梅雨も明け、本格的に夏がやってきました。
こんな暑い日はもう外に出ず、クーラーの効いたお家でのんびりとコーヒーでも飲みませんか?
でもどうせ家でコーヒーを飲むならカフェで飲むレベルまででなくてもそこそこ美味しいコーヒーを飲みたいですよね…?
ということで今日は雑誌『自宅で淹れる珈琲 for Beginners 2021』で自宅でたのしめるコーヒーについて学んでいこうと思います。
実は我々夫婦、コーヒーがだいすき。
ちなみにわたしがコーヒーを好んで飲むようになったのは前職がキッカケ。
休憩時間前やお客様がいらっしゃったときにコーヒーを淹れる係で、社長こだわりのコーヒー屋さんで購入したコーヒー粉を先輩に教えていただいた方法でハンドドリップし、みんなで飲んでいました。
お湯の温度や淹れ方で味が変わるのが不思議で、いつしかトリコに…!わたしは酸味が苦手なので、いかに酸味が出ずコクのあるコーヒーが淹れれるかを毎日試していました。すると、あるときから味がある程度安定し、淹れ方を教えてくれた先輩とは別の先輩から「他の人が淹れるより美味しい」と言われました。
職場が変わってからコーヒーを淹れる機会はなくなりましたが、コーヒーだいすきな夫と一緒に住むようになってから再びコーヒーを淹れる生活に。
最初は象印のSTAN.というコーヒーメーカーを使っていましたが、やっぱりハンドドリップしたコーヒーの方が美味しいよねとコーヒーメーカーを手放し、今は自分たちで淹れて飲んでいます。
自分たちで淹れてますとか偉そうに言っていますが、わたしは先輩に教えていただいた方法で淹れているだけなので、実際のところ正しい淹れ方は知りません。夫もおそらく知らないかと思います…
おうち時間が増え、お家でコーヒーを淹れる方も増えているかと思います。今日は一緒に美味しくコーヒーを淹れる方法を学びませんか?
自宅で淹れる基本の流れ
そもそも、「コーヒーを淹れる」ってどういうことなんでしょうか?ここでは最初にインスタントコーヒーとの違いについて教えてくれます。
コーヒー豆から抽出したものとインスタントコーヒー。いずれも、お湯を注いでコーヒー液を作るのは同じだが、豆は湯でコーヒーの成分をこしとるようなイメージで、インスタントは湯で溶かす、という違いがある。
手軽さを求めるならインスタントコーヒー、味や香りを求めるなら豆から、ということですね…!そして忙しいときはコーヒーメーカーを、休日や時間があるときにはハンドドリップと使い分ける、と。
違いがわかったところで、次は自宅でコーヒーを淹れる基本の流れについて。流れは大きく以下4点。
- 豆を買う
- 豆を挽く
- ドリップする
- 飲む
ひとつひとつ詳しく見ていきましょう。
1.豆を買う
近所でコーヒー豆を売っているお店へ足を運び、これだと思うコーヒー豆を購入します。
コーヒーの美味しさは「苦味」「キレ(ほどよい酸味と苦味による爽やかさ)」「コク(深いうまみ)」「酸味」4つのバランスで決まります。
この4つのバランスは豆の種類と焙煎(コーヒーの生豆を炒る加熱作業)により、変わります。
- 「苦味」を求める場合
おすすめの豆:マンデリン、ブラジル豆
おすすめの焙煎度:深煎り - 「キレ」を求める場合
おすすめの豆:コロンビア、コスタリカ
おすすめの焙煎度:中煎り - 「コク」を求める場合
おすすめの豆:ブルーマウンテン、グアテマラ
おすすめの焙煎度:中深煎り - 「酸味」を求める場合
おすすめの豆:キリマンジャロ、モカ
おすすめの焙煎度:浅煎り
実際に豆を買う前に、まず自分のすきな味を調べてみてもいいかもしれません。
わたしは酸味が苦手なのでコク重視!焙煎にこだわりはなく、グアテマラがすき。
僕は家で飲むなら苦味一択。豆の種類はわからないけど、焙煎は深煎り派。外で飲むときは酸味のあるコーヒーを嗜んでいます。
2.豆を挽く
手動または電動のミルを使ってコーヒー豆を粉砕します。
豆を挽く=豆を細かく粉砕(グラインド)して、粉状のコーヒーにすることで、豆を挽いた瞬間に広がるコーヒーの香りが楽しめる。また、豆の挽き方は粗挽き、中挽き、中細挽き、細挽き、極細引きの5種類。それぞれ粉の細かさが違うから、コーヒーを抽出する道具や味の好みに合わせて、挽き方を選定するのがベストだ。
3.ドリップする
コーヒー粉をフィルターに入れてお湯でコーヒー液を抽出します。
自分の手でコーヒーを淹れるハンドドリップの場合は、時間や手間がかかるが、お湯を注ぐ速さや量、使う道具によってコーヒーの味が変わるので、淹れ方の技を習得する楽しみがある。一方、コーヒーメーカーは自動でドリップしてくれて手間もかからず、一定の味が淹れられる。
4.飲む
カップに注ぎ、香りや苦味・コクなどをたのしみながら飲みます。
コーヒーを飲むカップによっても味は変わる。浅煎りで酸味に特徴があるコーヒーなら、飲み口が薄いものがいい。深煎りでコクのあるコーヒーなら、飲み口が厚いカップで飲むのがオススメだ。
必要な道具
ここからは実際に自宅で淹れる際に必要な道具について。我が家で使っている道具も合わせて紹介します。
最低限必要な道具
- ドリッパー
