2021年読んで良かった本ランキングベスト10

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こんにちは。夫です。

2022年になったということで、2021年はどんな本を読んだっけなーということを思い返してみました。2021年、Intro Booksで書いた記事は62個。たまに一冊を2回に分けたりしていますし、読んだけど紹介していない本もありますが、結構な数を読んだなーと過去の記事を振り返っています。

ということで今回、Intro Booksの夫が選ぶ2021年に読んで良かった本ランキング、ベスト10を紹介します。なぜ良かったのかも合わせて紹介していくので、読んでいないものがあればぜひチェックしてみてください。

以前は古本屋に行ったりして月に何十冊と買っていたのですが、2021年は妻と本屋を巡り、厳選に厳選を重ねて週に1、2冊ほど新品で購入しました。選び方が変わったからか、乱雑に何百冊も読んでいた時より、たくさんの良書に出会えた気がします。そんな中で、これは読んで良かった!今年も必ず読み返す!そう思った最高の10冊です。

第10位:スマホ脳

【すでに脳は侵されている】読むと怖くなる「スマホ脳」
こんにちは。夫です。 いやあ、またまた衝撃的な本と出会ってしまいました。ここ1年ほど、個人的に大きな転換があった影響か、本のチョイスも変わってきて、刺激的な出会いが増えている気がします。 さて、今日紹介するのは「スマホ脳」 現役の医師でもあ...

第10位に選んだのはオリコン年間Bookランキングで2021年の1位、つまり2021年最も読まれた本の「スマホ脳」です。ビジネス書、実用書としては異例の60万部突破の話題書ですね。
今やなかった時代が思い出せないほど僕たちの生活に浸透したスマホ。それが脳にどんな影響を与えているのか、たくさんの研究結果からスマホに浸った生活に待ったをかける一冊です。

やっぱり衝撃的だったのはFacebookの「いいね」機能を開発したエンジニアやiPhoneの開発に関わったAppleの幹部が、自分の仕事を後悔しているというエピソードです。スマホやSNSが世界に与えた悪影響の大きさがよくわかります。

本書の面白いところは、人間の進化や脳の構造から、なぜスマホに依存してしまうのかを教えてくれるところです。人間は脳の構造的に、スマホに依存してしまうようにできている(というよりは依存するようにスマホが作られている)んです。

本書を10回読んでも脱スマホは無理でしょう。本書を読めばその理由がよくわかりますが、脳の構造的に、本能的に、僕たちはスマホを求めてしまいます。
でも、行き過ぎたスマホ依存に待ったをかけることはできるはずです。

とはいえ、僕は未だに寝る前にベッドでスマホを触ってしまいます。これは早く止めないといけない…

 

第9位:教養としての投資

人生100年時代を生き抜け|長期投資を学ぶ「教養としての投資」
夫 こんにちは。夫です。最近の本、特に投資はなにを読んでも「人生100年時代」がテーマになりますね。僕は「LIFE SPAN」で書いたようにすでに人生120年時代が来ると思っていますが、どっちにせよ今日紹介する本はそんな時代にピッタリ、長期...

次に選んだのは奥野一成さんの「教養としての投資」です。
僕は2020年から本格的に株式投資を始めました。それを妻にも教え、2021年は夫婦一丸となって投資、資産形成に取り組んだ一年になりました。

2年前までは明らかな金融劣等生。貯金と言えるものはほとんどなく、給料はだいたい使い切る。支払いが厳しく急遽クレジットを分割に…なんてことをしていたのが今や懐かしい…

そんな夫婦も今や収入の4割以上を貯蓄、投資に回し、資産額は同年代の平均値、中央値を大きく上回るほどの金融優等生になれました。

その最初のきっかけになったのが「教養としての投資」です。この本は2020年、本格的に株式投資を始める時に一度読みました。その時は「投資って難しいなー」という程度の感想だったのですが、本格的に投資を始めて2021年にも2回ほど読み返してびっくり。
最初に読んだ時には十分理解できていませんでしたが、大量の投資本に共通する投資の原則のようなものが盛り込まれた最高の一冊だったんです。

一番参考になったのは、永久保有できる超優良企業を見つける3つの基準。僕は今20銘柄ほどの個別銘柄に投資していますが、この3つに当てはまっているかを中心に考えています。

投資本の多くは、日本で書かれたものだとざっくりし過ぎていて、海外で書かれていたものだと難しかったり、制度や文化が日本とは違ったりします。でも本書は日本で書かれたものでありながら、投資の本場アメリカのベストセラーに並ぶほど深い。株式投資をするなら必読の一冊です。

 

第8位:「分かりやすい表現」の技術

「分かりやすい表現」の技術|意図を正しく伝える5つのルール
こんにちは。夫です。 夫 今日紹介するのは以前紹介した『「分かりやすい文章」の技術』の著者、藤沢晃治さんが書いた『「分かりやすい表現」の技術』です。 この『「分かりやすい〇〇」の技術』シリーズは、僕個人的にもっとも役に立った本の1冊。 高校...

