ギタリストの音作りチート機材【Kemper】使い方・基本仕様編

第一回:ギタリストの音作りチート機材【Kemper】使い方・基本仕様編 その他

こんにちは。夫です。

夫

いつもは本の紹介をしていますが、今日は僕の趣味である音楽、ギターについて書きます。僕が使っている音作りのチート機材【Kemper】の使い方について。僕自身、けっこう機械オンチなのでKemperが持つ能力の4%くらいしか使ってないと思いますが、自分で勉強することも含めて記事にしようかなと。

※この記事は以前夫が運営していた音楽メディアで掲載されたものをIntro Books用に加筆修正したものです。記事の情報は元記事執筆時点2020年7月26日の内容がもとになっています。アップデート等によって仕様が変わっていることがありますがご了承ください。
夫の機材スペース(2020年当時)Kemperは本来ラックに入れて固定するものだが、スタジオの度に持ち出すので持ち運び・繋ぎやすさを重視した結果縦置きに。

夫の機材スペース(2020年当時)Kemperは本来ラックに入れて固定するものだが、スタジオの度に持ち出すので持ち運び・繋ぎやすさを重視した結果縦置きに。

夫

なのでわかりやすさや正確性はあまり保証しません。笑 とはいえ、機材のプロの小難しい解説よりは、Kemperを買おうか迷っている方、買ったはいいものの使いこなせていない人の助けになるんじゃないかと思います。

【Kemper】RIG MANAGERとRIG EXCHANGEの使い方
こんにちは。夫です。 夫 普段は本を紹介しているのですが、以前「ギタリストの音作りチート機材【Kemper】使い方・基本仕様編」という記事を書きました。今回はその続き。Kemperの本領ともいうべき「RIG MA...

Kemperを買って1年。機能の4%しか使ってないが十分機能している

僕がKemperを買ったのは2019年の3月くらいです。当時は現役を退いてたまに家で鳴らす程度なのでほとんどの機材を手放していました。が、バンド活動を再開することになったので、ちゃんと第一線で使える機材を揃えようと思って楽器屋に行ったのが始まり。

夫

僕は過去、MarshallのJCM2000 TSL100やFenderのbassmanなど、いろんなアンプをライブ、レコーディングで使ってきましたが、それももう5年以上前の話。今どんなアンプがあって、何が人気とか全然わかりませんでした。

新しく始めたバンドはガレージロック系なので、いい感じに枯れた音を出したい。となると、MarshallよりFenderか、いや、リードギターとしての汎用性を重視するならMarshallか、などいろいろ考えて数件楽器屋を巡り巡り…
ただなかなか欲しいアンプが見つからない、というよりも数年現役を退いていたので、自分が出したい音がどんなもので、どうすればその音に近づくのか、いわゆるカンどころが鈍っていたんですね。

なので昔憧れていたビンテージアンプにしようかなーとか考えていたのですが、もうパーツも生産されていなくて壊れても修理できないからと店員さんに止められました。

こういうビンテージ感のあるアンプへの憧れやロマンはあれど、実用性が頭をよぎってしまえばKemperのほうがいい

こういうビンテージ感のあるアンプへの憧れやロマンはあれど、実用性が頭をよぎってしまえばKemperのほうが良い

アンプを買うのはもう少し先にしようか、と考えてた頃、京都のBIG BOSSの店員さんがゴリ押ししてきたのが「Kemper」です。

Kemperの存在はその時初めて知りました。Kemperは2011年に誕生し、2012年から日本でも販売され始めたらしいのですが、僕が前のバンドを辞めたのは2014年。それから楽器屋に行くこともほとんどなかったですし、そもそも真空管アンプが大好きで、Fender bassmanの真空管が壊れた時は結構いろんな真空管を試させてもらったりしました。

