【ピープルビジネス】AIに負けない”人財”になる8つのルール

【ピープルビジネス】AIに負けない”人財”になる8つのルール ビジネス・マーケティング

こんにちは。夫です。

夫

以前、僕みたいな理系人間はいずれAIに負けてしまうかもしれない…だからAIに負けないスキルを身につけよう!ということで「ハーバードの美意識を磨く授業」という本を紹介しました。

論理が通用しない世界に備えよ|ハーバードの美意識を磨く授業
こんにちは。夫です。 夫 僕は学生時代、社会も国語も英語もダメで、数学と物理はほどほどにできたのでなんとか大学に進学することができた部類です…なので、数字をもとに論理的に分析することには自信があるのですが、僕が得...

今回紹介するものも、まさに同じ目的で手に取った本です。その名も「ピープルビジネス(People Business)」リッツカールトンの総支配人が書いた、「選ばれる人」になるための8つのルールが書かれています。

夫

本書の帯には「どんな仕事にもその向こうには”人”がいる。だからこそ”人に選ばれる人”になりなさい」と書かれていて、ドキッとしました。自慢じゃないですが、僕は”成果で選ばれる人”だと思います。でも同じ成果を出せる人はたくさんいますが、同じ”人”はいないので、人としての価値の方がずっと大切なんですよね…

どんなに良い商品やサービスでも、最終的には「人」に選ばれなければいけません。選ばれるようになるにはルールがあり、それは誰にでも実践できます。競争が激化する市場でも、逆境の中でも、国や文化、言語にかかわらず、共通する秘訣があるのです。近年のパンデミックでデジタルトランスフォーメーションが加速し、多くの業界が打撃を受けた今でも、それは変わりません。
引用:ピープルビジネス(People Business)

本書では「人に最も価値があると考えるビジネス」を「ピープルビジネス」と呼んでいます。ここでいう人とは、お客さまだけでなく、上司、部下、同僚、取引先など、仕事で関わる全ての人を表しています。
どんな仕事でも人が関わっている以上、全てのビジネスは「ピープルビジネス」ということができます。

夫

本書の著者はリッツカールトン総支配人という、もっとも人に重きが置かれる仕事をされていますが、決して接客業だけで使える技術ではないということです。

画像:ピープルビジネス(People Business)

画像:ピープルビジネス(People Business)

ピープルビジネスで提唱された8つのルールは、次のような「∞(無限)」の形で書かれています。つまり、一つ一つを順番にマスターして終わりではなく、サイクルが無限に続き、より高いレベルへと高め続けるタイプのものだということです。

ピープルビジネスに従事する私たちの仕事の根幹には、ホスピタリティがあります。高いレベルのホスピタリティに必要不可欠な要素として挙げられるのは、誠実さ、謙虚さ、カリスマ性、交渉力、好奇心、忍耐力…などです。これは世界中のすべての業種で求められるものでしょう。加えて言えば、リーダーであればいつの時代であっても持ち合わせていなくてはならない要素です。
引用:ピープルビジネス(People Business)

高いホスピタリティはどんな業種でも必要だし、ましてリーダーなら必須条件だということ。それでは筆者が提唱する8つのルールを見ていきましょう。

夫

僕なりに紹介していきますが、リーダーを目指す方は特に、ぜひ本書を手に取ってピープルビジネスを体現する筆者の言葉で読んでみてください。

第1のルール:自分のブランドを確立する

まず一つ目は「自分のブランド」を確立すること。
パーソナルブランドという言葉もありますが、自分がどういう人で、どういう存在かを示すものです。
まずやるべきは、自分の過去を振り返り、自分自身を観察することです。人となりは過去の出来事、経験、人間関係などを通して形作られます。

夫

自分のブランドが確立していたら、まさに”選ばれる人”になれそうですよね。僕たちが商品を選ぶときもブランドに左右される部分が大きいと思います。まさか一つ目の法則でブランドが出てくるとは思っていませんでした。イメージとしてはいろいろやって、最後に作るものだと思っていたからです。

