資産形成の第一歩【本当の自由を手に入れる お金の大学】で学んだこと、実践すること

資産形成の第一歩【本当の自由を手に入れる お金の大学】で学んだこと、実践すること 資産形成
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今回紹介するのは両@リベ大学長の「本当の自由を手に入れるお金の大学ー一生お金に困らない5つの力が身につく実践型ガイドブック」です。

【ChatGPTによる要約 2023年3月25日追記】
書籍タイトル:本当の自由を手に入れるお金の大学
著者名:両@リベ大学長
出版日:2020/6/19
内容:
本書は、お金の大学で学ぶことで本当の自由を手に入れる方法を紹介しています。著者であるリベ大学長が実践した、お金を上手に稼いで運用する方法や、お金にまつわるビジネスや法律の知識を身につけるための学び方が書かれています。
この書籍から学べることは、お金についての基本的な知識や、お金を上手に使い、運用する方法です。また、ビジネスにおける成功のために必要な考え方や、お金にまつわる法律的な問題にも触れています。
本書は、著者自身が実践し、成功した方法を紹介しているため、読者は実際に取り組むことができる内容となっています。さらに、読み手に向けたアドバイスが多数含まれており、お金について学びたいと思っている人にとって、非常に役立つ書籍となっています。

資産形成、大事ですね。あんまり大声では言いたくないけど、資本主義社会、市場経済の中で生きる以上、絶対避けて通れない話題です。

本書の著者、両学長は「お金=自由」とまで言い切ります。個人的にはそこまで思いませんが、否定もできない事実だと思います。

とはいっても、難しい話は聞きたくないじゃないですか。僕も過去、資産形成に関する本は何冊も読みましたが、相当なモチベーションがないと読みきれません。可能であれば避けて通りたい、何も考えずにうまく行けばそれに越したことはない、そんな話題です。

一方、今回紹介する「本当の自由を手に入れるお金の大学」は非常にラフな本。入門編というか、第一歩というか、資産形成とはなにかのざっくりした内容を知ることができる本です。

投資計YouTuberとして活躍されている両@リベ大学長が書いていますが、本書の魅力はなんといっても両@リベ大学長とリーマンくん、たまに出てくるヒトデ先生の対話形式で、両@リベ大学長が関西弁でズカズカ言う爽快さと、イラストや表、図でビジュアライズされている点。
めちゃくちゃ読みやすいので、1時間ちょっとで読めます(文字だらけのこの記事を最後まで読むほうが大変かも…)。

資産形成とか考えたことないなー、でも僕ら世代は年金が少ないとか聞いたなーっていう人にこそおすすめの本です。

まずは、両@リベ大学長、通称「両学長」の紹介から。

投資系YouTubeチャンネル「両学長 リベラルアーツ大学」を運営する両学長

僕は教育系YouTuberの動画をよく見るのですが、両学長が運営するリラベルアーツ大学はお気に入りの一つ。
例えばこんな動画があります。

【月3万円の配当金の1歩】日本の高配当株投資の始め方という動画。株を買うともらえるもの、というと株主優待のイメージがありますが、配当金といって利益の一部を株主に還元する企業もあります。
その配当金が多い企業を「高配当株」といったりしますが、高配当株に効率よく投資して、月3万円の配当金を目指そう、という話です。月3万円収入が増えたらでかいですよね。

ほかにも、こんなちょっとセコい動画もあります。

NHKの受信料を支払わない方法という動画。いや、こんな方法で資産形成ってどうよ、って感じですが、まあこういうことも教えてくれる人です。ちなみに、本書の中には「会社にバレずに副業する」という章もあります…

他にも、直接投資の話だけじゃなくて、資産形成のためのマインドセットや人間関係など、役立つ動画が多い。

数ある投資情報YouTubeチャンネルの中で、リラベルアーツ大学の面白さって、動画のテーマ、内容そのものもあるんですが、何より両学長の話し方です。気持ちいい関西弁でズカズカ言ってくるんですが、声が優しい(笑)。そのアンバランス感が癖になります。そしてその魅力が、本書にも溢れているわけです。

両学長がどういう人かは本書に書かれているのですが、ざっくり紹介すると、「起業家で投資家でYouTuber」です。すごいですね。ITビジネスと投資で10代にして年間1億円以上を稼いだらしいです。

