アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書|お金の悩みを解消する知恵[Part1]

アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書|お金の悩みを解消する知恵 資産形成
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おい、夫よ。金の話が多くないか?というツッコミがあるかもしれませんが、まあ仕方がない。

お金の話をするのは卑しいとか、お金にうるさいやつは嫌われるとか、そういう謎の文化もありますが、実際問題、僕らは自分の時間やスキルを使ってお金を稼ぎ、稼いだお金で家に住み、服を着て、ご飯を食べて、音楽を聞いたり映画を観たり、本を読んだりしているわけです。

そのお金について真剣に考えない、学ばない、行動しないってのは、自分の人生の大半を占める「お金を稼ぎ、お金を使う」ということを否定する、ひいては人生の大半を否定することに繋がると思うんです。

ということで今日紹介するのは「アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書」という本。

話題になったので読んでいる人も多いかもしれませんが、単純に「株や不動産で儲けるには」ということではなく、お金って何?なぜ大事なの?人生において大切なことって何?ということを教えてくれる本です。

さすが、世界の経済大国アメリカって感じです。格差が広がっていて大変みたいですが、こういう本を高校生の頃に読んで、お金に対するイメージやお金との適切な付き合い方を学んでいることが、アメリカの経済力の源泉なのかもしれません。

ということで早速内容に。毎度のことながら、僕はネタバレとか気にせず書くので、「この本を読もうか迷っていてある程度内容が知りたい」「すでに読んでいて、他の人がどういう解釈をしたのか知りたい」という人には有益かもしれませんが、本書を読むことを決めて楽しみにされている方にとってはその楽しみがなくなってしまうかもしれませんのであしからず。

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金融詐欺の被害者に医者が多い理由

面白い話から始まりますね。本書の冒頭、謝辞の部分で、親戚の男性から娘にお金について教えてほしいと頼まれた時のことについて書かれています。その娘さんは医師で、旦那さんも医師。つまりかなり収入はあるのです。

ですが、医師として忙しすぎてお金について学ぶ時間がないんですね。で、本書の筆者アンドリュー・O・スミス氏は学生時代からお金や投資について学び、人にアドバイスもしてきて、ペンシルベニア投資同盟の設立に関わったりと、お金について教えるプロだったわけです。

筆者に言わせると「この2人はお金の教育にぴったりな生徒」だと言うんですね。普通、お金の教育って、医師みたいに稼ぎまくっている人よりもっと必要としている人が多そうですが、なぜでしょう?

実は、金融詐欺の被害者には医師が多いんですね。なぜなら、金は持っているけど、お金を守る知識を持っていないから。

このことからもお金の知識って単純じゃないことがわかりますね。みんな稼ぐための知識は学ぼうとします。そのために大学に行ったり、資格を取ったり、仕事を頑張ったりするわけですから。

しかし、お金を守る方、管理する方って、お金をいっぱい稼いでいる人ほどずさんなんですよね。

かくいう僕も、決して稼ぎが良い方ではないのですが、同じ大学を出た同年代と比較するとちょっと給料は良い方。しかしまあ、貯金はないし、パソコンやら楽器の機材やらのローンは大量にあるわ、その日暮らしとはいいませんが、その月暮らしの生活を続けてきました。

それが変わり始めたのは比較的最近。

以前はビジネス書を読み漁って、コミュニケーション術やマーケティング論なんかを勉強しまくっていたわけですが、その月暮らしであることに気づいて「お金そのものについて学ばないと」と思い、以前紹介した「お金の大学」やこれから紹介する予定もあるいろんな本を読みはじめたのです。

ほんと、知識って力だなって実感しました。別にお金の本を読んでから、家賃が低い家に引っ越したとか、給料が上がったとかは特にありません。なのに、不思議なくらい収入と支出のバランスが良くなり、ローンもなくなり、貯金や投資がしっかりできるようになったんです。

ホントの話ですよ。収入は特に上がっていないし、極端に支出をカットする動きをしたわけでもない。ただ、お金に関する知識を付けて、しっかり管理するようにしただけです。

こんなブログをやっているくらいですから、知識にはかなりの価値を感じていますが、お金についてここ1,2年で学んだことほど、知識の力を感じたことはありません。

ということで、本書の内容。まずはお金の計画から。

高校生に教える話なので、今の自分にはピンとこないものも当然たくさんあります。ここでは、数あるお金の知識の中から、僕がピンときたもの、ちゃんと意識しておこう、記事に書いて残しておこうと思ったものだけピックアップしています。