続いて「『分かりやすい表現』の技術」です。この本は2021年に読んだ本ではなく、僕が大学時代から定期的に何度も読み返している本です。

僕は今、金融分野でマーケティング・コピーライティングの仕事をしているのですが、高校時代、国語のテストで学年240人中238位だったこともある僕が文章に関わる仕事をしているのは、本書と出会ったからと言っても過言ではありません。

いやほんと、、僕の国語的センスは絶望的なんですよ…でも本書を読んで、論理的に文章を組み立てる、理解するという能力が身につきました。

本書は実用性がめちゃくちゃ高いのが魅力。たくさんの事例を元に、なぜわかりにくいのか?どうすればわかりやすくなるのか?を具体的に教えてくれる上、最後にはチェックリストもあります。「『分かりやすい文章』の技術」などシリーズもあり、それらと合わせて使えばプレゼン資料でも提案書でも、今書いているようなブログ記事でも、わかりやすさがぐっとますこと間違いなし。

 

第7位:The Number Bias

The Number Bias|全員が数字に騙される~数字のウソを見破る方法
こんにちは。夫です。 夫 今日はまたまた良い本に出会いました。その名も「The Number Bias 数字を見たときにぜひ考えてほしいこと」です。僕は数字や統計関係の本が好きなのですが、この本はその中でもピカイチ。目を開かれるとはまさにこ...

続いては「The Number Bias」ですが、この本は2021年最後に読んだ本です。良い本というのは2回、3回と読むことでどんどん味が染みてくるというか、理解が深まってくるので、今年も何度か読み返そうと思います。逆に一度しか読んでいないのに7位にランクインしたということは、それだけ衝撃的な内容だったということ。

本書は世の中を動かすいろんな数字の実態を教えてくれます。GDPや失業率、貧困率など世の中には重要な数字がたくさんありますが、本書を読めばそれらは事実ではなく、意見を表しているだけなんだということがわかります。

特に刺激的なのは、こうした重要な数字の多くが「存在しないもの」を測ろうとする”数字のようなもの”でしかないということです。GDPは国の経済力を表したものではありません。その時の政府が自分達に都合がいいように作り上げた”数字のようなもの”で、GDPが表すのは国の経済力そのものではなく、国の経済力に対する政府の意見なんです。

僕たちは毎日数字を見て、数字で考え、数字で判断しているのに、驚くほど数字に騙されます。数字を正しく理解することは世界を正しく理解することと同義。これは現代に生きる人全員にとっての必読書だと思います。

 

第6位:左ききのエレン

左ききのエレン名言集①|クリエイターは読め
こんにちは。夫です。 今日は珍しく漫画から。「左ききのエレン」から最高に響く言葉を紹介しようかなと。 夫 ざっくりいうと広告代理店のデザイナーと画家(アーティスト)の2人のエピソードが中心なのですが、広告関連の仕事をしながら音楽などでアーテ...
左ききのエレン名言集②|仕事が作業に成り下がる前に…
こんにちは、夫です。 今日は先週書いた「左ききのエレン名言集①|クリエイターは読め」の続き。前回は1〜5巻までの内容から個人的チョイスで名言を紹介したので、今回は6〜10巻から。 夫 左ききのエレンの中でも5〜6巻は朝倉光一の新人時代のエピ...

続いてはマンガから「左ききのエレン」です。このマンガ、原作は完結していますが、リメイク版がまだ続いていて今も集めています。Intro Booksでは左ききのエレン名言集として、この本に出てくるさまざまな名言を紹介しました。

左ききのエレンは広告代理店で働くデザイナーと、ニューヨークで活躍するアーティスト、その周辺の人たちが描かれた本で。デザイナーとアーティスト、才能と努力、ビジネスとアートといった簡単には折り合いがつかない立場、考え方に対し、いろいろな人が葛藤しながら成長する様が描かれています。

わざわざ名言集として紹介するくらい、いい言葉が本当に多い。僕もアートとビジネス、両方に足を突っ込んでいる人間なので、胸にくる言葉がたくさんあります。

 

第5位:教養としての茶道

【禅マインド】ビジネスエリートのための「教養としての茶道」
こんにちは。夫です。 最近、「教養としての〇〇」という本が増えていますよね。Intro Booksでも「教養としての投資」「教養としての数学」という本を紹介しました。 夫 こういうタイトルを見ると流行に乗っかったつまらない本だな〜とか思って...

