乏サラリーマン」はどちらもお金の考え方について書かれた本ですが、読み比べると全く違う点に着目して書いていることが分かると思います。学んだことを素直にアウトプットする妻に対し、自分の経験をベースに解釈をアウトプットする夫。
どちらが良い悪いではなく、あなたにとってどちらのほうが価値があるかだと思います。
なのでIntro Booksは一記事読んだだけで判断しないでください。Intro Booksであなたが最初に読んだ記事がこの記事で、長いな、無駄話が多いなと思っても、もう一記事だけ、妻のものも読んでください。

もし急にIntro Booksについて紹介してくれ、と言われたらこんな感じでしょうか。あなたが他の記事も読んでみようと少しでも感じてもらえたら大成功。

聞き手の視覚に訴える

よく言われることですが、人のコミュニケーションの大半は言語外(表情や声色等)です。ここでも、スライド資料などを用いたプレゼンでは、情報は目から82%、耳から11%、その他が7%と言われています。
つまり、ほとんど聞いてない見てるんです。

情報の定着率についても、耳だけだと10%、目と耳だと51%と、ビジュアルの大切さが分かります。ここにさらに感情がプラスされると定着率は92%に上ります。

だから口だけで伝えるのではなく、ビジュアルと感情が重要なわけです。で、まあプレゼンとかであればスライドを作り込めばいいんですが、普通のコミュニケーションに置いてはボディランゲージですね。よく言われるのは相手の肘にタッチするとか、丁度いい距離で話すとか、自分の顔を触らないようにする、とかですね。
こうしたものも専門書があるので、そちらで勉強してもいいですし、ボディランゲージが重要なんだと思ってちょっと意識するだけでぜんぜん違うと思います。

他人とうまくやっていく

ということで、今日はアラン&バーバラ・ピーズ夫妻の「他人とうまくやっていく」でした。

まあなんと言っても大切なのは「人は自分のことに一番興味を持っている」という当たり前のことをどれだけ認められるか、ですね。僕は「そのとおり!」となりましたが、人によっては認めたくない人もいると思います。
しかし、みんながみんな自分のことに興味を持ち、自分を大切にしていたら世界はもっと良くなると思いませんか?他人の怪我を治すのも大切ですが、自分の怪我を放置してやることじゃないですよね。相手かって自分の擦り傷を一生懸命治そうとしている人が大怪我してたら「いやいや…」となるでしょう。

ということで、ここまで読んだのなら昨日より少し、自己中なあなたになってください。自己中を突き通すには、周りを大切にすることがいかに重要か分かると思います。

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