お金の正体を知れば計画が立てられる

そもそもお金ってなんでしょう?これに即答できる人は意外と少ない。

当然、紙幣はお金じゃありません。紙幣がお金だとすると、世の中にある大半のお金が消失してしまいます。

ちなみに、日本に流通しているお金の総額は2018年時点で約1,357兆円。一方、現金流通量は115.2兆円です。現金って、お金の1割程度しかないんです。

じゃあお金とはなにか、ここを深堀りするとそれだけで本数冊分になるので本書に書かれているざっくりした定義を紹介します。

まず1つは、「お金とは交換の手段である」ということ。僕が本を買いたいと思ったら、その本の値札を見てその金額に応じたお金を支払います。これはつまり、お金と本を交換したということですね。これは日々の買い物でもイメージしやすいお金の正体です。

もう一つは、「お金とは価値の保存手段である」ということ。これは結構、広大な話かもしれません。例えば、僕の時間は有限です。今から8時間働くとして、その8時間は明日の8時間をあてがうわけにもいかず、今この瞬間に流れている8時間を使うしかないわけです。僕が8時間働くという価値は必ず存在しているわけですが(僕が有能であれば…)、その価値は8時間後には消えてしまっていますよね。

そこで、8時間働いた分のお金をもらうことで、その価値を保存しておくわけです。

ん〜ちょっとわかりにくいですね。もっと簡単に言うと、今日しか働くことができないとしても、働いたことによる価値をお金という形で保存しておけば、明日以降に使うことができる、ということです。

そしてもう一つは「お金は価値の尺度を測る材料である」ということ。自分がどれだけ社会に貢献することができたか。その価値を知りたくありませんか?人間は社会的な生き物なので、本能レベルで社会に貢献したいと考えています。

しかし社会にどれだけ貢献したか、正確に測ることは難しいですよね。ですが、それを測る超単純な数字があります。それが「給料」です。

もちろん、提供している価値に対して給料が低いと考えられる職種もありますが、原則的には提供した価値に対して給料が支払われています。だって、提供した価値より多くの給料を支払っていたら会社は大赤字ですし、提供した価値より少ない給料しかもらえなかったら誰も働きませんよね。

ミクロの視点で見れば色々課題(例えば給料が低い業界構造があるとか、上司や社長が搾取しているとか、詐欺でお金を稼いでいるとか)はありますが、マクロな視点で見れば給料はその人が働いて社会に提供した価値の尺度と言えるのです。

お金とはなにか、という議論は尽きることがありません。マクロ的な経済学でも、MMTのような比較的新しく、一般には受け入れられていないけれど一部では強く支持されているお金の理論もありますし、他にも無数の定義があります。お金の起源についても、経済学の派閥や歴史学者の間でも議論が続いていますしね。

とはいえ、まあ我々一般庶民はお金とは、

  1. 交換の手段で
  2. 価値を保存することができて
  3. 価値を測る尺度にもなる

と考えておけばOKでしょう。

お金の専門家は基本疑え

さあ、お金の話になると出てくるのが、ファイナンシャルプランナーや投資顧問、銀行員といったお金の専門家たちです。いろんな本で言われていることですが、ここでも出てきました。お金の専門家のアドバイスを鵜呑みにするな

全員ではないですが、こうしたお金の専門家は特定の金融機関や保険会社、金融商品と繋がっていることが一般的なんです。当然ですが、彼らも一生懸命勉強してお金の専門家という立ち位置を手に入れたわけですから、ボランティアでアドバイスしてくれているわけではありません。

保険のセールスパーソンは、僕らのことが心配だから保険を紹介しているのではなく、僕らが保険に加入することで自分の収入になるから紹介してくれているのです。銀行員が定期預金おすすめですよと言うのは、銀行員のノルマや評価基準に定期預金の約定件数とかがあり仕事として言っているだけなのです。投資アドバイザーがこの投資信託がおすすめですよと言うのは、それによって僕らの資産が増えるからではなく、その投資信託を売れば自分の収入になるからです。

