こんにちは。今日は以前紹介した『暮らしの絵本 おつきあいのマナーとコツ』の第二弾。
※第一弾の記事はこちら
第一弾の内容をざっくりと説明すると、コロナ禍の今だからこそ人とのおつきあいについて学べればと、引っ越してきたときのあいさつや日常のあいさつ、ものを勧めたり紹介したり、お願いしたりという場面でのマナーとコツを書きました。
実は我々夫婦、2021年のGWに引っ越しました。
早速学んだ引っ越してきたときのあいさつが使えるじゃないか!と思いましたが、結論からいうとあいさつには行きませんでした。
というのも現在の我が家、ちょっと複雑な造りなため、外から見るとお隣さんが4部屋あります。そして上下を合わせると計6部屋にあいさつが必要となります。
我々人見知りの夫婦からするとあいさつはかなりハードルが高く、諦めてしまいました。
その反省点から今日は身近にあるおつきあいについて学びたいと思います。
では今回もしばしのおつきあいをよろしくお願いします。
ことわる編
ことわるという行為には「ご期待にそえず申し訳ございません」「お力になれなくて心苦しいです」など、頼んできた側へのねぎらいが必須だと、この本には書かれています。
対応を間違えると、理不尽な恨みや怒りをかってしまうこともあるため、注意が必要です。
余談ですが、ご希望に”そえず”を漢字で書くと、”添えず”と”沿えず”2種あります。どちらの表現も間違いではないそうですが、添えずは介護の手を添えるなど寄り添う・補助として付け加えるという意味を持つため、道筋になぞる・何かに並行した形で続いているという意味で使われる沿えずを新聞や公文書などでは使われているそうです。
ではここからは実際にあるシチュエーションで学んでいきましょう。
きっぱりとことわっていいもの
シチュエーション:会社の同僚からマルチ商法の誘いがあった時
○○さんとは会社の同僚として今後もおつきあいしたいけど、この件についてはおことわりします。
どんなことにせよ、ことわることが決まっているのなら、相手に期待を持たせる答え方をしてはいけません。また、大勢の前で恥をかかせるような断り方はNG。
「忙しい」などの逃げの対応よりも積極的なノーの態度で。
宗教の勧誘の場合は「どの宗教に対しても差別はしないけれど」の気持ちを付け加えましょう。
どうにもならないこと
シチュエーション:近所の奥さんからイベントの手伝いに来てほしいと言われた時
その日は法事があってだめなの
具体的な理由を話しましょう。それでもお願いが続くなら、それは頼む側のマナー違反です。追い詰めない・無理をさせないというお願いの大前提から外れた行為に応える必要はありません。
PTA・町内会、マンション管理組合の役員
シチュエーション:現役員のご近所さんから町内会の次期役員にならないかと言われた時
家の事情で今年だけはどうしてもお引き受けできないのですが、来年以降なら…
絶対に引き受けないというわけではないことを伝えましょう。周りを見渡して自分が若いと思ったら「私のような若輩者には荷が重すぎます」。
誰かを勧めるその人自身が実はやりたいと思っていることもあるので、「○○さんこそ適任ですよ」と返してみても◎。
現在、外出を伴う行動についてはコロナ前と比べて断りやすくなりました。でも価値観は人それぞれなので、断り方によっては論争や炎上に発展してしまいます。「私はいいんだけど、夫の会社が外出禁止ということになってて…」など、会社や家族に言われているという判断基準を伝えると、角が立たず丸く収まるはず…
お礼をする編
10では足りない感謝の気持ちを20にして伝えるために「ありがとう」に「嬉しいです」など、さらにひと言つけ加えたり、「ありがとう」と言われたときに「いえ、私のほうこそ、お役に立ててよかったです」と自然に答えたいものですよね。
一歩進んだお礼言葉
この本では身につけておきたい言葉たちを教えてくれます。
「いつもご親切にありがとうございます」
「こんなにもお気遣いをいただけて、とても嬉しいです」
「お手数をかけてしまったけど、××さんにやっていただけて、本当に感謝しています」
「ご丁寧に恐れ入ります」
これが自然に言えたら見た目だけじゃなく内面もオトナ…!
夫婦間でもお礼を
夫婦はありがとうがおそろかになりがちと、この本には書かれています。ギクっとなったのはわたしだけではないはず。
今日は週に一度のプラスチックゴミの収集日じゃない?
