【美貌格差】見た目で生涯年収の差は2700万円|こんなこと言っていいの?

【美貌格差】見た目で生涯年収の差は2700万円|こんなこと言っていいの? 実用書
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こんにちは。夫です。

夫

今日は「浮気人類進化論」と同じくらい賛否ありそう、一部のフェミニストから怒られそうな一冊を紹介します。その名も「美貌格差–生まれつき不平等の経済学」。Amazonで見つけてタイトルだけで1クリック注文しました。笑

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さっきこの本を読み終わって、Intro Booksで紹介したいと思って書き始めたのですが、、、さて一体どう紹介しよう…となかなか困っています。笑 それくらいある意味衝撃的というか、やっぱりそうかというか…見たくない現実を突きつけられた感じがします。

夫

ということで、最初に本書の最後の章を引用します。それを見た上で続きを読むか決めてください。本書の内容はこれから引用する部分をさまざまな研究から補足するものです。人によってはかなり気分が悪いと思うので、この部分だけ見て引き返してOKです。

マスコミで容姿を論じるとき、私はよくこんな質問を受ける。「んじゃブサイクな人が働こうと思ったらどうすりゃいいんですか?なんかやれることはあるんですか?」。答えはNOとYESの両方だ。というのは、この本で語ってきた研究が、ブサイクな人たちは全体として日常生活のたくさんの場面でひどい目に遭うとはっきり示している。この本ではその証拠をたくさん挙げてきた。私が論じなかった種類の差別が将来の研究で山ほどあらわになるのは疑う余地もないと思う。
しかし答えはYESでもあって、というのは、人の魅力は見かけだけではなくて他にもたくさんある。中年女性向けの雑誌に載っていた記事が、タイトルでこんなアドバイスを掲げていた。「自分の容姿をめいっぱい活かそう」。私がブサイクだったら、私のブサイクな見てくれが強烈に足を引っ張る仕事は避けるだろう。代わりに私が豊富に持っている手に職が、お金とそれ以外の両方の形で一番報いられる可能性のある仕事、同時に私に欠ける見てくれの良さがあまり大事ではない仕事を選ぶだろう。そんなわけで答えはYESで、見るべきところない容姿の人たちは不利だけど、そんな中でも最悪に不利な仕事を避けることはできるし、そうするべきだ。それに思い出してほしい。容姿の違いは大きな影響を及ぼすけれど、仕事で人が手にする成果の違いの、ほんの一部しか左右していない。
引用:美貌格差

本書を前から順番に読んで、最後にこの文章と出会うわけですが、なかなか衝撃なことを言っていると思います。見た目がよくない人は、たくさんの場面でひどい目に遭うのは事実です。それが不利に働く仕事がたくさんあることも事実で、本書の帯に書かれているように生涯年収に2700万円もの差が生じています。
見た目が良くない人(本書では度々「ブサイク」と書いていますが、ここではもう少し柔らかい表現を使います)ができることは、この事実を受け入れ、見た目が不利に働く場所を避けることくらいしかできないというのです。

夫

本書ではなぜ見た目による経済格差、その他いろいろな格差が生じるのか、なぜそれがなくならないのか(合理的な理由がちゃんとあるんです…)をさまざまな角度から研究しています。ところで、ここまで読んでいるということは、続きを読む決断を下したということですよね?では本書の中身、美貌格差の実態をかいつまんで紹介したいと思います。勇気ある方はぜひ本書を手に取って、どうしようもない現実と向き合ってみてください…笑

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案外みんな平均以上?見た目の実態

まずは本書の肝となるデータを紹介します。基本的にはこのデータをもとにさまざまな格差について論じています。それが、見た目評価の分布です。

1971年、ミシガン大学が全国規模で見た目に関する調査を行いました。評価対象者を次の5段階で分類するという調査です。

  • 5:すばらしくハンサムか美人
  • 4:同じ年齢や同じ性別で平均より上の容姿
  • 3:同じ年齢や同じ性別で平均的な容姿
  • 2:同じ年齢や同じ性別で平均より下の容姿
  • 1:醜悪