夫

”真空管に火を灯す”とか “真空管があったまるまで待つ”みたいなのが好きだったんです。マルチエフェクターとかモデリングアンプは大嫌いなタイプ。

Kemperを紹介された時も「へーすげえなー今ってこんなのあるんだ」くらいの感想でした。店員さんがあまりにもゴリ押しするのでその場では逃げました。笑
やっぱりステージに立つなら自分のアンプが欲しいです。でも真空管アンプはでかいし重いしすぐ壊れる。以前バンド活動していた時は田舎で車移動だったのですが、今回は大阪。スタジオとかライブも電車か徒歩移動が中心になります。その状態で真空管アンプは不便すぎる…

ということで、Kemperについて半信半疑で調べてみるとすごいのなんのって。「完全チート機材じゃん、これあれば10年は機材買い足さなくていいじゃん」と。

夫

当時は彼女だった妻と一緒に楽器屋に行って、ちょっと試し弾きさせてもらって「これ買ってもいい…?」って聞いたらすんなりOKされたのでその場でローン。フットスイッチを合わせて40万円近い金額の48回払いです。笑

ちなみにKemperを買って3ヶ月後には、新しく始めたバンドでレコーディングしました。当然、ほとんど使いこなせていないので当時作った音源を今聴くと「うわあーなんでこんな音でやったんだろ…」ってなります。
ただそれでも、Kemperじゃなかったらもっとひどい出来だっただろうと思います。普通のアンプと違って、Kemperはプロファイリングされた音(つまりすでに音として完成されたいい音)をもとに、自分の機材や出したい音に近づくよう微調整するという形なので、出そうと思ってひどい音が作れるわけでもありません。

普通のアンプは使いこなさないとひどい音が出ますから、その点で未熟ながらもKemperでレコーディングできて良かったと思います。

その1年後には次のミニアルバムをレコーディングしたのですが、1年数ヶ月使ってかなりいろんな音を使えるようになりました。何がすごいって、リード、リズム含め、全曲Kemperでレコーディングできたことです。

夫

ギタリストならわかると思いますが、一つのアンプ、機材で全部の曲を録れるなんて普通ありえません。以前はレコーディングに複数のアンプを持って行っていましたが、Kemper1つで出したい音が全部出るんです。

Kemperの魅力は使わなくてもわかる

僕の思い出話が長くなってしまいましたが、僕が感じるKemperの魅力をいくつか紹介します。使っている人は共感してもらえると思いますし、これから買おうとしている人もKemperに関してはわざわざ試奏する必要がありません。多分テキストを読むだけで、自分にKemperが必要かどうか判断できると思います。

Kemperは音作りのセンスがなくても使える

こんなに足元にエフェクター並べて、音をコントロールできるのか…これだけの機材に対してそれぞれの最適解を見つけるのは相当なセンスが必要。

こんなに足元にエフェクター並べて、音をコントロールできるのか…これだけの機材に対してそれぞれの最適解を見つけるのは相当なセンスが必要。

ギタリストに一番必要なセンスって、リズム感とかフレーズメイクじゃなくて、音作り。つまりいい耳を持っていて、今の音をどうすれば理想の音にできるのかがわかる能力だと思います。

僕は昔から音作りにはかなりこだわって、お金をかけて研究もしてきましたが、正直センスがある方でないと思います。困ったことに耳があまりよくない。今自分が鳴らしている音に何を足して、何を引けば思い通りの音になるのか、センスがある人はすぐに正解にたどり着けるんですが、僕はしらみつぶしにいろんなセッティングを試していました。

夫

機材が増えたり複雑になるほど、正解に辿り着くのが難しくなります。なので以前はMarshallのJCM2000 TSL100に足元なしで直接繋ぐか、Fender bassmanにブルースドライバーとクリーンブースターだけというシンプルなセッティングにこだわっていました。これ以上複雑になると、自分で自分の音を判断して、コントロールできなくなるんです。

でもKemperというチート機材を使えば、音作りのセンスは全く必要ありません。自分の苦労はなんだったんだと言いたいレベルで、パソコンと繋いでいろんな音を試していれば、いい音に出会えます。ライブハウスの空間的な要素や、ギターとの相性で若干調整する必要はありますが、Kemperにおける音作りは、音探しと言い換えて問題ないと思います。