当然のことですが、こうしたことを高校生の頃に学んでいたら全く違う人生になっていたかもしれませんよね。僕も親の繋がりでよくわからない保険に加入していましたが、調べれば調べるほど入っている意味がわからなくなって解約しました。

さてこんな感じで基本的なお金との付き合い方を学んだ後は、お金について具体的な計画を立てていきましょう。

恒常所得仮説という言葉を知る

恒常所得仮説」という言葉を知っていますか?僕は初めて聞いたのですが、これは「人が障害で使うお金は、給料などの恒常的な所得で決まる」という意味らしいです。

あたりまえだろって一瞬思ったのですが、これもよくよく考えると面白いですよね。例えば僕が学生の時、ろくに大学もいかず夜勤のアルバイトをしていたので、月に10〜15万円くらいの収入がありました。実家暮らしなので、生活に必要最低限のお金は殆どありません(申し訳程度に食費を親に渡していましたが、毎月じゃない。余裕があれば渡すという程度)。

しかし不思議なことに、毎月自由に使えるお金が10〜15万円くらいあると、それくらい使ってしまうんですよね。本を買ったりセミナーに行ったり、ある程度有意義に使っていたとは思っているのですが、今思い返すと驚愕です。だって就職して一人暮らしを初めた最初、家賃や光熱費、食事など生活に必要な最低限のお金を払った後、10〜15万円もない状態で生活していたわけですから。

でも不思議なことに、その収入の内側に収まるように使うんですよね。

これは逆に言うと、「恒常所得仮説」に従う限り、どれだけ収入が増えてもその分使うのでお金に余裕は生まれない、ということなんです。

年収1000万円を超えるような人たちが老後破産したり、仕事を辞めることができなくてストレスまみれで働き続けるって話はよく聞きますよね。これは年収1000万円なら年収1000万円しっかり使うという「恒常所得仮説」が働いているから、仕事を辞めたり給料が下がった瞬間、生活が破綻するんです。食費などは意識すればすぐにコントロールできますが、ローンでめちゃくちゃいい家を買ったりしていたら、大変ですよね。

「恒常所得仮説」なんて立派な名前がついたお金のルールというか、傾向や心理があるんだ、ということを知っておくだけで有益だと思います。

就職・転職・起業

仕事選びって本当に難しい。僕はあまり失敗したことがないので恵まれたほうだと思いますが、その代わり仕事選び、キャリアについてはかなり時間をかけて考えます。求人に応募するときもありとあらゆる方法でその会社について調べますし。

本書は高校生に向けて、というか高校生の時にこれくらい学んでおけ、という感じで書かれているのでキャリアについても色々書かれているのですが、ここで取り上げたいのは「有限責任」と「無限責任」という言葉。

懐かしい。実は僕、大学在学中に個人事業主としてちょこっとビジネスをしていた時期があります。そんなに稼げなくて2年位で辞めたんですけど。その時、起業や独立、フリーランス、個人事業主などいろいろ調べていたのですが、ここではちょっと違った角度から紹介されていました。

まず、ビジネスにおいて一番単純な形式が「個人事業主」です。これは必ずしも1人で事業をやる、ということではなく、その事業の所有者が1人である、という意味です。自営業やフリーランスも同じ形式ですね。

個人事業主の場合、いろいろな面でビジネス=個人となります。例えば、ビジネスの借金は個人の借金ですし、個人の借金はビジネスの借金です。個人の資産はビジネスの資産ですし、ビジネスの資産は個人の資産とイコールになります。

これに対して財務的なメリットもデメリットも別にないのですが、リスクが大きくなっていることに気づく必要があります。

つまり、個人とビジネスがイコールなので、どちらか一方に問題が起こった時、大変なことになるのです。例えば、ビジネスで大きな失敗をして借金を背負った場合、それは個人の借金となります。逆に、個人でトラブルに巻き込まれた場合、ビジネスがトラブルに巻き込まれたのと同じ状況になります。

これを「無限責任」と言います。ビジネスでの失敗は個人の失敗とイコールなので、ビジネスで生じた責任は個人が全て負う、というものですね。

一方、株式会社などは「有限責任」となります。株式会社では個人とビジネスがイコールではないので、ビジネスが破産しても個人が破産するわけではありません。もちろん個人が破産しても、ビジネスにはなんの影響もありません(少なくとも財務上は)。