その結果がこちらです。

画像:美貌格差-見た目評価の調査結果

画像:美貌格差-見た目評価の調査結果

この調査はその後も違う国や立場の人にも行われましたが、だいたい似たような結果が出ました。また5段階ではなく10段階で調査しても分布はほとんど同じです。興味深いのは、2点より4点のほうが多いという点です。質問の意味をストレートに考えれば、平均より上(4点)と平均より下(2点)の分布は等しくなっても良さそうです。

夫

もう一つ面白いのは、女性の方がばらつきが多い。平均的な見た目の人が少なく、平均以上や平均以下と評価された割合が多いという点がありますね。やっぱり社会は女性の見た目に厳しいのでしょうか?

また、見た目の基準は人の好みによる差があるように思いますが、全体としてはあまりないこともわかっています。4人にそれぞれの見た目を評価してもらって、各々がどのように評価したのかを比較した結果があります。

評価する4人が全員写真に対して同じ点数を与えるというケースはあまり起きていない。そういう評価になったのは写真のうち14%だけだ。でもほぼ合意、つまり4人全員が同じ評価をつけるか、 4人中3人が同じ評価をつけるか、または同じ評価が2人ずつで2つの評価の差が5段階評価で1点だけであるかのいずれかに当てはまるケースは、写真で評価された女性の学生のうち67%、男性の学生のうち75%にのぼった。4人がまったくばらばらの評価をつけたのは写真の全部のうち0.1%だけだった。つまり、容姿について意見が完全に分かれてしまうことは本当にめったにないということだ。
引用:美貌格差

夫

好みによる微妙な差はあれど、だいたいの傾向で見れば同じように評価されるということですね。男性の評価のほうが大きく一致しているということは、女性の見た目の方が好みの差が大きいと言えるのかもしれません。

この他いろいろな調査から、本書では見た目についていくつかの前提条件を整理しています。

  • 何を持って美しい顔とするかについては、だいたい合意が成り立っている。美しい人は誰がみても美しく、醜い人は誰がみても醜い。
  • 多くの調査で、美しいと評価される人は醜いと評価される人よりも多い。
  • 年齢を考慮するように指示しても、人は年齢によって感じる魅力が変わってしまう。人は若い人のほうにより大きな魅力を感じる。
  • 若い時に美しいと評価された人は、年を重ねても美しいと評価される傾向がある(ただし評価の高さは年齢とともに下がる傾向にある。一方で経済的格差は年齢とともに広がる)。
  • 服装や化粧などで容姿を変えることはできるが、効果は小さい。整形手術も同様で、かかるコスト(金銭的コスト、心理的コストなど)に対して得られる効果が小さいことがわかっている。人は基本的に生まれ持った顔と一生付き合っていくことになる。
  • 女性と男性では評価のされ方が違い、女性の方がばらつきが大きく、また評価が別れることも多い。
夫

なかなかすごい前提条件です。この時点で結構救いがないのですが、本書ではここから容姿によるさまざまな格差について論じていきます。

容姿による経済格差の実態

主観ではなく、客観的に、社会的に、容姿には大きな差や傾向があることが明らかになりました。ではその差は経済的にも影響するのでしょうか?その調査結果もあります。

画像:美貌格差-見た目評価による収入の差

画像:美貌格差-見た目評価による収入の差

(この画像は)1970年代のアメリカ人のサンプル2つを統合したデータで、容姿の平均的な影響を測っている。並を下回る容姿に対するペナルティと、並を上回る容姿に対するプレミアムは、他のたくさんの要因が収入に与える影響を調整した上で、容姿の影響を抽出したものだ。星印(✴︎)は影響が統計的に有意にゼロではないことを示している。つまり、かなりの自信をもって、容姿が収入に何らかの影響を持つと考えていいということだ。
引用:美貌格差

この表にある通り、平均より上の容姿を持つ女性は平均より8%収入が多く、男性は4%多い。そして平均より下の容姿を持つ女性は平均より4%収入が少なく、男性は13%少ないことが明らかになりました。もちろん国や地域、時代によって分布は異なるでしょうが、筆者は傾向的には同じことが言えると考えています。