コーヒーを抽出するための道具で、カップやカラフェなどの上に設置して使う。 - フィルター
ドリッパーの内側に設置し、その中にコーヒー粉を淹れる。
本格的なコーヒーを淹れたい場合
- ミル
コーヒー豆を粉砕して粉にするための道具。 - 軽量スプーン
豆をミルに入れたり、コーヒー粉をドリッパーへ入れるときに便利。
こだわり派のための道具
- ポット
コーヒー専用のポットは注ぎ口が細くなっていて、ハンドドリップするときにお湯を少しずつ垂らしたり、注ぎ入れることができる。 - カラフェ
一度にたくさんコーヒーを淹れて、人数分のカップに注ぎ分けたり、何度も淹れるのが面倒というときに便利。 - スケール
豆やお湯の重さを量る。同じ計量スプーンで量で同じ質量の豆でも、焙煎度合いによって重さが違うので要注意。 - サーモメーター
お湯の温度をチェック。ドリップでコーヒーを淹れるのに最適なお湯の温度は85〜90℃くらい。
さらにこだわりたい人におすすめの関連グッズ
- ロースター
コーヒー豆を焙煎するための道具。「手動式」「回転式」「電動式」の大きく3つの種類があり、価格もまちまち。
- ミルクフォーマー
ミルクや生クリームを泡立てて、カプチーノなどを作るときに便利。
- ミルブラシ
粉を挽くと静電気でミルに粉が付着してしまうので、専用のミルブラシでお手入れをするのが一般的。
いろいろな抽出に挑戦したいなら
- ネルドリップ
やわらかな手触りのフランネル生地を使って抽出する。ネルは水につけて保存すれば再利用できる。
- フレンチプレス
ガラスポットにコーヒー粉とお湯を入れ4〜5分待ち、上からプレスすれば完成。
- マキネッタ
直火にかけて、蒸気圧で中のバスケットに入ったコーヒー粉にお湯が通って、エスプレッソが抽出できる。
ハンドドリップの基本的な淹れ方
コーヒー豆と道具が揃ったら、あとは淹れて飲むだけ!ここでは正しい淹れ方について教えてくれます。
注意すべき点は「豆選びと計量」「豆の挽き具合」「お湯の温度」「注ぐスピード」の4つ。
1.豆選びと計量
好みの豆を必要量準備する
1杯の使用量は約13gがオススメ。
2.豆の挽き具合
コーヒーを淹れる直前に豆を挽く
ドリップに向いているのは中間の中挽き。コーヒーが最も香りを発するのは、豆を挽いて粉状にしたとき。
3.お湯の温度
92〜96℃が適温
お湯の温度が低いと苦味を押さえ、刺激の少ないあっさりした味になる。逆に高いと酸味や苦味が強くなる。96℃より高温はコーヒーには不向き。
4.注ぐスピード
お湯はできるだけ細く、静かに、ゆっくりと注ぐ
お湯を注ぐ速度は「ゆっくり」「静かに」がベスト。
お湯を注ぐ際は、まず少量のお湯で粉全体を浸して「蒸らし」を行う。その後10〜50秒待って本格的な注湯に入る。お湯は円を描くように注いでいくのが基本。1回目の注湯で白い泡が浮いてくるが、これはアクなので、泡が抽出液に溶け込む前に2回目の注湯を開始する。このときのお湯のスピードは「速からず遅からず」が大切。
わたしは前の職場で「蒸らした後、真ん中を目がけて少しだけお湯を注ぎ、膨れてくぼみができたらそこを目がけてもう少し多くお湯を入れ…と、お湯の量を少しずつ増やしながら淹れる」と先輩から教わりました。雑誌に書かれているやり方とは少し違いますが、お湯の温度を保ちながらこの方法で入れても美味しかったので、雑誌の通りに淹れたらもっと美味しいんでしょうね…!
コーヒーは癒し
最後に、コーヒーの香りを嗅いだときにリラックスしたりシャキッとしたりすることがあるかと思います。
コーヒーの香りにより脳へどのような効果をもたらすのかを医学博士の古賀良彦先生が調査したところ、コーヒーの種類によってα波に動きがあることがわかりました。
例えば、ブルーマウンテンやグアテマラでは無臭時と比べるとα波が増え、脳が穏やかにバランス良く機能している状態に。一方、マンデリンでは無臭時と比べるとα波が減少し、緊張感が増す状態に。
つまり、それぞれの香りには異なる作用があるということです。
<中略>
気持ちがイライラしているときにはα波が多く出る香りをかげば、瞬時に気持ちが穏やかになって気分がリセットされます。逆に気合を入れたり、シャキッとしたいときには、α波が少なくなる香りをかぐというように、使い分けるといいでしょう。
コーヒーの種類によって効果が異なるのは面白いですね。暑い日はついアイスコーヒーを飲みがちですが、暑いときに冷たい飲みものを飲むと体が冷えてお腹の不調につながることも。温かいコーヒーは香りをたのしむことができ、さらに体を温めてくれるので、夏こそホットコーヒーを飲んだ方がいいのでは…!?
他にも本書ではおすすめのコーヒーグッズやコーヒー豆の産地と特色や美味しいコーヒー豆についてなど、コーヒーに関する情報が満載です。毎回のように言っていますが、気になった方はぜひ読んでみてください。
この記事を通じ、あなたのお家コーヒータイムがよりたのしくなれば幸いです。
ではまた。
この記事を書いた人
- インナーカラーがやめられない。
座右の銘は日々成長。
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