起業はリスクがあるからまずはフリーランスとして…みたいなことが言われたりしますが、財務的な観点からはフリーランスは無限責任なのでリスクが大きいんですね。ある程度の投資をしてなにか事業をやるなら、リスクを下げる観点からも起業して会社という形にしたほうが良いんですね。

この考え方は他の本ではあまり書いていないので、いい気付きになりました。

本書の面白いところは、お金の話と言いながらビジネスや社会の話が色々出てくるところです。今紹介しているのは「就職、転職、起業の基本」という章なのですが、この3つが同じ章にまとめられていること自体がユニークですよね。

決算書の基本的な読み方や事業計画の立て方、資金調達の方法まで書かれています。もちろん一つ一つを細かく説明しているわけではないですが、資金調達の代表的な手法なんかが書かれていて、これを高校生で学んでいるのか…と感心します。

お金を貯めるとはどういうこと?

本書で最も響いた言葉。それは「貯金と銀行の基本」という章の冒頭にありました。

それは、貯金とはなにかを説明した「今日お金を使わないということは、将来お金を使う能力を手に入るということを意味する」という言葉。

これ結構なパラダイムシフトが起きました。いや言われてしまえばその通りでなにも不思議がないのですが、貯金という行為を「将来お金を使う能力を手に入れる」という意識ではやっていなかった。もちろん将来お金を使う能力を手に入れるためにやっていたのですが、もっと曖昧というか、漠然としたイメージで「貯金しといたほうが良いよね」程度の認識。

この言葉を知ると、貯金という行為のイメージが変わりますよね。あと、お金を使うことに対してもイメージが変わります。今日お金を使うということは、明日以降にお金を使う能力を失うということですから。

お金を使うという行為には「何かが手に入る」というプラスのイメージがありますが、実は明日以降にお金を使う能力を失っているのです。こう考えると、日々の買い物でも意識が変わりそう。

予算設計の基本はアメリカでも同じ

じゃあその貯金、どうやってすれば良いのかですが、他の本でも散々言われていて、きっと多くの人は「他にないのかよ!」と思っているであろう手法。そう、「給与の先取り貯金」です。

もうね、給与の先取り貯金、つまり給料が入ったら使う前に自動天引きで貯金用口座に移るようにしておく、それ以上に有効な方法なんて現代の資本主義社会においては存在しないんです。それくらいみんな口を揃えて言いますからね。

「恒常所得仮説」でも紹介しましたが、人間、お金を稼いだら稼いだだけ使うんです。だったら使う前に取ってしまって恒常所得を減らしてしまえばいい。どうあがいたって、人間は口座の中にあるお金を使い切ろうとしてしまうんですから…

とはいえ、もう少し具体的な事も書いています。

具体的に貯金をするために必要なのは「すべての収入と支出を把握すること

またそれか!って感じですね。これも口を揃えてみんな言います。たぶんこれも、これ以上に有効な方法が現代の資本主義社会においては存在しないのでしょう。おとなしく収入と支出を把握しましょう。

ちなみに僕の家計では、スプレッドシートを使って管理しています。ちょっとしたバランスシートみたいにするとかっこいいのでやる気が出ますよ。

他にも細かいこととしては、家賃にお金をかけすぎるなとか、小さな出費に気をつけろとか、もしもの備えは別にちゃんとやっておけとか、あたりまえのことばかり。

結論。個人の家計についてはあたりまえのことをあたりまえにやった人が経済的自立を手に入れる

特別なスキルで収入を上げたり、マル秘節約術みたいなものは一切不要。収入と支出を把握して、でかい出費(家賃や保険)と小さな出費に注意して、先取り貯金する。以上です。

お金の時間価値を認識する

本書は現実主義的な本なので、借金やローンが100%悪だとはいいません。むしろ、こうした金融の仕組みによって経済が発達してきたといいます。実際、資本主義というのは借金をして、その金利以上に大きな利益を出すことで資本を膨らませていく仕組みです。借金がなければ株も不動産も、もろもろの金融が機能しません。