やろうと思えばどんな音でも出せる

KemperならMarshallの太い歪みも、Fenderの枯れたサウンドも自由自在

KemperならMarshallの太い歪みも、Fenderの枯れたサウンドも自由自在

Kemperは音作りというより、音探し。それは事実だと思いますが、それだけじゃなく自分が出したい音を作ることも可能です。例えば、Fenderのクリーンに強くブースターをかけてアタックでいい感じに歪むようにしたい、とか。登録されている数万の音からそういう音を探してもいいでしょうが、アンプとイコライザ、エフェクターを自由に組み合わせることができるので、自由に自分の好きな音に近づけることもできるんです。

夫

といっても、僕はイコライジングとブースター程度しか使ってないんですが、ほとんどどんな音でも再現できる可能性がある、それがKemperです。

しかもそれをリグという単位で保存して呼び出すだけなので、フットスイッチ一つですぐにその音が出せます。1回のライブの中でも1曲目はFender系で、2曲目はMarshall系で、といったことができますが、ギタリストにとって夢のようじゃありませんか?
もちろん一曲の中で、バッキングの時はJCM2000のクランチ、ソロはJCM800のハイゲイン、Aメロで落としたいところはFender championのクリーンサウンド、なんてこともできます。

夫

こんなことができるなんて、Kemperに出会うまで想像もしてませんでした。やろうと思ったら布袋さんや稲葉さんみたいに要塞のようなセットを組むしかないと…それが片手で持てるKemperでできるんだから驚きです。

Kemperは冷静に考えるとコスパ最強

Kemperの値段ですが、僕が持っているKemper Profiler PowerRackとフットコントローラーProfiler Remoteを合わせると税込40万円くらいします。普通のアンプヘッドとかコンボタイプのアンプよりはちょっとお高めですよね。

ただ、冷静に考えるとコスパは最強です。僕がKemperでよく鳴らす音に、MarshallのJCM2000 TSL100やJCM800、VOXのAC30、Fenderのdevilやbassman、champion600などがあるんですが、これら全部買えば到底40万円じゃ足りません。

夫

もちろん、HUGHES&KETTNERやOrange、Mesa/Boogie、そして聞いたこともないメーカーのアンプやそれで作られた音が数万もあります。Kemperを使っていなかったら名前を知ることもなかったし、まさか自分で使うとは思ってもみなかった音と出会えるんです。

さらにブースターやディストーションなど基本的な歪み、フランジャーなどのモジュレーション系、ディレイなどの空間系、ノイズゲートやワウといったフィルター系、などなど、こちらも数百種類のエフェクターが入ってます。
Kemperには古今東西のあらゆるアンプと大量のエフェクターが入っているので、正直1000万円出してもKemperと同じ音を出すことはできません。僕が1回のライブで使っている音をKemperを使わずに出そうとすると、それだけで数百万円はすると思います。

夫

もちろん、生アンプが持つ魅力というのはどうしてもあります。でも、僕は元々いろいろな真空管の生アンプを使っていましたが、正直違いはわかりません。笑

Kemperはプロファイルという方法で録音した音をベースにしているので、そこからいじりすぎるとどうしても電子音臭さは出てしまう気はしますが、前述の通り、Kemperで頑張って音作りするくらいなら、気に入った音を見つける音探しをした方がいいので問題ないと思います。

Kemperの使い方・仕様の基礎:各つまみやスイッチ、端子の役割

Kemperの魅力を僕なりに解説したところで、ここからはKemperの使い方、仕様の基本的なところを見ていきたいと思います。
1年間何度もスタジオ、ライブ、レコーディング、家弾きで使っていて、押したことがないボタンとか、使ったことがない端子が大量にあります。