夫

つまり容姿による収入の差は女性で12%(ペナルティ-4%、プレミアム+8%)で、男性は17%もあるということです。1割以上収入が違えば、人生設計や満足度、自由度などいろんな差が生じそうですよね。それ以上に驚きなのは、女性より男性の方が差が大きいこと。しかもマイナスに大きいということです。つまり女性は見た目で得をすることはあっても損をすることは少ない。一方男性は見た目で得をすることは少なく、損をすることが多い。見た目に悩み苦しむのは意外と男性の方なのかもしれません。

美しい人には働いて収入を得ようというインセンティブが与えられ、醜い人には労働市場を避けて家にひきこもるマイナスのインセンティブが与えられる。家で過ごす時間の価値も、美形とブサイクでは違っている。そしてどうやら、インセンティブの影響のほうが時間の価値の差よりも大きいようだ。だからこそ美しい女性は醜い女性よりも働いている可能性が高い
<中略>
雑貨屋にこんな看板が出ていた。「主婦をやってるとブスになる」。本当にそうかもしれない。でも、証拠を見る限り、本当なのはむしろその逆だ。ブスは家に引きこもって主婦をする。外で働いても美しい女性みたいには稼げないからだ。
<中略>
女性より男性の収入のほうがずっと容姿に左右されるというのは予想に反する結果だったが、こうした議論とそれを支持する証拠から、女性は男性より、外に出て稼ぐべく働くかあるいは働かないかの選択を行う余地が大きく、容姿がその選択を左右している、というありうる説明が1つできた。
引用:美貌格差

夫

美しい女性は結婚して退職するから女性の見た目による収入格差が小さいのでは?という疑問に答える部分から一部引用しましたが、もうちょっと言葉を選べよって感じですよね。笑 要するに、女性の容姿による収入格差、マイナス側が男性より小さいのは、容姿が平均以下の人ほど働くインセンティブがなく家に引きこもっているからだということ。…なんて理論だ。笑 しかしまあ、経済学の大学教授が真面目に研究した結果です…

容姿が関係ない仕事でも収入格差は生まれる

本書ではさまざまな職業における容姿と収入の関係についても調査しています。俳優やモデルのような見た目が仕事と直結する場合、見た目による収入格差が生じるのは簡単に想像できますし、納得もできます。
問題は、それ以外でも格差が生じているのか?です。

一つ一つを深掘ると長くなるので簡単に紹介しますが、例えばMBA(経営学修士)を取得した男性は、容姿が平均より上だと初任給が高く、その後の昇給も大きいことがわかっています。女性の場合、初任給に変化はなかったものの、昇給は容姿が平均より上のほうが大きいという結果が出ました。

また、大学教授でも、容姿がいい教授は、それ以外の要素が同じの見た目が平均または平均以下の教授より、年収が6%高いという結果が出ています。政治家も平均より容姿がいい人のほうが評価が高く、NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)の選手の収入も、見た目で差が生じていることがわかっています。

夫

本書ではこうした一つ一つのデータについて細かな実験方法や分析を載せています。深淵を覗く勇気がある方はぜひ読んでみると面白いと思います。

容姿は人の仕事選びやその仕事での稼ぎを左右する。でも、人の特徴がその人の仕事選びや、技術や能力で手にする報酬に影響を与えるというのは、別におかしな話でもなんでもない。身体の能力や音楽の才能といった特徴を分析すれば同じようなことになるだろう。<中略>ここでの議論の何が特殊かというと、労働市場のどこへ行っても容姿の影響が現れる点だ。<中略>だいたいの仕事では音楽の才能と収入は関係ない。でも容姿はたくさんの仕事で大きな影響を与えうるし、実際に与えている。人がどんな仕事を探すのかをその人の容姿が左右したりする。それなのに、それぞれの仕事に就いた人たちの間でも、より美しい人とより醜い人がいる。そしてほとんどの仕事では、美しい人がたくさん稼いでいる。稼ぎの差はものすごく大きいとは言えないが、それでも大きいのは大きいし、さらに有意な大きさだ。
引用:美貌格差

夫

音楽の才能が、音楽の仕事で収入格差を作るのは誰もが納得するところです。そして基本的に音楽の才能がない人は音楽を仕事に選びません。手先が器用な人がものづくりの仕事でより多く稼ぐのも納得でしょう。でも見た目に関しては、見た目が重要じゃない仕事でも格差が生じているんです。化粧品は誰から買っても同じなので、本質的に販売員の見た目は関係ありませんが、みんな美人ばかりですし、実際、美人販売員の方が収入が多いんです。

容姿は利益を増やすのか?