10代で年収1億の人にお金のことを教えられても、立場が違いすぎて役立つ気がしませんが、意外と庶民的なことを教えてくれます。(NHKの受信料を払わない方法を教えてくれるくらいですから…)

ということで、資産形成の第一歩として、「本当の自由を手に入れる お金の大学」を見ていきましょう。

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資産形成のゴールと5つの力

資産形成のゴールってなんでしょう。質問を変えると、いくらあれば十分と思いますか?
これ、簡単なようで簡単ではないですよね。宝くじで3億円を手に入れても、一生遊んで暮らすには足りません。10億、50億、100億くらいあれば十分?

両学長は明確なゴールを教えてくれます。それが、

資産形成のゴール=経済的自由=「生活費<資産所得」の状況を作ること

です。

ほう、簡単な方程式で表してくれました。資産所得っていうのは、自分の能力や時間を使って稼ぐ労働所得と違って、資産から得られる所得です。それが生活費を超えること、そこがゴールです。

これ、単純なことですが、ちゃんとした資産形成の本には大抵書いてある原則です。紙に書いてリビングに貼っておきたいくらい。

つまり、資産が生活費以上のお金を生んでくれたら、一生お金に困ることはないわけです。年金が少なくても、貯金が尽きても、全く問題ない。

額ではない、というところがポイントですね。3億円あっても、毎年1000万円使ってたら30年でゼロになります。いい家と車を買ったらたぶんもっと早くなくなりますね。でも、3億円が資産で、毎月1000万円ずつ増えていくなら、100年経ってもお金に困らないわけです。
これが、資産形成のゴールであると。

繰り返し色んな所で言われていることですが、もう一度噛み締めたいですね。どうしても額で測ろうとしてしまいますから。

でも実際、額はそんなに重要じゃないんです。数十年後には2人に1人が100歳まで生きるといわれる時代です。65歳で仕事を辞めたとしたら、死ぬまでに45年間もあるわけです。退職時に1億円あっても、そんなに贅沢できませんよ

どうやったら「生活費<資産所得」になるのかって、「FIRE 最強の早期リタイア術」とか読めばよく分かるんですが、とりあえず今回は本書の流れに従っていきましょう。

両学長は、資産形成のゴールのために、お金にまつわる5つの力があるといいます。それが本書の章立てにもなっているんですが、

1.貯める
2.稼ぐ
3.増やす
4.守る
5.使う

の5つです。この5つの力をうまく使えば、資産形成のゴール、つまり「生活費<資産所得」の状態ができあがるわけです。

何も特別なことはないですね。お金なんて、稼ぐか増やすか、使うか貯めるか守るかしかありません。
その5つをちゃんとやろう、というのが本書のコンセプトなのですが、実はこの本、「守る」と「使う」に関してはかなりさらっとしか触れていません。
その代わり、「貯める」がめちゃくちゃ分厚い。260ページくらいの本ですが、その約半分が「貯める」の章です。それくらい重要ということですね。

なので今回、この本を紹介するにあたって、僕も「貯める」にフォーカスしました。

というのも、自分自身の生活を見直した際、「貯める」が一番難しい。
毎月5万円貯めて、資産を作っていけば、それで十分なわけです。それは「増やす」の章を読めばわかります。「増やす」ために何百万円ものまとまったお金は必要ありませんから。といっても、毎月5万円追加で「稼ぐ」のは難しい。
だからこそ僕含め、多くの人にとって「貯める」が一番大切だと思います。

では早速、「貯める」方法を見ていきましょう。

稼ぐ前にまず「貯めろ」

5つの力、1つ目にして最重要な「貯める力」です。貯める力といっても、倹約し貧困に耐える忍耐力ではなく、「生活の満足度を下げずに支出を減らす力」と、両学長は言います。

僕自身、貯める力はあまりないです。この本を読んだり、他で資産形成のことを勉強した影響もあって少しマシになった気はしますが、以前は使ってないサブスクに入りまくっていたし、趣味の楽器で何十回払のローンは平気で組むし、保険とか税金とか、まともに考えたこともありませんでした。
ただこの辺、ちゃんと考えると減らしても問題なかったり、ゼロにしても特に困らなかったりするんですよね。