自分自身を観察するときは次のような質問を投げかけてみてください。

  • 職場でどんなスキルを活かし、役に立っているか?
  • 自分の感性は周りからどのように評価されているか?
  • 人から元気な人だと思われているか?それ以外の印象か?
  • 落ち込んでいる人がいたらサポートしたり励ましたりしているか?
  • 会議では積極的に考えを発信しているか?
  • 他社に感情移入して共感しているか?
  • 人と話すのは得意か?人の扱いに長けているか?
  • 他の人の成長を素直に喜べるか?
  • 自然に、簡単にできることは何か?
  • 心から楽しく、幸せだと感じることは何か?

特に他の人からどのように思われているか、言われているかに向き合うと、自分の強みや個性が見えてきます。人は自分の性格や個性を自分が考えていることで判断していますが、本心は意識していない発言や態度などに表れています。そしてそうした発言や態度は、自分自身より他人の方がよく知っているんです。

次にコアバリューを考えましょう。コアバリューは「譲れないこと」です。「自分は公平であることだけは譲れない」ならあなたのコアバリューは「公平さ」かもしれません。「クリエイティブであることだけは譲れない」なら「クリエイティブさ」がコアバリューかもしれません。

朝起きて仕事に行くとき、どんな感情になるか。自分が本当に楽しいと感じること、得意にしていることは何か、自分が一番大切に思うこと…いろいろある中で自分がこだわるものを明確にしましょう。

あなたは他の人にない個性があることを忘れないでください。あなた以上にあなたになれる人はいないのです。もっと深く、いろいろな角度から自分を見つめて、それをさらに伸ばしていくことで、自分の可能性を最大限に発揮してほしいと思います。自己批判をすること、他者の意見に耳を傾けること、そして過去の成功体験を十分に受け入れることが大切です。
<中略>
人生のストーリーは楽しくて、エキサイティングで、良い思い出で埋め尽くされるべきです。そのためにはまず自分が、自分自身の努力を認めてあげなければなりません。一生懸命にやり遂げ、良い仕事ができたとき、自分を褒めるべき最初の人はあなたなのです。
引用:ピープルビジネス(People Business)

こうして自分の得意やこだわりを突き詰めていくと、自分が望むものや行き先が見えてきます。それを明確な「パーソナルステートメント」として書き出しましょう。自分自身のキャッチコピーのようなものです。

夫

僕だったらどんなパーソナルステートメントになるかな?知的好奇心、なんでも興味を持つことが強みで、それを人に発信することが好きです。であれば「知的好奇心を最大限発揮し、新しい知識を周囲に共有し、社会にポジティブなインパクトを与える」みたいなパーソナルステートメントが考えられます。時間を取って振り返った上で、しっかり考えたいですね。

第2のルール:ビジョンとミッションを明確にする

自分の個性・強み・パーソナルステートメントが見つかったら、次にビジョンとミッションを持ちましょう。
具体的には、プロとしての野心と仕事上の夢、1年後、3年後、5年後、10年後に自分がどうなっていたいかと考えることです。

ビジョンとは「自分が目指すこと」で、ミッションは「自分がすべきこと」です。

夫

筆者はこの違いを「カーナビに入力する目的地がビジョン、到達するためのルートや実際の運転がミッション」と説明してくれます。会社の理念などでビジョンとミッションという言葉はよく出てきますが、この説明で違いに納得できました。

そんなビジョンとミッションの作り方は次の4ステップです。

  • ステップ1:なりたい自分、自分が望む最高の仕事をイメージする。特定の役職や職種、独立企業などなんでもよいので、まずは考えつく最高の仕事を真剣に思い描く。この段階では謙虚になる必要はなく、夢として大きく考える。
  • ステップ2:コアバリューと比較する。第一のルールで考えたコアバリューと、ステップ 1で書いた最高の仕事を見比べ、なぜ自分はその仕事を最高のものと考えたのか、なぜその目的が自分にとって大切なのかを考える。これにより目的がコアバリューと結びつき強化される。
  • ステップ3:自分の得意なこと、仲間や組織に貢献できること、スキルとして自信があるものを洗い出す。洗い出したリストが最高の仕事にたどり着くための土台となる。
  • ステップ4:誰のためになるのかを明確にする。自分が力を発揮して、望む目的を達成した時に誰が恩恵を受けるのかを考える。