ここでの問題は、容姿による収入格差がどこまで合理的なのかです。手先が器用な人がものづくりの仕事で不器用な人より多く稼ぐのは、それだけ多くの利益を生めるからです。この場合、収入格差が生じても疑問はありませんし、合理的にそうあるべきとも言えます。

夫

では見た目はどうなんでしょうか?見た目がいい人がより多く稼いでいるのは、単に上司や社長の好みの問題でしょうか?それとも実際に見た目がいいことが、会社の利益に繋がり、それによって収入が増えているのでしょうか?

原理的な結論は単純です。見た目がいい人は、見た目がよくない人よりも多くの利益を生む。だから高い給料を支払う。競争が激しい社会の中で、利益に繋がらない要素に高い報酬を払う企業は生き残れません。実際に見た目がいい人の収入が高く、彼らを雇う企業が繁栄しているということは、そこに経済的な合理性があるということです。

化粧品の販売員だとイメージしやすいでしょう。筆者が行った調査でも、販売員の容姿が購入理由に影響することがわかっています。美しくなるためのアイテムだから、美しい人から買いたいと思うのは自然なことなのかもしれません。であれば、企業は見た目がいい販売員を雇った方が売上が伸びることになります。多少の追加コスト(高い報酬)を支払っても十分元が取れるでしょう。

容姿が製品やサービスの一部だと考えるなら、そして潜在的な顧客が容姿を重視すると仮定するなら、容姿のいい働き手が競争の中にある企業の売上を増やせるのは明らかだ。製品を形作る他の要素の平均費用がまったく同じで価格も全く同じなら、消費者は見栄えのいい人が売る製品を買う可能性が高いし、そういう製品をたくさん買うだろう。そうやって製品がよく売れる。
<中略>
こうした例はいずれも、美形は雇い主に利をもたらすと示唆している。美形が売り込めばお客は割高な値段で製品やサービスを喜んで買っていくから売り上げは増える。
引用:美貌格差

夫

確かにこういう効果は現実にあると思います…本書では美しいことは利益を増やす資本だという意味で「美貌資本」という言葉まで生み出してしまいました。笑

販売員のように直接顧客と接する仕事では、本質的ではなくとも見た目によって経済性が高まる傾向があるのは事実でしょう。では、他の仕事だとどうでしょうか?エンジニアや経理など、顧客と直接関わらない仕事でも見た目による差が生じるのはなぜなのでしょうか?

それも同じ理由で説明できます。販売員の場合、顧客はわかりやすく買いにきたお客さんです。容姿をサービスの一つとするなら、容姿は顧客への価値を高める要素の一つです。では、顧客と関わらない内勤のチームリーダーだとどうでしょうか?チームリーダーの仕事はチームメンバーのパフォーマンスを最大限高めることなので、チームメンバーが顧客ということができます。チームメンバーという顧客へのサービスと考えた時、顧客と直接接する販売員と同じく、容姿が経済性に影響する可能性が考えられます。
もちろんこの効果を実証することは難しく、仮説の域でしかありません。しかしそれを匂わせる証拠は本書でたくさん提示されています。

結論として、見栄えのいい働き手を雇うために追加でかかるコストは彼らの容姿のおかげで追加で稼げる売り上げで十分以上に相殺されている。企業はそう信じて積極的に見目麗しい人を雇うべく努力するべきなんだろうか?議論といえば大体そうだが、ここではそれ以上に、学会の決まり文句が当てはまる。「更なる調査研究を要す」ってやつだ。それでもなお、数少ない実証結果によれば、雇い主たちは見栄えのいい人を草の根を分けてでも探し出して雇うべきだ。
引用:美貌格差

