なぜ同じ人間なのに夫や上司、友人や知人と考え方や捉え方がこんなに違うのだろうか…とふとした瞬間に疑問を感じることがあります。
そんな疑問に感じたタイミングを夫は察したのか、『新装版 話を聞かない男、地図が読めない女って本が読みやすいと思うから読んでみたらいいよ』と紹介してくれました。
「新装版 話を聞かない男、地図が読めない女」は元々発売されている「話を聞かない男、地図は読めない女」の新装版。
オーストラリア在住のアラン・ピーズ&バーバラ・ピーズ夫妻の著書で、日本だけでも200万部を超える大ベストセラーとなっています。そこに記された内容を再び世に送り出そうと翻訳家の藤井留美さんが編集しました。
そもそも、なぜ人間により考え方が違うかという原因の一つとして、男と女という性別の違いが原因だと著者のアラン・ピーズ&バーバラ・ピーズ夫妻は言います。
どちらが良い悪いではない。このことは科学者たちには常識でありながら、あえて世間には知らせてこなかった。というのも、人種や性別、年齢などで人を差別しないことをめざす社会では、そんなことを口にするとつまはじきにされるからだ。
今日は夫が紹介してくれたこの本で、男女の違いについて学ぼうと思います。
偉大なる進化の過程
男性と女性の違いについて触れる前に、逆に男性と女性で共通しているものってなんだと思いますか?
体つきなど見た目は違いますし、性格といった内面も違いますよね…うーん、難しい。筆者は共通しているものをこう言います。
男女に共通しているのは、人間という種が同じということだけ。どちらが優秀というわけでなく、まったくちがうものなのだ。
衝撃です。まさかの共通点:人間のみ。だから話が合わないわけですね。
そもそも、男性と女性では役割が違うんだそうです。
はるか昔、男は危険だらけの外界に毎日出かけては、自分の生命を賭けて食べものを手に入れる。それを女と子どもたちに食べさせ、猛獣や敵から家族を守らなくてはならなかった。
<中略>
いっぽう女は、男が家族のためにわが身を賭してくれることで、自分の価値を実感していた。男の優劣は、獲物をしとめて家に持ってかえれるかどうかで決まり、その奮闘ぶりを女が認めてくれれば、男の自尊心は満たされた。
<中略>
女の役割もまた明確だった。子育て係に任命されたことで進化の方向も定まり、その任務に見あった能力を発達させていった。周辺に危険はないか監視し、家の周辺の狭い範囲を動きまわる能力を磨いた。
簡単に言うと、むかしむかし、男性は狩りをして女と子どもたちを守りました。女性は木の実や果実を採りながら子どもたちを育てました。その結果、身体と脳は男女で全くの別ものとなりましたとさ、めでたしめでたし…という感じです。
女性と比べ、男性の方が背が高く力が強いのはこれが原因なんだそうです。確かに猛獣や敵に立ち向かうには大きく強くなければ負けてしまいますもんね…
また、男女の違いは目にもあるのだとか。
色を識別する錐状体細胞のもとはX染色体で、女性はX染色体が二本あるために、男性より錐状体のバラエティが多い。だから色を細かく描写できるのは女のほうで、男が赤、青、緑だけで表すところを、女は骨のような白、アクア、緑がかった青、藤色、アップルグリーンと表現しわける。
<中略>
白目の面積は、男より女のほうが大きい。女が築く人間関係に不可欠な、近距離でのコミュニケーションには、そのほうが有利だ。というのも白目の部分が多ければそれだけ表情も豊かになるし、相手の目の動く方向を読みとることで、多彩な信号を受け取ることができるからだ。
男性と比べ、女性の方が相手の行動や微妙な変化に気づくのが得意なのは色の認識範囲が広く、白目が大きいからなんですね。女の勘という目に見えないものかと思ってました。
ここまでをまとめると、男女に共通しているのは人間という種だけで、違いが生まれたのは昔からの役割分担の名残であることがわかりました。
しかし、この役割分担は1960年以降から今にかけて、なくなりつつあります。結婚しても働く女性が増え、出産を経て再び仕事をすることができる時代となりました。また、男性が育児休暇を取ることができる社会になっています。
昔からの名残だからと自分より上の世代の人に言われるがまま生きるのではなく、男女で幸せな生活を築くためには、きちんとお互いのことを知る必要があります。
話すこと、聞くこと
1990年代に入ってから、脳のスキャン技術は飛躍的に進歩しました。1995年にイェール大学のベネット博士とサリー・シャイウィッツ博士が率いる研究チームが『韻を踏むときに脳のどこが使われているか』という実験を行いました。
MRI(磁気共鳴映像法)で血流のわずかなちがいを測定したところ、以下の内容が判明したそうです。
言葉を話すとき、男はもっぱら左脳を、女は左右両方を使っていることがわかった。
また女の子の左脳は、男の子より成長が速い。だからあとから生まれた妹も、兄さんより早く、じょうずに話せるようになる。<中略>