夫

まあこれだけ万能なチート機材なので、全部を活かそうとする必要はありません。自分がよく使う機能をちゃんと使うだけで、趣味で楽しむには十分すぎる音が出せます。

フロントパネル左:電源とモード選択

フロントパネル左:電源とモード選択

Kemperフロントパネル左:電源とモード選択

こちらはKemperのフロントパネルの左側。なにやらごついノブとヘッドフォン端子、それからUSBがあります。

夫

ヘッドフォン端子については説明はいらないと思います。繋げばヘッドフォンから音が出ます。以上。笑

ごついノブですが、左から電源、TUNER、BROWSER、PERFORM、PROFILERとなってます。Kemperではそれぞれのモードを選んで使います。

電源とTUNERについては言葉通り、電源のところにあれば電源は切れていて、他のところに動かすと電源が入ります。TUNERはチューナーですね。フットスイッチでチューナーモードにできるので、このノブでチューナーモードにすることはほぼありません。
ちなみにTUNERのところには3つのLEDランプがついているのですが、これを見てざっくりしたチューニングをすることができます。このLEDランプはチューナーモード以外でも反応してくれます。

続いてBROWSER、PERFORM、PROFILERですね。一番使うのはBROWSERモードで、次によく使うのはPERFORMモードだと思います。BROWSERモードはそのまま、Kemperで鳴らす音を探すもので、PERFORMモードはパフォーマンス、つまりライブとかの演奏時にメインで使います。KemperはBROWSERモードで探した音をPERFORMモードでいじる、というイメージで、PERFORMモードで選択した音のイコライザでいじってもBROWSERに入っている元の音は変わりません。

この辺はまた詳しく紹介するとして、続いてPROFILERモード。これはアンプとかで鳴らした音をKemperに取り込む、プロファイリングを行うモードです。つまり、友達にめちゃくちゃ音作りが上手い人がいたとして、その人にちょっと弾いてよとか言って鳴らしてもらった音を、PROFILERモードで取り込むことで自分の音として使うことができます。自分でいろいろなアンプ持っていて、その音をそのまま使いたいって時にも活躍します。

夫

僕はPROFILERモードを使ったことがないので詳しく紹介することはできないのですが、マイクとか別の機材も必要ですし、配線とかも結構複雑になるみたいで、割と大変みたいです。

続いてUSBですね。フロントパネルにはType-Aの端子がついているのですが、ここではリグデータを保存したUSBを使ってインストールすることができます。
Kemperでは各音のデータを「リグ」と呼んでいて、BROWSERモードではリグを選ぶ、PERFORMモードではリグを呼び出す、PROFILERモードではリグを作るとか言ったりします。あるリグにはMarshall JCM800の歪みの音が入っていて、別のリグにはFender champion600のクリーンサウンドが入っている、みたいな感じです。

これも僕は使ったことがないので詳しく解説できないんですが、自分が使う音をUSBに入れておけば、他のKemperに挿してインストールするだけで、いつもの自分の音を出すことができます。ライブハウスやスタジオにKemperがあれば、重たい荷物を持たず、USBとギター本体を持って行くだけでいつもの音でパフォーマンスができるというわけです。

夫

なんとも味気ない気もしますが、そういう時代ということですね。そのうちクラウドにデータを保存して、IDを入力すれば音が出せるようになったりして…

フロントパネル中央:エフェクターとアンプの調整

フロントパネル中央:エフェクターとアンプの調整

Kemperフロントパネル中央:エフェクターとアンプの調整

続いてフロントパネル中央。一番メインとなる部分です。とりあえず各つまみやボタンの役割を見ていきましょう。まず左上からいきます。

「INPUT」と書かれているちっちゃいLEDランプ。これは単純にインプットのレベルを表していて、緑〜黄色はOK、赤になると入力がデカすぎるということです。

夫

僕は一つのギターしか使っていませんし、Kemperとの間に何も繋いでいないので、ここが赤くなったことはありません。

その下の白いボタンはINPUTボタン。押すと点滅してインプットに関するいろんな情報を見たり、調整したりできます。が、僕は使ったことがありません。出力が強いギターを使う時にコントロールしたり、といったことができるみたいです。
その下の大きいつまみはノイズゲート。インプットが原因で生じるノイズを抑えるものです。リグ単位で働いてくれるので、歪みが強すぎてノイズが気になるなら調整する、という感じだと思いますが、僕は滅多に触りません。