本書がローンや借金について教えてくれるのは「賢い消費者になれ」ということだけ。

賢い消費者とはなにか?あたりまえのことですが、ローンとはなにか、金利とはなにか、契約書の詳細に書かれていることはどういう意味かをちゃんと理解しろ、ということです。

お金は銀行預金も含めて(ごくわずかですが)、金利を稼ぐことができます。そして社会は常にインフレかデフレの方向に動いているため、今日のお金の価値は将来のお金の価値と違うのです。これをお金の時間価値といいます。

金利10%で100万円借りたとします。その100万円は今は100万円でしかありませんが、3年かけて返すときは133万円くらいになります。これってつまり、今の100万円は3年後の133万円と同じ価値がある、と解釈できますよね。

これがお金の時間価値です。世の中はお金そのものと、金利とインフレ率、その時間でできることを天秤にかけて、必要に応じて借金をしたり、逆に貸したりします。

年利12%は12%ではない(複利の力)

そしてもう一つ、覚えておかないといけないのが「複利」という仕組み。複利というのは資産を増やす上で避けては通れないというか、複利をいかに活用するかが最重要課題なのですが、逆に複利に活用されてしまえば全資産を失うことができます。それくらい大きなパワーを持っているんですね。

複利というのは元本にも利息が付くタイプの利息の取り方で、銀行預金も複利です(年利が小さすぎるのでよくわかりませんが)。

例えば、100万円を10年間、年利10%で運用したとします。単利なら100万円の10%の10万円が毎年利息として付くので、10年後は200万円になります。一方、複利の場合、1年目は100万円の10%で10万円、2年目は10万円を足した110万円の10%で11万円、、と元本が増えていくんです。結果、10年後には約260万円になります。10年で60万円の差。大きいと感じるか小さいと感じるかは人それぞれですが、この60万円という差は11年目、12年目と年月が経つほど大きく開いていくことは知っておいたほうがいいですね。

ということで本題ですが、年利12%で借金をした場合、本当の年利は何%だと思いますか?12%だろと思うかもしれません。僕もそう思っていたのですが、リボでもクレジットカードの分割でも、銀行の借金、消費者金融でも、基本的には日利計算で計算するんですね。

ちょっと複雑ですが、年利12%ということは、12%を1日あたりに直した約0.329%を複利で365日続けた場合になるので、実質年利は12.75%になるんです。

先ほど言った通り、複利は期間が伸びれば伸びるほど大きくなりますから、30年ローンとかしていたら一体どうなるんでしょうね…

ちなみにリボ払いは実質年利15%。リボ払いは悪魔の契約と言われていますが、年利ではなく実質年利で書いてくれるなんて良心的!と思いましたが、当然、2年、3年とかけて返していけば、15%以上になります…

ちなみに20万円のリボ払いを、

毎月1万円で返していけば約23万円

毎月5千円なら約28万円

毎月2千円だと一生終わらない(というか増え続ける)

という地獄になります。

借金は全部そうですが、リボ払いは特に使いたくないですね…

アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書には終わりがない

さてここまで書いてきて、長くなりすぎたので一旦終了。いつも僕は記事を長く書きすぎる癖があるんですよね。もう少しコンパクトにまとめられるといいのですが、ついつい自分のエピソードとか色々入れちゃうので…

まあそれを楽しんでくれている人もいると信じているので、僕は勝手気ままに筆の赴くままに書いていきます。

ということで、続きはまた次回。

なんで長くなるって、僕自身がそれだけ多くのことを学んだからです。

最初に言いましたが、こんなことを高校生が学んでいるなんて(もちろん全員ではないでしょうが…)、アメリカが世界最大の経済大国である所以はここにありそうですよね。

技術革新やアメリカンドリーム、自由な文化、移民国家、いろんな理由がありますが、結局、個々人の能力を最大限発揮するには、金融を活用する必要があります。優秀な研究者でもお金がなくて大発見や商品化には繋がらなかったなんて、もったいないですからね。

次回は「アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書」の続き。ようやく投資の話も入ってきますが、個人的に注目しているのは保険や税金の章です。

それでは次回もまた。それを読むまでに、できれば自身のお金について、「収入と支出を把握する」ということをやってみてください。契約書や明細をすぐに捨てるタイプでなければ、すぐできるはずです。

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Part2を書きました:アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書|唯一の最適解は投資すること[Part2]

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