しかし右脳に関しては、男の子のほうが成長が速く、空間能力、論理や知覚能力が発達していく。
つまり、男女で脳の使い方が異なるため、女の子の方が字を覚えたりおしゃべりが早く、男の子の方が算数やパズルが得意でものを組み立てたり問題を解決するのがすき、という傾向なんだそうです。
また、女性の方が左脳と右脳の連絡が早く、左右両方を使うことに長けているのだそう。
それにより女性は関連のない作業を同時にいくつもこなせ、男性の脳は専門分野ごとにはっきりと区分けされており一度に一つの仕事しか集中できない、という状態なんだそうです。
だから夫が携帯をかまっている時に話しかけても無視されるわけですね。納得です。
ここまでわかったところで男女の話し方・聞き方の違いを見ていきましょう。
男の話す言葉は短く、論理歴な構造がしっかりしている。単刀直入に話がはじまり、要点を押さえて、結論をはっきり述べるので、何が言いたいのか、何を望んでいるのかわかりやすい。しかし一度にたくさんの話題を出すと、男は混乱する。だから男を説得したり、納得してもらうためには、女は一度に具体的な話をひとつだけ出すべきだ。
<中略>
いっぽう、女の脳は左右の連絡が非常に良く、発話を担当する区域もはっきりしているおかげで、いくつもの話題を同時に、ときにはたったひとつの文章で語ることができる。
<中略>
会話が終わった時点で、どういう話題が出たか、何が起こったか、どんな意味があったのか女はすべて了解している。だが一度にひとつの話題しか処理できない男には、同時に複数の話が進むことにとてもついていけない。
家庭環境や性格の問題ではなく、男女の違いによりこの歪みが起こっているという事実がとても面白いです。男女で話が噛み合わない理由がわかりました。
女の話は、最初に出た話題を言い終わらないうちに別の話題に移り、突然元に戻るかと思うと、あいだに無関係なことをちょこっとはさんだりする。男は訳がわからない。
アラン・ピーズ&バーバラ・ピーズ夫妻も話が噛み合わないことが多かったそうです。自身の経験談を基に、解決策を教えてくれます。
まず男性は女性の話をきちんと聞きましょう。あいづちや身振り手振りをうまく使って、話を聞いていることを示しましょう。
洗濯終わったよ〜
すご〜い(拍手)ありがと〜(ハグ)お疲れ様〜(頭なでなで)
こちらは日常でよくあるやり取り。いつもの返答はお疲れ〜ぐらいなんですが、わたしの理想的な返しを考えてみました。
また女性は確実に話を聞いてもらうために、時間と議題をあらかじめ伝えましょう。そして答えやすいよう、「〜してくれる?」という言い方にしてみましょう。
最近、職場の人間関係で悩んでるんだよね~。(議題)
夕食後、話聞いてくれる?(時間)
オッケー
今夜何かするという確約が問われているので、男性側はイエスかノーをはっきり答えざるを得ません。
きっとこれで話を聞いてくれるはず。
お互いがお互いを理解し、大切に
他にもストレスがある際の男女の行動の違いやセックスの話など、いろいろ書いてありましたが、わたしには難しい話も多く、まとめる力が乏しいのでここまで。
夫の紹介してくれた本は勉強になるんですが、難しい。
でも、この本で考え方や捉え方が違う原因の一つがわかりました。
男性と女性はそもそも違うので、勝手な期待をしたり自分の意見を押し付けると関係が成り立ちません。なので、お互いがお互いのことを理解し、大切にしていかなければならないんですね。
夫が話を聞かないからもういい、ではなく、夫に話を聞いてもらうにはどう話したらいいんだろうか?と考え、行動に移すことが大事。
ちなみに、夫はわたしのことをいきなり怒る感情の起伏が激しい妻と思っていると思います。
怒っている原因は『自分が出したものをいつまでも出しっぱなしにする』とか『当日に今日9時からMTあるから〜といきなり言ってきてるのに、前から言ってました感出してきたりするから』なんですが、あまりにも怒らせてくることが多いので、わざと怒らせてるのか…?と思うくらい。
結論、怒らせたくて怒らせてるわけではなかった。わたしが何が原因で怒っているのかきちんと伝えれていなかったんですね。コミュニケーションって本当に難しい…
あ、最後にこれだけは伝えておかなければ。
タイトルの『話を聞かない男』は聞かないのではなく聞けないことがわかったかと思いますが、『地図が読めない女』の説明を忘れていました。理由は男性の方が空間能力が高く、女性はそれに比べると劣るからです。
詳しい内容を知りたい方は読んでみてください。
ではまた。
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インナーカラーがやめられない。
座右の銘は日々成長。
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