この4ステップをビジョンとミッション、それぞれに対して行い、書き出します。本書では次のような例が書かれていました。

ビジョン:国際的に有名なホテルまたは旅行会社のCEOになる。お客さま、社員をはじめすべての関係者のために最高の創造性を発揮し、業界の基準とされるような組織を築き上げる。
ミッション:段階的な計画を立て、自分の目的、資質、情熱、長所について学び、成長する。メリハリのとれた人生を送り、自分の仕事で人々に感動を与える。事業の健全な成長に貢献し、関係者の期待を超える。
引用:ピープルビジネス(People Business)

夫

なるほど、確かに具体的ですし、自分の長所を理解して、それをもとにどこを目指し、誰が恩恵を受けるのかが明確ですね。これもしっかり時間を取って考えます。

一つアドバイスは、ビジョンもミッションも、第一のルールで定めたパーソナルステートメントも、日々移り変わるものだということです。「自分の人生にはこれしかない!」と考えると難しいですが、今パッと思いつく中で考えて良いんです。だからこそ、最初に図で示したように、この8つのルールは無限にサイクルを繰り返し、常に変化・成長していくものなんです。

第3のルール:自分に合った会社で働く

夫

第1、第2のルールがかなり抽象的だったのでちょっと心配でしたが、どんどん具体的になってきました。笑 やっぱり抽象的な概念を定めた上で、具体論に入るという順番が大事なんでしょうね。

次のルールは、きちんとしたコーポレートカルチャー(企業文化)を持ち、それが従業員やオーナー、経営者、株主などが理解して実行している会社に身を置くことです。
そして何より、そのカルチャーが自分の可能性をサポートしてくれるところで働くことです。

コーポレートカルチャーの中核は、個人と同じくビジョンとミッションです。ビジョンとミッションは明確な方向性を指す羅針盤で、個人だけでなく組織においても重要です。

キャリアを積むには良い環境に身を置くことがとても重要です。模範的な行動を取る人が周りにいて、その人と一緒に働いているうちに自然と自分の行動レベルも上がっていく。そんな環境が理想的でしょう。
<中略>
キャリアに行き詰まりを感じるようなことがあれば、ぜひ次のような質問を自分に投げかけてみてください。
・今の自分が持っているスキルで、次の仕事に活かせるものはなにか?
・会社のコーポレートカルチャーと自分の価値観は合っているか?
・新しい職場(転職先になりそうな会社)には学べる人たちがいるか?
・新しい職場で自分の価値観に沿ったかたちで成長できるか?
引用:ピープルビジネス(People Business)

第4のルール:ホスピラリティを極める

ホスピタリティとは「心からのおもてなし」という意味で、もてなしの最高峰「ホテル」の語源にもなった、ピープルビジネスの根幹です。

ホテルだけでなく、ピープルビジネスに携わるすべての組織や産業は、顧客を良い第一印象で迎え、卓越したスタッフが問題解決にあたることで顧客の期待に見合い、ときにはそれ以上の忘れがたい経験を作り出していると実感していると思います。
顧客との出会いの一つひとつを大切にし、相手が自然と豊かな気持ちになれるように対応しているでしょう。
つまるところホスピタリティというのは、目の前の人を喜ばせる匠の技であり、アートということができるでしょう。
引用:ピープルビジネス(People Business)

夫

高いホスピタリティを持つ人は、どんな立場、職種でも一流とみなされます。そんな一流とみられるホスピタリティには4つの共通点があります。

共通点①
常に一歩先をいく

顧客のニーズが顕在化する前に先読みし、共に働くチームメンバーがどう感じるかまで想定するなど、常に1歩、2歩先を考えています。そもそも優れたサービスとは、ニーズの一歩先へ行き、期待以上のパフォーマンスを発揮することだと認識しています。