そこから右にいろんなボタンが並んでいるんですが、音が通る順番で並んでいるので視覚的にわかりやすいです。
大きく「STOMPS」「STACK」「EFFECTS」の3つに分かれていますが、「STOMPS」は「足で踏む」という意味、つまり足元に置くエフェクター類を設定する場所です。「STACK」はスタックアンプ、つまりヘッドとキャビネットが分かれているタイプのアンプのことで、アンプヘッドとキャビネットに関する設定を行う場所ですね。「EFFECTS」はアンプを通った後にかけるエフェクター類をいじる部分です。

「STOMPS」は歪み系がメイン。「STOMPS」にあるA,B,C,Dのボタンはそれぞれのエフェクターのオンオフのスイッチ。長押しすると点滅して各エフェクターの内容を調整できます。
Kemperでは、アンプの前に繋ぐ足元のエフェクターを一つのリグに対して4つ設定できるということです。ちなみに歪み系であればランプが赤に、空間系なら青とか緑になるという気の利いた機能もあります。

「STACK」にはSTACK自体のオンオフボタンと、「ANPLIFIER」「EQ」「CABINET」の3つのボタンがあります。つまり、ヘッドアンプのオンオフやアンプのイコライザー、キャビネットのオンオフができる場所。長押しすればそれぞれのセッティングもできます。

夫

僕は家で弾くときはCABINETをオンにしてスピーカーに繋いで、ライブではKemperをヘッドアンプにしてキャビネットから出すのでオフにする、という程度にしか使ってません。キャビネットもいろいろ選んだり、設定したりできますよ。

「EFFECTS」は先ほど説明したように、アンプから出た音にかけるエフェクターを設定する場所。リヴァーブとかディレイとか、モジュレーションとかそういう系ですね。ここも4つそれぞれ設定できます。使い方は「STOMPS」と同じ。

一番左側にある「OUTPUT」と書かれた場所は、出力系の調整ができる場所です。LEDはINPUTと同じように出力を表していて、出力が大きすぎると赤くなります。白いボタンはアウトプットに関するいろんな設定ができ、「MASUTER VOLUME」はマスターボリュームを設定するノブですね。

Kemperフロントパネル中央:機能ボタン

Kemperフロントパネル中央:機能ボタン

続いて中央の段にいきます。電子パネルの左上にあるノブが「TYPE」、その間に4つのボタン。これはモードによっていろんな役割があるので、いったん飛ばします。

電子パネルの右上にあるのが「BROWSE」ノブ。その下の段は左から「SYSTEM」「RIG」「QUICK」「STORE」、電子パネルを挟んで、「EXIT」「OU/OFF」「LOCK」「PASTE」。そのすぐ下にあるのが左から「UNDO」「REDO」、電子パネルを挟んで、「<PAGE>」の2つのボタン。

夫

とまあここがとにかくややこしい。一応役割は知っているんですけど、正直、押したことないボタンもいくつかあります。

よく使うのはTYPEノブで、これはエフェクターを選ぶとき、クルクル回して使いたいエフェクターを選びます。ただこれは各エフェクターのボタンを長押ししてその設定をいじる状態の時の使い方で、ブラウズモードではアンプ(リグ)を探す時に使います。

BROWSEノブはそのまま、リグを探す時に使うもの。TAPEノブと何が違うかというと、TYPEノブで、「全部のリグから探すか」「お気に入りのリグから探すか」みたいなカテゴリを選んで、その中でどれを使うかをBROWSEノブで選ぶという感じです。