夫

もちろんこの傾向が行き過ぎれば、見た目によって生み出される追加の利益と報酬が釣り合い、美人を雇う意味がなくなってしまうので、バランス次第です。ただ一つ明確なことは、企業は雰囲気で給料を決めているわけではありません(部分的にはそういう企業もありますが、そうした企業は淘汰されていきます)。つまり全体の傾向として見た目がいい方が給料が高いという事実がある以上、そこには一定の合理性、見た目によって生まれる利益があるということです。

結局、どうしたらいい?

ということで今回は「美貌格差–生まれつき不平等の経済学」という衝撃的な本を紹介しました。

夫

いやあ、内容としてはめちゃくちゃ面白いし、今の時代、マスメディアでは絶対語られないだろうなーって内容だったので読んで良かったと思うのですが、問題は本書の結論が「結局、見た目による格差は存在して、どうしようもない」ということです。だいたいこういう本は最後で希望を提示してくれるのですが、ほとんどなかったです。笑

ここまでで紹介したように見た目による格差は存在します。ここでは紹介しきれていませんが、それが合理的である理由もさまざまな研究から明らかになってきています。さらにはこうした現実を見据えて政治や社会、法律がどうあるかまで言及しています。
しかし一方で、その見た目は化粧やファッション、整形などの手段で十分に変えられるものではなく、基本的には一生付き合っていくしかないこともわかっています。

夫

ここまで読んだらもうそりゃそうだろと思うかもしれませんが、見た目は人生の幸福度にも影響を与えています。

(見た目が)上位3分の1に入る容姿の人のうち、55%は自分の人生に「とても満足している」または「満足している」と答えている。容姿の点で中位である半分の人たちでは53%がそういう答えをしている。でも下から6分の1に入る人たちでは、満足していると答えたのは45%だけだった。ブサイクだと人生も不幸だ。だいたい誰が見てもブサイクな人だと特にそうである。そういう事情を合わせてみると、残念な容姿が経済や社会でもたらすさまざまに残念な結果が、よってたかってブサイクな人を不幸にする。ドロシー・パーカーが言ったとおりだ。「美人なんて皮一枚だけどブスは骨身にしみる」。
引用:美貌格差

夫

この本を読んでいると度々思うのですが、、、なにもそこまで言わんでも。笑 ただ僕は結構ポジティブに思いました。筆者は経済学者なので、統計データから全体の傾向を掴みます。それも大事ですが、我々個人にとっては自分にとってどうなのかがより重要です。見た目がイマイチでも収入の差は1割ちょっと。幸福度も1割くらいしか変わりません。それくらいの差であれば他の要素で努力して逆転できそうですね。

本書の結論は最初に引用したとおり、見た目による格差はどうしようもなく存在しているから、見た目に自信がないなら見た目が影響しない仕事を選ぼう、見た目以外の要素で掴み取れる幸せを目指そうということです。
もちろん本書では政策や法律にも言及し、そちらからのアプローチも考えられますが、今僕たちができることは本書で紹介されたさまざまな事実を受け入れ、その中で自分はどう振る舞うか。見た目を活かすのか活かさないのか。活かさないとしたら代わりに何を提供するのか(美形というだけで利益が増えるなら、別のものでより大きな利益を提供しないと経済格差は埋まりません。そしてその差は1割程度なので、スキルを磨くことで十分埋められます)を考えるだけです。

夫

いやあ、面白いけど気分が悪い。笑 そんな本の紹介をここまで読んでくれてありがとうございます。ここまで読んだマニアックなあなたにはぜひ本書を読んでみて欲しいと思います。引用部分でお気づきかもしれませんが、本書は本当に言葉を選ばない。笑 その言葉のインパクトも含めて本書の魅力だと思います。

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この記事を書いた人

夫
かれこれ5年以上、変えることなく維持しているマッシュヘア。
座右の銘は倦むことなかれ。

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