ほんとだ、忘れてた。気づいてくれてありがとう。
誕生日や記念日でなくとも、なにがどう嬉しかったかが伝わる一言をそえて、感謝の気持ちを伝えましょう。
ほめる編
この本には、ほめるという行為で「私はあなたのよいところをちゃんと見ています」と伝えることができますと書かれています。ただし、あまりに的ハズレなほめ言葉は見えすいたお世辞に聞こえることがあるため、注意が必要です。
ほめるときのポイント
適度に関心を持って、他の人が見逃しているポイント、小さな変化を発見する。
努力していると感じた点を見習いたいという気持ちを込める。
髪型や服装、時計・バッグなど持っているものをほめることがあると思いますが、あくまで本人自身をほめることが大切です。”新しい髪型はその人にいちばん似合う髪型である”がおつきあいの鉄則なんだそう。また、服装や持ちものについてはブランドや素材ではなく、そのデザインや色を選んだセンスをほめるのがベストだそう。
ほめられたときのポイント
「うれしいわ」「ありがとう」とすぐ反応し、ほめ返すことも忘れずに。
「お上手ね。でも××さんに言われるとすごく嬉しい」「そんなこと言われたの、はじめてよ〜」と笑顔とともに言えば、テレてることも伝わる。
わたしは自己肯定感が低い故に、ほめられると「そんなことありませんよ〜」と言いがち。まずは感謝し、恐縮ですなど謙遜したり、親しき間柄であればほめても何も出ませんよ?と冗談を交えたり、〇〇さんもすごいですよと相手をほめ返したり…こういう風に返したらいいんですね…勉強になります。
注文をつける編
この本には自分の気持ちや考えをしっかり伝えることが大切ですが、相手は単に気づいていないだけの可能性があることも忘れずに、と書かれています。
正義をふりかざしたり、言い負かすことで、相手の態度がかえって硬化する場合も。実現すべき目的、そのためのベストな方法はなにかを考えましょう。
そして指摘された側は指摘してくれたという勇気に対し、感謝が大切。
心がけたい「注文」5原則
- 「たいへん申し上げにくいのですが」「思い過ごしかもしれませんが」
相手に心の準備をさせるため、自分を落ち着かせるための一言。
発したあとで、自分の気持ちや考えを伝える。 - 「できれば、やめていただきたい」
「困ってます」と言い切るのではなくお願いをする。 - 「もしかしたら事情があるのかも」
相手にも「迷惑かけているかもしれないけど」と後ろめたい気持ちや事情があるのかもしれないと想像する。 - 徒党を組まない
大人数で相手を責めれば、逃げ道をふさぐだけでなく、恥をかかせることにも。欠かせないのは相手への配慮。
「みんなが迷惑しています」では「みんなって誰?」となってしまうので避ける。 - 子供に「言わない」「言わせない」
夫(妻)に直接言わずに「お父さん、約束を破ってばかりだね」などと、聞こえるように子供に言ったり、「お父さんの嘘つき!」などと、子供に(吹き込んで)言わせないこと。
また、子供に対しては「そんなことしていると、お母さんに怒られるぞ」など、人のせいにせず、自分の言葉で伝えること。
ここで夫の言葉をお借りします。この5原則は紙に書いてデスクに貼っておきたいくらいです。
許す編
あやまられたときに、許す行為を無理なくスマートに行うことによって、よりお近づきになれることも。
”許す”は、災い転じて福となす絶好のチャンスです。
許すの基本
あやまる側には引け目や不安があるものです。絶妙のタイミングで、あっさり許せる自分をアピールしたいもの。
- 許す行為は、誰に対しても平等に。
あなただから特別に許すと言ってしまっては、ほかの人では許さないという不公平感を生むことも。 - あやまる側の人格を全否定しない。
あなたが悪い人ではないことは十分にわかっている、ということを強調する。 - 「〇〇してくれたら許す」とは、基本的に言わない。
許す側が優位な立場だからといって、余計な行為を強要するのは失礼です。ただし、夫婦や恋人などの間柄であったり、冗談になるないようであれば、OKな場合も。 - 一度許したら(許してもらったら)、お互いに蒸し返さない。
夫婦間で何かあった場合は、ちょっとした手伝いを要求するのがベスト。「お皿洗ってくれたら許すわ」などで、実はそんなに怒ってないということを伝えることができます。
コロナ禍だからこそ、おつきあいを深めよう
ちょっと駆け足になってしまいましたが、以上が身近にあるおつきあいのマナーとコツ。
他にも仲直りや幼稚園・小学校でのおつきあい、お別れするなど様々なおつきあいが学べます。さらに特別な日のワンランク上のおつきあいとして、デートやプロポーズ、記念日や帰省時のおつきあいのマナーとコツが学べます。
気になった方はぜひこの本を手に取ってみてください。
身近な人とのおつきあいが難しくなりつつある現在。
今回学んだおつきあいテクニックを疎遠になった旧友に連絡を取り、実践してみてもいいかもしれません。
少し距離ができてしまった友だちが元気なのか、気になりませんか?
LINEやメールなどで近況の報告をしたり、暑中お見舞いや年賀状を出す季節なら出してみてもいいかもしれません。
また、インターネットでのおつきあいもオススメです。
気軽に会えない状況だからこそ、このユーザーなら会いたいなと思えるコミュニティを作り、実世界でのつきあいに発展させてみてもいいかもしれません。
わたしもたくさんの本と本がすきな方に出会いたくて、Intro Booksの妻としてInstagramを始めました。本を通じてコメントやメッセージでお話しできるのはたのしいです。しかも自分の知らない本が知れる…!今わたしの携帯には読みたい本のスクショが169冊あります…
この記事や本を通じて、人とのおつきあいって案外たのしいものなんだな〜と少しでも感じていただければ幸いです。
ではまた。
この記事を書いた人
- インナーカラーがやめられない。
座右の銘は日々成長。
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