で、これは資産形成のゴールに到達するために非常に重要です。単純に貯めたお金で資産形成のスピードがアップするからではありませんよ。
思い出してください。資産形成のゴールは「生活費<資産所得」になることです。つまり、生活費が大きければ、それだけ大きな資産所得が必要になるということです。当然、大きな資産所得を作るには、より多くのお金を投資するか、リスクの高い投資に手を出すハメになってしまいます。

つまり、生活の満足度を落とさず生活費を削り、貯める事ができなければ、スタートラインからめちゃくちゃ険しい道程になるということです。逆にここができていれば、無理にリスクのある投資で増やす必要もないし、より少ない資産でゴールに辿り着けるわけです。

ということで、両学長いわく、「貯める力」を高めるために重要なのは「人生の6大固定費」だと言います。
食費とか、たまに映画館に行ったりとか、そんなことはどうでもいい、というか生活の満足度のためにどんどんやればいい。ただ、惰性で払っていて、削ったりなくなったりしても満足度が変わらない固定費から見直せ、ということです。

両学長が言う「人生の6大固定費」は、

1.通信費
2.光熱費
3.保険
4.家
5.車
6.税金

です。

それぞれかなり詳しく紹介してくれていますが、この記事では僕自身の経験から書ける「通信費」「光熱費」「保険」を紹介します。持ち家を買うつもりもないし、都会に住んでいるので車を持つ可能性も低いので。

惰性の大定番「通信費」で月6万円以上貯まる

さてまず、大半の日本人にとって耳が痛い「通信費」です。菅総理が官房長時代にキャリアの契約料金は4割下げられる、という発言があって、総理になってからガツガツ進めていますね。最近、Docomoから新プラン「ahamo(アハモ)」が発表されましたし、今後はかなり改善が進むと思います。
しかし、大半の人が初めて契約したキャリアをそのまま使い続けているんじゃないでしょうか。

大手キャリアだと、大体月7000〜8000円ほど。これに端末代が入って1万円以上毎月払っている人も珍しくないと思います。

が、これ、簡単に2000円以下にできます。
僕自身、2年前までauで契約して月7000円ほど支払っていました。今はLINEモバイルに替えて、月2000円以下です。電話しなかったら1600円とか。
小さいように思えますが、年6万円。10年で60万円。死ぬまで払っていたら…とんでもない額をたったこれだけで貯めることができます。

両学長は本書で格安SIMへの乗り換えを勧めています。僕も格安SIMのLINEモバイルを使っているので、そこは賛成。ただ、人によっては他の選択肢を考えたほうがいいかもしれません。使い方によっては、家の光回線を解約して、スマホを容量無制限にしたほうが安くなる可能性もありますし。

例えば、僕の場合、そもそもスマホをそんなに使わない。家は基本PCだから高速回線のNURO光を繋いでいます。アウトドア派でもないので、Free Wi-Fiにも繋げない環境でスマホを使う機会がそもそもないんですね。電話もほとんどしないですし。となると、LINEモバイルの3ギガプランで十分なわけです。

しかし、人によっては家に光回線を繋いでいなくて、スマホ回線がメインの人もいると思います。そういう場合、通信量の少ない格安SIMのプランだと心許ないないかもしれません。それよりはマンションで最初から入らされていた光回線を解約したほうが良いですね。

といっても、惰性で入っているキャリア回線を見直すのは重要です。通信量の多い格安SIMのプランもありますし、楽天モバイルもキャリアのメイン料金と比べるとかなり安い(「ahamo(アハモ)」の登場で、どうなる楽天モバイル、、、という感じらしいですが)。

で、多くの人が乗り換えのときに言うのが「解約には違約金がかかる…」です。

違約金を払ってでもさっさと変えたほうがいい。両学長も言っていますが、僕も同意見。違約金が2万円でも、1ヶ月5000円安くなれば、4ヶ月で元が取れます。来月契約更新です、という場合を除いで、基本的にはさっさと変えてしまったほうがいい。

電気代は意外と節約できる

通信費もそうですが、電気代などインフラって、ぶっちゃけ品質はどうでもいい(というか、どこで契約しても変わらない)じゃないですか。そういうものほど節約の余地があります。