共通点②
顧客になりきって考える

高いパフォーマンスには必要不可欠で、顧客がどう感じ、考え、行動するかを長い時間と努力、成功・失敗体験を重ねる中で学びます。人は自分のことを真剣に考えてもらえたという経験を決して忘れません。商品・サービスそのものよりも、その体験のことを強く記憶しています。

夫

僕はマーケティングを仕事にしていますが、顧客になりきって考えることはまさに必要不可欠なスキル。というかそれこそがマーケティングのパフォーマンスを決めると言っていいほど重要です。

共通点③
クオリティに妥協を許さない

質の高い商品・サービスを提供することは、あらゆる組織にとって重要な目標です。クオリティは単純に定義できるものではありませんが、ここでも顧客の「期待」が基準になります。顧客の期待を超えることができたらクオリティが高い、越えられなければクオリティが低いと判断できます。

ある論文では、質の高い体験は「知識・モチベーション・エモーション・期待」からなるとされています。

ピープルビジネスにおける”製品”とは、物理的な製品とは異なり、お客様が見て、聞いて、触って、感じるすべてのことです。私たちの製品は、お客様のニーズに合わせてカスタマイズされ、心に触れ、ポジティブな感情を生み出す、もっとも魅力的な方法で提供される「経験」なのです。
<中略>
いついかなるときもこの”クオリティ”を忘れずに毎日を過ごして欲しいのです。クオリティのオーナーシップを自分自身が持っていると自覚しましょう。誰もが自分の仕事や、お客様と関わるあらゆる場面でクオリティを追求するとDNAに刻み込み、絶えず実践することが、クオリティを完璧に近づけるのです。
引用:ピープルビジネス(People Business)

共通点④
経営者目線を持つ

ここまで3つの共通点を見て、高いホスピタリティが経営と同義であることに気づいたかもしれません。経営にフォーカスすることで、1番に取り組むべき課題がわかり、どんな状況であっても成長の糧にできるからです。

夫

自分自身を自分のミッションとビジョンを達成するための組織だと考えたら、高いホスピタリティは自分自身を経営するために必要だと言えそうですね。自分の目標を達成するために今一番重要なことは何か?を常に考えておきたいです。

第5のルール:コア・コンピテンシーを高める

コア・コンピテンシーとは、自分の核となる能力のことです。当然ですが、プロフェッショナルとして目標を達成するには、明確な計画と、能力の向上が欠かせません。

夫

もちろんコア・コンピテンシーは自分で見つけ、伸ばしていく必要があります。僕ならコピーライティングや市場分析もそのひとつでしょう。本書ではキャリアアップに不可欠な5つのコア・コンピテンシーを紹介してくれているので、それを見てみましょう。

能力①
タイムマネジメント

どんな職種でもタイムマネジメントは必須です。タイムマネジメントは計画とスケジュールを整理整頓する技術で、この能力を高めるとスマートに働き、余裕を持って仕事ができます。ストレスも減り、パフォーマンスを大きく高めてくれます。
タイムマネジメントの単純で効果的なテクニックは、 1日の最初に一番厄介で難しい仕事に取り掛かることです。一番厄介な仕事を最初に終わらせることで、その後は頭がクリアな状態で他の仕事に取り組むことができます。

夫

タイムマネジメントはそれだけで専門書が何冊もあるくらい重要なテーマ。僕も苦手ですが、頑張らないといけないですね…

能力②
会議の進行力

リーダーの重要な仕事の一つは、会議でメンバーが積極的に発言できる議論の場を作ることです。会議のテクニックについても本書ではいくつか書いてくれていますが、これも専門書がいくつもあるのでそれらを参考に向上させていきましょう。