他のボタンは作った音を保存したり、以前の状態に戻したりといった役割があります。

フロントパネル下:イコライジングとリグの選択

Kemperフロントパネル下:イコライジングとリグの選択

フロントパネル中央下のいろんなノブ。ここが一番使う場所で、使い方も簡単です。マルチエフェクターを使ったこともあるのですが、正直細かな設定をどうやるのかよくわからなくて、あまり使いこなせた記憶がありませんが、Kemperはこの部分がわかりやすいので音作りがしやすいんです。

左から「GAIN」、電子パネルの下部分が「BASS」「MIDDLE」「TREBLE」「PRESENCE」、それから「RIG VOLUME」。特に説明はいらないですよね。GAINは選択しているアンプの歪みを調整するもので、BASSなどの4つはイコライザです。「RIG BOLUME」はそのアンプ単体の音量を調整するもの。

夫

このリグ単位でそれぞれの設定ができるというのが最高です。普通のアンプならまずクリーンでいい音作って、その上で歪み足していったりするじゃないですか。でも、歪みにちょうどいいイコライジングをしてクリーンに戻してみるとあんまりしっくりこなかったり。経験あると思いますが、全部の状態で最適な音を作るってなかなかできません。結局、全部の音を出すアンプの設定はどれか一つになるわけですから。

Kemperでは使いたい音それぞれに最適なイコライジング、歪み、ボリュームの設定ができます。これが過去普通のアンプを使っていた身からすると感動的なんです。音作りに関して一切妥協する必要がありません。出したい音それぞれで最適解を見つけて保存すれば、一つのライブでクリーンから数種類の歪み、空間系まで全部の音が最適な状態になります。「歪みでいい感じに聴こえるようにしたらクリーンのハイが強すぎるんだよなー」みたいな悩みとは無縁のギタリスト人生になります。

あと、「PRESENCE」がついていることも非常にありがたい。「PRESENCE」があると音作りの幅がめちゃくちゃ広がるというか、いい感じにできます。ちょっと抜けが悪いなという時とか、「PRESENCE」をちょこっとあげれば、音のニュアンスをほとんど変えずに抜ける音になりますし、「このライブハウス、高音がキツイな」と思ったら「PRESENCE」を少し下げると、音のニュアンスはそのままキツイ部分だけカットすることができます。

フロントパネル右:空間系の最適調整が可能

Kemperフロントパネル右:空間系の最適調整が可能

いろいろとややこしいKemperのフロントパネルもあと4つのノブと5つのボタン、1つのインプット端子を残すのみとなりました。

夫

結構長い記事になってきましたね…笑

ではまず4つのノブから。上段がディレイ、下段がリヴァーヴとなっていて、ディレイは「FEEDBACK」「MIX」、リヴァーブは「TIME」「MIX」となっています。

夫

名前の通りディレイとリヴァーブを設定する場所なのですが、実は同じ設定がエフェクターボタンを長押しして調整できるので、僕はあんまりここで音を作ったことはありません。

そしてその下の「TAP」というボタン。これも優れた機能で、テンポを設定できるのですが、そのテンポによってエフェクターを最適化できます。例えば、ディレイの音の反響するタイミングを、エフェクターによくある「ms」ではなく、BPMで調整したりといったことができるんです。

夫

といっても僕はまだこの機能をライブで使ったことはありません。そういうエフェクターを使う機会があまりないんですよね…

ちなみにフットコントローラーにもTAPがついていて、踏んでオンオフできることはもちろん、踏み続けると直前の演奏から自動的にテンポを検知してくれるんだとか。

TAPの左下にある十字に並んだ「RIG」という4つのボタン。これはRIGを選択するためのものです。フットスイッチを持っている場合はほとんど使う機会がないと思います。

夫

Kemperには「RIG manager」というPCソフトがあるんですが、これがもう最高で、慣れたらKemper本体はイコライザ周りの微調整くらいでほとんど触らなくなると思います。RIG managerについては次回の記事で詳しく紹介しますね。