僕はオール電化の家で、月々の電気代は結構な負担なのですが、この本を読みながらちょっと調べてみたら、年間3万円くらい安くできるプランが見つかりました。もっと色々探せば、もっと安くて、しかもキャッシュバックとかで初年度はさらにお得になる、みたいなプランも見つかると思います。

これもね、わかってるんだけど、面倒だからいちいち変えないですよね。
でもちょっとした手間をかければ、これから何年も毎年3万円も節約できる。しかも、生活の質は全く変わらない。
これこそ早速やるべきだと思いました。この記事が書き終わったらすぐに電力会社を探します。。

保険の大半は無駄。必要なのは3つだけ

さあ来ました。保険です。雑誌でも保険はライフスタイルに合わせて定期的に見直すもの、というのが当たり前のように書かれていますが、お恥ずかしながら、つい最近まで学生時代に親が入っていたものをそのまま続けていました。

この章はめちゃくちゃ長い。通信費と電気代は数ページだったのに、保険については数十ページに渡って解説してくれています。

というのも、それくらい保険ってよくわからないですよね。

例えば、貯蓄型保険。万が一のときにはお金がもらえるし、何もなくても将来まとまったお金を返します、というあれ。冷静に考えると意味不明なんですが、ちゃんと考えないと「めっちゃいいいやん!」ってなりますね。
まあ、世の中そんなに美味しい話はないと。保険会社の営業マンは年収1000万超えも珍しくありませんが、その給料どこから出てるのって、当然我々の保険代です。営利企業なんだから、相手に得しかないビジネスをやるわけがない。成り立つわけがない。

つまり、貯蓄型保険にも儲けるための裏があるわけです。手数料とか、見えづらくなってるけど、100%損失のほうが大きい貯蓄、それが貯蓄型保険です。

両学長はなかなか極端で、死亡保険、火災保険、自動車保険以外、全部ムダと言い切ります。

おお、貯蓄型とか、年金型とかが良くないというのは聞きますが、医療保険とかも必要ないと。

必要ないそうです。というのも、保険というのは「起こる確率が非常に低くて、起こったらめちゃくちゃ困るもの」に対して掛けるものです。
保険会社のビジネスというのは、みんなから保険料を集めて、万が一の事態に陥ってしまった人に支払うわけですが、保険料より支払う保証のほうが少なくないと成り立ちませんよね。

つまり、起こる確率が低くて損失も低いものなら、頑張って備える必要はないし、起こる確率が高くて損失が小さいものなら、保険で賄えるわけがないんだから(ビジネスとして成り立たない)、ちゃんと貯蓄で備える。
で、起こる確率が大きくて損失も大きいものについては、どうしようもない。頑張って避けるしかない。

そして、起こる確率が低くて、損失が大きいものは保険で備える。

という理屈です。

火災保険は納得ですね。まあ滅多に起こることではないですが、起こったらすべてを失う可能性があるわけです。
自動車保険も、大事故なんて滅多にありませんが、もしそれで相手を死なせてしまったら、、、。保険に頼るしかありません。
死亡保険もそうですね。年齢や持病などにもよりますが、基本的に2,30歳まで健康に生きた人は5,60歳まで健康に生きるし、そこまで生きた人は7,80歳まで元気に生きる可能性が高い。でも万が一のことがあれば、残された家族にとって損失は計り知れないわけです。

もっとも、両学長は死亡保険も、残す家族がいて、その家族がお金を必要とするなら入っておきましょう、という程度です。

自動車保険は車を持っている人なら当然入っていますし、火災保険もたしか義務で入っているはず。死亡保険は残された家族が必要とするなら、という程度。
ということはもう、保険なんて何も必要ないんじゃ。。。

そう、必要ないんです。

しかし、医療保険まで外すのはちょっと不安ですね。入院でしばらく働けなくなったら、入院費がかかる上に稼ぎが減るわけです。

しかしそれについて両学長は、

社会保障を使え

と言います。

これ、全部書いていたらきりがないので書きませんが、会社員の健康保険などの社会保障って、めちゃくちゃ充実しています。いろいろ「こういう場合にはこういうお金がでる」というのを書いてくれているので、それを読めば納得できますが、たしかに、相当ひどい病気で障害が残ったとしても、社会保障で十分守られている。
しかも、会社員なら健康保険の費用の半分を、会社が支払ってくれるわけです。