第5位にランクインしたのは「教養としての茶道」です。内容が面白かった、学びがたくさんあったというより、僕たち夫婦の生活を少し豊かにしてくれたという点で第5位に選びました。

タイトル通り茶道に関する本なのですが、茶道のマナーや歴史、お茶の淹れ方などはもちろん、ビジネスエリートの教養としての側面から茶道を教えてくれます。

本書がきっかけで茶道セットを購入。たまに抹茶をたてるようになりました。コーヒーもそうですが、自販機やコンビニでなんでも買える時代に、自分で少し手間をかけて飲むという行為が日常の豊かさや余裕を生んでくれます。

Intro Booksで紹介した時は、ビジネスに役立つ教えとして常日頃の準備の大切さを教えてくれる「利休七則」や茶道の基本精神である「和敬清寂」や「身心一如」といった言葉を紹介しました。

忙しいビジネスパーソンほど、一歩立ち止まってこうした禅語、茶道の精神に触れ、ゆっくりお茶を淹れるタイミングがあるといいですね。

 

第4位:Invent&Wander

Invent&Wander|ジェフ・ベゾス率いるアマゾン成功の原則
こんにちは。夫です。 今日紹介するのは、ついに、ついに、、、 待ち望んでいる人も多かったであろう本「Invent & Wander ジェフ・ベゾス Collected Writings」です。 夫 タイトルからわかる通り、アマゾン創業者ジェ...

第4位はアマゾン創業者ジェフ・ベゾス氏の言葉で書かれた「Invent&Wander」です。記事でも書きましたが、この本に出会った時本当にテンションが上がりました。本屋に入り、最初に目に入ったのがこの本で、その日は何も迷わず本書を購入。帰ってすぐに読みました。

本書はアマゾンの株主に届く「株主への手紙」の内容を中心に、投資・ビジネス・人生などに共通するマインドセットが得られます。
中でもリスクや失敗など一般的にネガティブに捉えられる事柄に対する向き合い方、そしてアマゾンが短期間で世界トップクラスの企業に上り詰めた源泉である長期思考は、ビジネスパーソンとして知っておきたい内容です。

この本も最近読んだ本なのでまだ一度しか読んでいません。でも間違いなく2022年に何度も読み返すことになると思います。それほどジェフ・ベゾス氏の言葉は一つ一つが重く、本質的なんです。

 

第3位:お金のむこうに人がいる

金融・経済・投資の本質「お金のむこうに人がいる」
こんにちは。夫です。 夫 めちゃくちゃいい本に出会いました。今年暫定No1かもしれません…金融、経済、投資…ここ数年、興味を持って学んできたこと。その本質に少し気づけたというか、自分の直感が当てにならないことを思い知らされたと言うか…言葉に...

第3位、見事銅メダルを獲得したのは「お金のむこうに人がいる」です。

さっきも書きましたが、僕たち夫婦はこの1、2年でお金に対する考え方、向き合い方が大きく変わりました。その過程で資産も増えましたし、将来への不安も減りましたし、何より、お金に余裕があることから生活にもゆとりが生まれました。

夫婦関係はお金では語れません。が、お金に余裕があることから生まれる生活、心の余裕は夫婦円満の秘訣だと思います。そういえば、金融劣等生だった頃は結構な頻度でケンカしてたような…

「お金のむこうに人がいる」はタイトル通り、お金そのものではなく、その背景にいる人や社会に目を向けたもの。お金だけを見ても決して掴めないお金の正体のようなものに近づくことができます。

一番衝撃的だったのはお金の価値を「誰かが自分のために働いてくれること」と定義していることです。お金に関するいろんな本を読んできましたが、こう定義している人を他に知りません。
しかし、本書を読めばいろんな思考実験から、確かにお金というのは、誰かが自分のために働いてくれる権利を表しているんだと納得できます。

そして、この定義を持つと、なぜお金が大切なのかといった生活に密着した部分から、貿易赤字や国債、株など経済全体のことまで広く理解できるようになります。

 

第2位:LIFE SPAN~老いなき世界

僕らは120歳まで健康に生きる|LIFE SPAN~老いなき世界 Part1
僕らは120歳まで健康に生きる|LIFE SPAN~老いなき世界 Part1 長生きのために今できること|LIFE SPAN~老いなき世界 Part2 こんばんは。夫です。 年に何十、何百冊と読んでいるのですが、大半は自分の知識を補完したり...
長生きのために今できること|LIFE SPAN~老いなき世界 Part2
僕らは120歳まで健康に生きる|LIFE SPAN~老いなき世界 Part1 長生きのために今できること|LIFE SPAN~老いなき世界 Part2 こんにちは。夫です。 パラダイムシフトを与えまくる良著「LIFE SPAN~老いなき世界...