会議を必ず実りあるものにしなければなりません。参加者に貴重な時間を割かせて、普段の業務よりもその会議を「優先させている」わけですから、その責務を背負っていることを忘れてはいけません。
会議は生産的で、興味をそそられ、モチベーションも上がり、目的がしっかりとしていて、会社にとっても付加価値を生み出すような内容でなければ、無駄になってしまいます。
引用:ピープルビジネス(People Business)

能力③
プレゼンテーションスキル

組織の中で上に行けば行くほど、高いプレゼン力が求められます。下手なプレゼンを延々聞かされるほど苦痛なものはなく、リーダーやマネージャーになってもプレゼン力が磨かれていなければ、部下はついてきてくれないでしょう。さまざまなテクニックが存在しますが、基本的には入念な準備と練習で決まります。

能力④
クリエイティブ思考

ある領域内にとどまり、頑なな考えに凝り固まっていると、他の領域での思考に柔軟性がなくなります。当然、その状態だと成長に限界が見え始めますが、それを打破するのがクリエイティブな思考です。
データを集め、知識をつけ、柔軟で大胆な意見を持つ練習をしましょう。人と違うことを考え、勇気を持って発言し、フィードバックを受けて学んでいきます。

クリエイティブとは、ときに失敗することも意味します。<中略>すべての意見や考えが素晴らしいものではないかもしれません。むしろ、ジャストアイデアがそのままかたちになることのほうがまれでしょう。
<中略>
私たちは魔法使いではないのですから、恥ずかしがらずに他者に学ぶしかないのです。
引用:ピープルビジネス(People Business)

能力⑤
批判的思考

現在を生きる僕たちが情報洪水の中にいるというのは何年も前から言われていますが、その中で批判的思考の重要性はどんどん高まっています。情報洪水の中で、問題や意見、事件の裏にある事実や意味を知るのは非常に難しいからです。

批判的思考とは、常に物事の全体像を把握しようとし、論理的に物事を考え、提示された情報を鵜呑みにせず自分なりに理解して捉える姿勢です。

夫

筆者は「Why?(なぜ?)」を三回繰り返せと教えてくれます。トヨタ式のなぜなぜ分析みたいなものですね。特別なテクニックがあるわけではなく、地道に練習を繰り返すしかありません。

どんなに素晴らしい教育を受けた人でも、真実かどうかを確かめることに時間を費やさないで、安易な情報を簡単に鵜呑みにしてしまうのをみると、驚きに耐えません。
読者の皆さんにはぜひ、ニュースや情報の”消費者”として、なにが本当に正しくて、自分の人生や仕事のキャリア、周りの大切な人たちにとって有益なものなのかを見極める目を養って欲しいと思います。
引用:ピープルビジネス(People Business)

第6のルール:コミュニケーション技術を磨く

どんな仕事でも”人”と接することを考えると、最も重要なスキル、誰もが身につけるべきコア・コンピテンシーは「コミュニケーション技術」でしょう。本書はコミュニケーション技術を磨く重要なアドバイスを教えてくれます。

ひとつの方法は、「考えるよりまず話す」のをやめることです。つまり、自分が発する言葉を吟味するのです。批判的な発言をしたくなったら、自分にバイアスがかかっていることを疑わなければなりません。一度送信したメールをキャンセルすることができないように、一度発した言葉を取り消すことはできないのです。
引用:ピープルビジネス(People Business)

夫

何かの本で「人は人の話を聞いている時、話を聞いてるのではなく、次に自分が話すことを考えている」って書いてあって衝撃を受けた記憶があります。ここで言われているのも似たようなことですね。ちゃんと聞いて、ちゃんと考えてから話す。つい意識から抜けてしまいがちです。

またEQ(心の知能指数)もコミュニケーションにおいて重要な役割があります。EQは「自己認識(自分の感情、行動が相手にどう影響するか理解する)」「自己規制(変化に柔軟に対処し他者との対立に対応する)」「社会的スキル(他者の感情を理解して交流し円滑なコミュニケーションを行う)」「共感力(他者の感情や気持ちを読み取り、適切な対応を取る)」という4つの要素から成り立ちます。