社会保障って、僕らが給与から天引きされている保険料などの他に、いろいろな税金が財源として用意されているわけです。さらに、会社もかなりの額を僕らのために払ってくれている。
そんな国の社会保障を超える保証を、民間企業ができますか?できるわけがないよね。と。

両学長いわく、保険は入っていて当たり前のものではない。世界最強の保険といわれる日本の社会保障の中で生きているなら、「保険は入るな」が基本戦略。どうしても必要な場合に、しょうがなく加入するもの、だそうです。

これは大きなパラダイムシフト。

あともう一つ面白いデータが、就業不能保険。入っている人、多いと思います。
ただこれ、怪我や病気で就業不能になったときには使えるのですが、うつ病などの精神障害で働けなくなった場合は、ほとんどの民間保険で保証対象外とのこと。

なんでって、就業不能になる人の約6割がうつ病などの精神障害だから。すでに書いたように、保険は滅多に起こらないことに対して、みんなでリスクを分散するもの。つまり、多くの人の身に起こる可能性のあることは、保険商品にならないんです。

つまり、民間の保険は、本当に必要なところ、かゆいところに手が届かないものがほとんど、ということ。

まあ、冷静に考えたらそうですよね。本当にみんなが必要とするものを保証すれば、ビジネスとして成り立ちません。

ここまで書いたことは、会社員想定です。会社員は保証が手厚いですからね。個人事業主などはまた少し事情が違いますが、それも本書で紹介してくれます。

両学長の結論としては、違約金を払ってもいいし、元本割れしていてもいいからさっさと保険を解約しろ、ということです。
外貨建て〜とか個人年金型〜とか、貯蓄型〜とかも全部No。

保険を解約すれば、人によっては年間15万円以上の節約になるんじゃないでしょうか。
僕も月2万円以上払ってましたからね。めちゃくちゃ手厚い保障で高い保険料。プラス、個人年金。
最近、これらを解約して、死亡保険と医療保険にしたところ、月3000円程度。

一ヶ月あたり1万8千円くらいカットできたので、年間20万円以上。20歳から60歳までの間、この契約を続けていた場合と比べると、800万円以上も貯めることができます。

多少損でも、さっさと解約して返戻金を貯金、投資に回して、さらに毎月浮いたお金で資産形成のゴールへ突き進んだほうが良さそうですね。

さて、これでようやく「人生の6大固定費」です。残すところ、「家」「車」「税金」となりました。

「家」「車」は現状、僕にはピンとこない項目なので省きます。もちろんここも工夫次第でかなり貯めることができるみたいです。賃貸なら、引っ越し費を安く抑える方法や家賃交渉の方法なんかを教えてくれますよ。

ですが、あんまりにも長くなってきたので、「税金」の項目も省きます。
何でもそうですが、ルールって知っている人には優しくて、知らない人には厳しいですよね。税金なんて最たるものです。知っていればうまく活用できますが、知らないと気づけば搾取されている、なんてことになったりします。

ざっくりいうと、医療控除やふるさと納税、扶養控除などを使ってうまく税金を回避しましょう、ということなのですが、その前にまず自分が一体何にどれだけ税金を支払っているのか把握することが第一歩だと思います。

稼ぐ力をつけるために今すぐできること

ということで、「貯める」の章がかなり長くなってしまいましたが、続いては「稼ぐ」です。お金持ちになる、資産形成をするって、こっちのイメージですよね。1000万プレイヤーとかいう言葉もありますし。年収3000万なんて、もう十分お金持ちですし、年収何億とかいわれたらもう違う世界の人です。

しかしここで注意しないといけないのは、資産があるか、お金持ちであるかと、収入の額は関係ない、ということです。
そもそものゴールが「生活費<資産所得」ですから、年収3000万円で年間3500万円使っていたらとんでもない貧乏人なわけです。

とはいえ、稼ぐ力が強ければ、それだけゴールまでの道のりが早くなりやすいこともたしか。

ということで、本書ではいろんな「稼ぐ」方法を教えてくれます。主に副業ですね。今の職場で頑張って手取り給与を1万円あげるより、副業で1万円稼ぐほうが簡単なわけです。
本書では色んな種類の副業や、副業の始め方、会社にばれない副業のやり方、なんかを紹介してくれていますが、省きます。