さあいよいよ第2位、銀メダルを獲得したのは「LIFE SPAN~老いなき世界」です。
数年前からいろんなメディアでも人生100年時代という言葉が出るようになりましたが、本書はすでにその先「人生120年時代」を見据えています。

本書では人生120年時代が来る科学的な無数の根拠はもちろん、その時代に僕たちがどう生きるべきなのかを教えてくれます。
人生120年時代ということは、少し前の定年である60歳が人生の折り返し地点、まだ半分しか経っていないことになります。本書はそんな時代がやってくることを見据え「長く生きることは幸せか?」という重要な問いかけをします。

本書では「人生120年時代」を無条件に明るい未来だとは捉えていません。科学的な根拠から120歳まで当たり前に生きる時代が近いてくれることを教えてくれる一方、多くの人がそれを望んでいない、そうなった時今は存在しないいろいろな問題が出てきてしまうといいます。
また、そもそも老化とはなんなのかを斬新な観点から紐解いてくれます。老化と向き合うためには、老化の正体を知らないといけません。

そういった意味で、僕は本書を医学書や実用書ではなく、哲学書だと考えています。人間生きたいだけ生きることはできませんが、死にたい時に死ぬこともできないんです。そんな時代にどう生きるべきか?今から準備しておいて損はありませんよ。120歳まで生きる可能性があるのは、これから生まれてくる世代ではなく、今を生きている我々世代ですから。

 

第1位:プーア・リチャードの暦

健康と富と自己実現の宝箱:300年近く受け継がれるベンジャミン・フランクリンの「プーア・リチャードの暦」
二十歳頃、ベンジャミン・フランクリンにハマっていた時期がありました。 アメリカ独立宣言に関わった政治家、外交官でありながら、印刷業で成功した起業家であり、雷を研究して避雷針を開発した研究家でもあります。100ドル紙幣の肖像になっていることか...

さあ栄えある第1位、金メダルを獲得したのはベンジャミン・フランクリンの「プーア・リチャードの暦」です。

どの本を一位にしようか、過去の記事を見ながら悩んでいたのですがやっぱりこの本になりました。アメリカ建国の父ベンジャミン・フランクリンが300年近く前に書いた最高の自己啓発本です。

本書も2021年に読んだ本ではなく、大学生の時に出会い、それから毎年のように読み返している一冊。良い本というのは読めば読むほど味が出る。まさにそんな本で、今年も間違いなく一度は読み返すと思います。

本書を一言で表すと「言葉の宝箱」です。どのページを開いても名言が見つかるほど、凝縮されています。というのも本書はベンジャミン・フランクリンが25年間発行し続けた暦(今でいうカレンダー)の最終号として、25年分の知恵を1冊にまとめたものなんです。

アメリカ建国の頃の話が今どう役に立つんだという話ですが、これはもう今も本という形で残って読み続けられているんだから役に立たないわけがないとしか説明のしようがありません。
ベンジャミン・フランクリンは100ドル紙幣の肖像にもなっている方で、「プーア・リチャードの暦」にはお金に関するエピソードもたくさんあるのですが、まさに一つ一つが金言です。

ちょっと羽振りがよくなって贅沢しようと考えた時など、胸にぐさっと刺さる言葉がたくさんあります。紙に書いて家の壁に貼っておきたいくらい。昔は実際にこうした言葉がカレンダーに書かれ、壁に飾られていました。アメリカが短期間で超大国に成長した理由の一つが「プーア・リチャードの暦」だと思います。

 

2022年もたくさんの良書と出会えますように

ということで今回は、2021年読んで良かった本ランキングベスト10ということで、Intro Booksで紹介した本の中から10冊厳選しました。

今回紹介した10冊のなかで気に入ったものがあればぜひ読んでみてください。読むのに費やした時間と本の値段以上の価値があることを保証できる本ばかりです。

良い本との出会いは人生を変えます。僕という人間は、これまで食べたものが30%、関わってきた人が40%、そして読んだ本が30%でできていると思っています。いい人間関係は簡単に作れるものではありませんが、ありがたいことに良い本を読むことは簡単にできます。今年も妻と散歩に出かけ、本屋に立ち寄り、良い本と出会い、それをどんどん紹介していきますね。

この記事を書いた人

かれこれ5年以上、変えることなく維持しているマッシュヘア。
座右の銘は倦むことなかれ。

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