夫

本書では会話の時間の80%を聞くことに使い、20%を話すことに使うことを推奨しています。自分が話すことではなく相手が話すことに注意を払い、十分に相手の話を理解・咀嚼した上で返事をする。この意識だけでEQがぐっと高まります。

第7のルール:リーダーシップを発揮する

一流の道を歩む、自分の目標へ到達する道の中で、多くの場合、リーダーシップを求められる機会が出てきます。リーダーシップの原則は「有言実行」「言行一致」です。リーダーは文字通り人を先導する(リードする)存在なので、それ相応の「器」が求められます。その器の土台となるものが「有言実行」「言行一致」だということです。

夫

本書では優れたリーダーが持つ7つの要素を教えてくれています。名ばかりのリーダーではなく、真のリーダーには不可欠な要素なのでぜひ意識してみてください。

リーダーの要素①
高潔である

正直さと高い道徳心、倫理観が両立している状態を高潔といいます。リーダーは信頼にたる人物だと示すためにも、終生高潔さが求められます。

リーダーの要素②
謙虚である

リーダーという立場は主役ではなく役割です。本当の主役はそれぞれのチームメンバーであり、賞賛や高い評価はリーダーではなく、チームメンバーに与えられるべきものです。

夫

言われてしまえばその通りですが、これを理解し実践しているリーダーはかなり少なそう…それだけに、そういうリーダーと出会ったら「この人のために頑張りたい!」と思えそうですね。

リーダーの要素③
カリスマ性がある

リーダーは、周りの人を前向きにするインフルエンサーとしての役割を持ちます。楽観的で、ネガティブをポジティブに変え、物事の良い面を捉える能力を磨きましょう。

私はカリスマ性とは天性のものではなく、素晴らしい対人コミュニケーション能力を磨く努力によって後天的に身につけることができるものだと思います。私は何年もかかったのですが、重要なのは、聞き手とビジョンを共有し、聞き手も成功に大きく近づけるのだときちんと伝えてあげることです。意外に思うかもしれませんが、カリスマ的リーダーは自己中心的ではなく、高い共感力を持っています。
カリスマ性のある人が自信に満ちているのは間違いなく、傍目にもそう映ります。その自信は、プロフェッショナルとして常に最高を追い求める姿勢から来るものなのです。
引用:ピープルビジネス(People Business)

リーダーの要素④
社交的である

リーダーは組織のブランドを代表する存在として、ステークホルダーとの関わりで最善を尽くすことが求められます。

リーダーの要素⑤
好奇心旺盛である

ここでいう好奇心とは、自分が興味のあることだけに目を向けるという意味ではありません。顧客やスタッフなど、”人”にアンテナを張り巡らせ、仕事以外の様々なことに対して情報を常に取り入れる姿勢のことです。

新たな発明とは、すべての好奇心、もっと改善したい、新しいやり方や物を欲し、人と違うやり方でより良い結果をもたらしたい、という意志のもとに生まれるのです。好奇心に突き動かされて知識や技術が深まり、製品やサービスが生まれ、人々に伝わり、広められ、さらに向上し続けるのです。
引用:ピープルビジネス(People Business)

リーダーの要素⑥
忍耐強くある

目の前の問題や苦痛を認め、受け入れる能力は忍耐力といいます。物事が計画通りに進まないこと、期待通りの結果が出ないことは珍しくありません。忍耐力を持って状況を受け入れ、把握することで、物事を見定め、冷静な判断が可能になります。

リーダの要素⑦
本物である

真のリーダーは人から尊敬される存在です。そのためには、正直で、素直で、本物でないといけません。最初に書いた「有言実行」「言行一致」も、本物であることの表れです。

夫

本書ではさらに能力や性格によって異なる様々なタイプのリーダーシップについて書かれています。ぜひ本書を読んで、自分がどのタイプか考えてみてください。

もう一つ、リーダーシップについて考える時に大切なのは、マネジメントとの違いを理解することです。リーダーとマネージャーは似た役割を持ちますが、本書では全く違う能力だとしています。