多くの人にとって、稼ぐ力をつける一番現実的な方法は「転職」ではないでしょうか。
転職市場はここ数年盛り上がっていますね。コロナの影響で崩れた感じもありますが、2019年まで、9年連続で転職者数が増加しています。しかもそのうち40%は年収がアップするキャリアアップ転職です。しかもそのうち75%は1割以上も収入がアップしています。月収30万円だったら3万円ですからね。結構大きいです。

しかし、転職ってなかなか勇気がいります。
でも冷静に考えると、転職活動するだけならリスクはゼロですよね。転職活動して、いい転職先が見つかれば転職すればいいし、見つからなければそのまま働き続ければ良いわけです。

何も考えず、とりあえず転職サイトに登録する。そして、自分の市場価値を知る。

稼ぐ力をつけるにはそれが第一歩です。

「増やす」ために必要な2つのこと

さていよいよ、「増やす」ステージまできましたね。だいぶ省いているんですが、役に立つというか、自分の生活に活かせることが多くてすでにかなり書いてしまいました。

といっても、「守る」と「使う」はかなりさらっといきます。
本書でもちょっとしか書かれていません。それくらい、貯めること、稼ぐこと、増やすことが重要だ、ということですね。逆にここまでちゃんとできたら、守ると使うはそんなに難しくない。十分実践できるだけの力が身についているはずです。

ということで、先に「守る」と「使う」を解説しましょう。

「守る」については、詐欺や災害、浪費やインフレに気をつける、ということ。といっても、災害やインフレはどうしようもない面もあるので、詐欺と浪費に気をつけていればOK。
「使う」については、自分の価値観に合わせて良いお金の使い方をしよう、ということ。

以上。サラッといきましたね(笑)

ということで、「増やす」力を見ていきましょう。

まあ思いつくのは「投資」ですよね。実際、本書では投資についていろいろ書かれています。インデックスファンドとか、ドルコスト平均法とか。ただその辺はたぶん両学長のYouTubeでもっと詳しく紹介してくれているので、ここで紹介するのは2つだけ。
というか、この2つがすべて。

1.「生活防衛資金」を持て

貯める力もついて、稼ぐ力もついた。貯金は200万、月7万円は余裕がある。よしこれを成長力のある米国株に全ベット!
というのはやめてください。まず、「生活防衛資金」を決めて、それを投資資金とは別に確保しておきましょう。

生活防衛資金とは、いわゆる万が一のときのためのお金ですね。
例えば、全部投資した状態で急にお金が必要になった時、株式を売らないと現金がなければ、ベストじゃないタイミングで売ることになるかもしれません。

両学長は、生活防衛資金には、万が一のためのお金、もう一つは、お金が溜まりやすい体質になる、最後に投資で成功しやすくなる、の3つの役割があるといいます。

万が一のためのお金についてはすでに言いましたね。もし明日30万円必要だったとしても、株や不動産などの資産を売却して現金にするには数日以上の時間がかかることもあります。

2つ目のお金が溜まりやすい体質になる、については保険ですね。万が一のためのお金がない、だから保険に入る、だから貯まらない、という負のループから抜け出すことができます。

3つ目の投資で成功しやすくなる、については、精神安定剤です。ある程度現金を持っておくことで、株価の変動など、資産価値の増減に一喜一憂せず余裕を持つことができます。

で、いくら必要なの、というところですが、両学長いわく「生活費の6ヶ月分」です。
結構な額ですね。個人的には3ヶ月分もあれば十分かなと思います。このへんは、それぞれのリスク許容度や資産状況に合わせて考えればいいと思います。

例えば、不動産投資をメインにしている人であれば、自分の資産を現金化するのにかなりの時間がかかる。売りたいときにすぐ売れるものじゃないですからね。だから生活防衛資金はある程度あったほうが良いでしょう。
一方、株式なら、売りたいときにすぐ売ることができる。即日、銀行口座に振り込まれるわけではありませんが、数日中に現金化できるので、ほとんどの万が一には対応できそうです。