最後にギターのインプットがあります。フロントパネルについては以上です。裏面を見てみましょう。

リアパネル左:ほとんど使ったことない

リアパネル左:ほとんど使ったことない

Kemperリアパネル左:ほとんど使ったことない

Kemperリアパネル。まあメカ好きにはたまらない見た目をしているんですが、この写真に写っているもの、ほぼ使ったことないです。とりあえず名前だけ書いておくと、左上段が「RETURN INPUT」「ALTERNATIVE INPUT」「DIRECT OUTPUT/SEND」「MONITOR OUTPUT」となっていて、下段が「S/PDIF」「MIDI」「SWITCH/PEDAL」となっています。

リアパネル中央:フットコントローラーや基本出力

Kemperリアパネル中央:フットコントローラーや基本出力

写真でもいろいろ刺さっていることからわかる通り、一番よく使う場所です。「MAIN OUTPUT」となっている部分が、スピーカーに繋いだり、ライブではPAに音送る時に繋いだりする場所です。真ん中に赤い「GROUND」というボタンがあって、これは他のアウトプットにもついているんですけど、グランドリフトスイッチです。

夫

グランドリフトスイッチというのは、グランドノイズ、アースが不十分だとかそういう時に出るノイズを防ぐもの。なんか変なノイズあるなと思ったら押します。

写真ではオーディオインターフェース経由でPCとスピーカーにアウトしてるので、このMAIN OUTPUTに繋いでいます。
下の段には「NETWORK」と「USB」そして「POWER」があります。まず、POWERはそのまま電源です。NETWORKという名前がややこしいですが、Kemperのフットコントローラーを繋ぐものです。すごいですよね。今時のフットコントローラーとアンプって、LANケーブルで繋ぐんですよ。初めて見た時びっくりしました。
USBはPCとKemperを繋ぐもので、RIG managerを使って音作りするときはここからPCに繋ぎます。

リアパネル右:パワー・アンプ

Kemperリアパネル右:パワー・アンプ

最後は一つだけ。「SPEAKER OUTPUT」です。キャビネットに繋ぐものですね。僕が持っているKemperはパワーラックというモデルで、パワー・アンプが内蔵されています。パワー・アンプが入っていないモデルもあって、その場合はこのアウトプットはありません。

夫

ヘッドアンプを使っている人はご存知と思いますが、この端子から直接オーディオインターフェイスや家のスピーカーに繋いだりすると壊れます。お気をつけて。

次回はKemperフットコントローラーとRig managerを紹介

ということで今回は僕が使っているギターアンプKemperについて、ざっくりと使い方をまとめてみました。

夫

結構な文章量になりましたが、Kemperの各スイッチの役割を説明しただけです。僕自身あまり使わないので省いたもの部分もあります。それくらい膨大な機能を持っているんです。

真空管のロマンに憧れる気持ちもありますが、いい音でライブしたい、レコーディングしたいって時はKemperが圧倒的優位だと思います。3年ほど使っていますが、真空管と違ってトラブルもありません。一度作った最高の音をそのまま保存しておけるので、家で作った音を100%そのままスタジオに持って行くことができます。何より、リグ単位でイコライザやエフェクターを調整できるので、ライブの音は間違いなくKemperの方がよくなると思います。

次回はフットコントローラーとRIG managerの紹介をしようと思います。あとRIG EXCHANGEも。

夫

僕の感覚ですが、RIG managerがアップデートされてからKemper本体を触る機会が減りました。RIG managerで音を探して好みに調整して、スタジオとかライブでは環境による微調整を行うだけ、という感じです。RIG managerに慣れると、他のアンプを試そうという気すらなくなります。笑

【Kemper】RIG MANAGERとRIG EXCHANGEの使い方
こんにちは。夫です。 夫 普段は本を紹介しているのですが、以前「ギタリストの音作りチート機材【Kemper】使い方・基本仕様編」という記事を書きました。今回はその続き。Kemperの本領ともいうべき「RIG MA...

コメント

タイトルとURLをコピーしました