  • リーダーはビジョンを描き、仲間を巻き込み、奮い立たせる。マネージャーは目標ややり方をきちんと定め、起こりうる結果を見極める。
  • リーダーは現状を打破するためにイノベーションを追求する。マネージャーは手順を改善し、現状のやり方を洗練させる。
  • リーダーはリスクを取り、常識を越える新しいサービスや製品を生み出す。マネージャーはリスクを避け、結果を重視し、利益を守るために問題を制御する。
  • リーダーは常に成長を目指して模索し続ける。マネージャーは持ち合わせている知識、技術やノウハウを駆使する。
  • リーダーはメンバーの能力を最大限に引き出し「ついていきたい」と思わせる。マネージャーは部下を指導する。
夫

僕もリーダーとマネージャーを似たようなものだと考えていましたが、こうして比較すると全然違いますね。今の僕はリーダーよりマネージャーの方が近そうです。そう認識できただけでも本書と出会った価値がありました。

第8のルール:絶えず知識を吸収する

この図にあるように、ここまでのルールは一度で終わるものではなく、無限に繰り返し続けるものです。

画像:ピープルビジネス(People Business)

画像:ピープルビジネス(People Business)

最後のルールは非常にシンプル。成長の無限ループを回し続けるために、絶えず知識を吸収するということです。

リーダーにとって、生涯学習は必須です。しかるべき時がきたら、キャリアプランに基づいて、新たな学士号取得を目指し、ぜひみなさんにもチャレンジしてもらいたいと思います。
ある人にはまだ早いかもしれません。逆に、知識を深めるのに遅すぎるということはないと断言できます。
リーダーであるあなた、リーダーになるあなたには、組織の成長と成功に貢献する責任と義務があります。グローバルで、緊張やチャンスに満ちためまぐるしい変化の時代に、あなたは抜きん出ることができるのです。
引用:ピープルビジネス(People Business)

本書では社会人になってから、さらに専門性を深めるための大学進学などを推奨しています。そのほかにもMBAなどの資格もいいでしょう。しかし最も価値がある学びは、現場から得られるといいます。

夫

大学生のころ、毎日ビジネス書を読んで学んでいましたが、社会人になってからの数ヶ月のほうがはるかに学びが大きかったし、成長できたと思います。大切なのは、成功や失敗、あらゆることから学び続けようという姿勢ですね。

AIに負けない”人財”を目指す

ということで今回は「ピープルビジネス(People Business)」を紹介しました。

夫

最近、これから必要なスキルってなんだろう?って考えることが増えました。僕はコピーライティングやマーケティングを軸に、デザインやコーディング、エンジニアリング、データサイエンス…いろいろ手を広げた時期があります。でも今興味を持っているのは、哲学や心理学だったりします。

そんな中、本書を読んで一つの道標が得られた気がします。いろいろなスキルを学びましたが、その中でもずっと活躍し続ける人はトップ数%、本当にそのスキルが好きで、人生をかけて高めたいと思っている人だけだと思います。

でも、そのスキルも時代と共に変化していきます。僕がプログラミングを学んでいたころに主流だった言語は、今と違うでしょうし、求められる能力も大きく変わっていると思います。一つのスキルを極めても、より若く、才能溢れる人には敵いません…

つまり、変わっていくもののなかで常に一流を目指すのは非常に大変だということ。一方、”人”の本質は変わりません。本書は2022年9月に出版されましたが、本質的なところは「人を動かす」が出版された85年前、「7つの習慣」が出版された33年前から変わっていないことが再認識できました。

夫

これから1年、2年だけ活躍したいなら、本書は必要ないと思います。でも10年、20年、これまで培ったスキルの大半が通用しなくなった時にも活躍できる”人財”でありたいなら、100年後もほとんど変わっていないであろう”人”に焦点を当てた本書は必読と思います。

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