僕は株式投資中心なので、3ヶ月もあれば十分かな、と考えています。6ヶ月分貯めるよりも、早く投資することで福利の力を1年でも長く使えたほうがいいと思います。

2.「ファイナンシャルリテラシー」を高めろ

続いて、ファイナンシャルリテラシーですね。簡単に言うと、お金を増やすにはどんな方法があるか、その知識を学びましょうということです。
人によっては、積立保険でお金が増えると思っている人がいるようです。が、ちゃんと内訳を見て、手数料やインフレなど色んな要素を考えると、間違いなくお金は減っています。
保険と投資をごっちゃにするな、という当たり前のことを当たり前に知っている。それがファイナンシャルリテラシーです。

両学長のリラベルアーツ大学ではこんな動画があります。これ結構面白いので見てみてください。

一問でもわからなかったら、真剣に勉強したほうがいいかもしれません。

ファイナンシャルリテラシーがないと、非効率的な投資をしてしまったり、増やすはずの投資で減らしてしまったり、ひどい場合は詐欺にあったりします。

例えば、資産運用を行う時、年利何%くらいのリターンが一般的でしょうか?

正解は5〜7%程度

安全性の高いインデックスファンドだと3〜5%くらいで、ある程度のリスクを取って積極的な投資をすれば10〜15%くらい。安全性と資産形成のスピードと、許容リスクを考えると、多くの人の場合は5~7%くらいが正常だと思います。

世界4番目の大富豪で約9.6兆円の資産を持つ世界一の投資家ウォーレン・バフェットさんで年利23%くらいです。
年利23%を40年続けたら、フォーブス長者番付のトップ10に載れます。それくらいすごいことなんですよ。

1年で50%増えるとか、元本保証型で増えるとか、どれだけバカらしいかわかりますね。

このように、相場感を知ると、詐欺に遭うリスクが減りますよね。世界一の投資家でさえ年利23%なのに、一般人が何のリスクもなく50%も増やせるおいしい話なんて、あるわけがないんです。

他にも、単純に言葉を知るってのも重要です。インデックスファンド、アクティブファンド、ショートとロング、空売り、オプション取引、コモディティ、福利と単利と年利、配当利回り、PERなどなど。

こういうことを知らずに投資に手を出すと100%痛い目に遭います。

投資は本来、長期で見れば関係者全員が資産を増やせる仕組みですが、その仕組みを知らないと搾取されるだけです。

生活防衛資金を貯めるのに数ヶ月はかかると思います。なので、その間にファイナンシャルリテラシーを高めていきましょう。

これから実践すること

さて、前回に引き続き、かなり長い記事になりました。書いていて思うんですが、ここまで読んでる人、何人くらいいるんでしょうね。まあこの記事は僕自身の勉強、復習もかねているので良いんですが…
ただここまで読んでくれた方はかなり資産形成について前向きな方だと思います。

ということで、僕がこれから何をしていくか、簡単に書こうかなと思います。
まず前提として、僕はすでに格安SIMに切り替えていて、保険は月3000円以下の最低限に抑えていて、生活防衛資金も6ヶ月とはいわないまでもある程度あって、つみたてNISAをやっていて、米国の個別株にも投資しています。

ということで、僕がやることは1つ。

電気代を見直します

うち、オール電化なので結構高いんですよね。試算すれば月3000円くらい安くなるプランがあったので、まずそれを検討。良さそうであれば切り替えます。

そしてそれで浮いたお金を投資に回す。問答無用でSBI証券口座に入金しまくる。

ということをやっていこうかなと。

あなたは何からやっていきますか?

もし保険に月2万円以上払ってるなら、そこを見直すのが一番効率的だと思います。保険の解約って面倒だし勇気がいりますよね。僕も解約を決めてから解約するまで3ヶ月もかかりました。でも、それだけの利益は間違いなくあります。保険の大半は、あなたの身に万が一があった時に助けるために提供されているのではなく、「安心」という感情を販売して利益を上げるビジネスなんだ、ということを認識しましょう。

そして次に、大手キャリアでスマホ代が月7000円を超えているなら、自分のライフスタイルに合わせて2000円以下にできると思います。

この2つですでに月2万円くらいは貯まります。

それでは、よりよい未来、資産形成のゴール「生活費<資産所得」を目指して、明日も頑張りましょう。

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